はじめに
この記事ではTeXにおいて、表の中に図を入れる方法を書いていきます。結論としてはminipageを使うことになります。
今回は例として物理の数式に関する表を作成しますが、あえて数式の部分はTeXclipを用いて図にしています。
#実例
早速実例ですが、表の中に図を挿入するにはminipageを用いて以下のように書きます。
\documentclass[titlepage,a4paper]{jsarticle}
\usepackage[dvips]{graphicx}
\usepackage{float}
\begin{document}
\begin{table}[h]
\begin{center}
\caption{代表的な数式}
\begin{tabular}{|c|c|c|c|} \hline
数式&名前&関わった人&分野 \\ \hline
\begin{minipage}{4truecm}
\centering
\includegraphics[width=2truecm,clip]{newton.eps}
\end{minipage}
&運動方程式&ニュートン&力学\\ \hline
\begin{minipage}{4truecm}
\centering
\includegraphics[width=4truecm,clip]{maxwell.eps}
\end{minipage}
&マクスウェル・アンペールの法則&
マクスウェル・アンペール&電磁気学\\ \hline
\end{tabular}
\end{center}
\end{table}
\end{document}
こうしてminipageを用いると出力結果として以下のように図を表の中に挿入することができます。
基本的な表を作成する分には
数式&名前&関わった人&分野 \ \hline
といった具合にアンドとバックスラッシュを用いて書いていけばよいのですが、画像を挿入したい部分には先程の例ですと
\begin{minipage}{4truecm}
\centering
\includegraphics[width=4truecm,clip]{maxwell.eps}
\end{minipage}
&マクスウェル・アンペールの法則&
マクスウェル・アンペール&電磁気学\ \hline
とminipageを列の部分の要素に書く必要があります。なお、図の大きさは\includegraphicsのオプション内でwidthの値を変えることで調整可能です。
#まとめ
表の中に図を挿入するには列の要素にminipageを用います。
なお数式の中でベクトル表記として太字かつ斜体にしていますが、これを楽に行う方法はこちらの記事に書いてありますので、合わせて参考になれば幸いです。
お読みいただきありがとうございました。