見やすい資料を作りたい
業務で勉強会の資料を作るにあたって、気にしていることをまとめてみました。
色とデザイン
色にはイメージがあります。
赤だったら情熱的、青だったら理性的……。
色のイメージは見る側にとってかなり大きな影響を与えるので、それに沿った色遣いにします。
- 興奮色(明度、彩度が高い)
- 鎮静色(明度、彩度が低い)
個人的な好みもあるかと思いますが、勉強会、というところから、落ち着いて資料を見ていただきたいので、青や緑などの鎮静色を今回は選びました。
ベースとなる色を鎮静色にしたところで、パワーポイントのデザインです。
ごちゃごちゃしていると内容に目がいかなくなるので、シンプルに。
ただ、勉強会ということもあり、あまりかっちりフォーマルにもしたくないという意図もあり、少し色味が出るものを選びました。
文字の配置
デザインにおける4つの基本原則に気を付けて文字を配置していきます。
4つの基本原則
- 近接
- 整列
- 反復
- コントラスト
近接
簡単に言うと、関連する項目をまとめてグループ化する、ということです。
関連しない情報は近づけない、とも言います。
例えば
A
subA
B
subB
C
subC
これだけだとなにが関連していて、まとまっている情報なのか分かりづらいです。
なので、
A
subA
B
subB
C
subC
関連する情報は近くに、関連しない情報の間には空行をいれて離す、ということをします。
パワポの資料でも同じことで、箇条書きにするときも、どの項目が関連しているかによって、空行を設ける、などしていきます。
整列
1枚のスライドすべての項目を、意識的に配列する必要があります。
例えば
A C
E
D B
こんな風に要素が並んでいたら、どこから読めばいいかわからなくなります。
せっかく分かりやすく箇条書きにしても、散らばっていたら分かりづらいです。
なので、
A
B
C
D
E
と整列させる必要があります。
各アルファベットの左側に見えない線があり、それに沿って整列しているのが分かります。
要素ごとに、関連するものはきっちりと整列する必要があります。
反復
一貫性、とも読み替えられます。
要素を並べる際、このように並んでいたらどうでしょうか。
A
subA
B
subB
C
subC
整列もされていますが、ちょっと読みづらいです。
同じ要素は同じインデントに、とまとめるだけで見やすくなります。
A
subA
B
subB
C
subC
子要素はインデントを一つ下げて、親要素にぶら下げるだけ。
これをするだけで一貫性がもたれて、何が関係しているのか見やすくなります。
コントラスト
個人的にとても悩む部分です。
近接、整列、反復はそれとなくできると思いますが、コントラストが一番難しいと思っています。
ここまでの3つの要素を実際にやってみたスライドが以下の通りです。
見にくくはないものの、少々合点がいきません。
コントラストは要素を並べるだけでなく、何が重要かをきっちりを分けることが求められます。
太字を使ってコントラストをつけてみました。
これをするだけで見やすくなりました。
このように、見た目で太字にする、色を変える、などをすると、より見やすいスライドが出来上がります。
中身の書き方
デザインはこれで良し、となると問題は中身です。
どういった用途のスライドを作るかによりますが、以下のことを気を付けています。
- ですます調はやめる
- なるべく文章は簡潔に
スライド自体に文章をずらずらと入れると、それだけで視認性が低くなるので、なるべく簡潔に、分かりやすく書くことを心がけています。
補足するべき内容は発表の際に口頭で言い、その資料だけ見たときに分かる資料になっていればいいと思います。
上記のことから、ですます調は惰性になるため、行いません。
最後に
以下のことを気をつければ、見やすいパワポが作れます。
- 近接
- 整列
- 反復
- コントラスト
- 中身の文は簡潔に
皆様もよい資料作りの日々を。
ちなみに
個人的にスライドにイラストを入れるのは難しいと感じています。
その内容に即したもの、かつ、文章を邪魔しないもの、と考えるとかなりハードルが高いかと……。
使いどころには気をつけたいですね。