LoginSignup
0
2

More than 1 year has passed since last update.

[初心者向け]卒論(Word)の変更履歴をgitで管理しよう

Posted at

はじめに

  • 変更履歴を保存せずにWordファイルに内容を上書きするのは危険である。
  • 内容を消した状態で保存すると元に戻せない。Wordファイル自体を消してしまうと元に戻せない。

あまり望ましくない対策

  • Wordの校閲ツールで変更履歴を保存
    • 共同編集する校閲ツールとしては非常に優れているが、いくつか欠点がある。
    • (おそらく)複数回前の履歴一覧を見ることができない。
    • Wordファイル自体を消してしまうと元に戻せない
    • 図表番号が反映されないバグがある。
  • バージョンごとに新しいファイル名で保存する。
    • 卒論_1章_ver1.docx卒論_1章_ver2.docx、...みたいな感じ
    • 保存する手間がかかる。容量がひっ迫される(Dropbox等の保存容量が制限されているクラウドストレージを用いている場合は困る)。
      • 非常に細かい変更履歴管理をしづらい(ファイル数が増えるため)
    • 何を変更したのかメモできない。.txtファイル等で別途管理する必要がある。
  • Google Driveの変更履歴を利用
    • ファイルごとの管理はできるがフォルダごとの管理はできない(はず)
      • 測定データを含むフォルダ全体を巻き戻したい場合、ファイル一個一個につき処理を行う必要がある。

今回紹介する方法

  • GitHubデスクトップというアプリで変更履歴管理を行う。
    • 変更履歴はgitで管理
    • GitHubでオンライン上に変更履歴を保存する。PCが壊れた時の対策
  • 共同編集は校閲ツールで行う
    • 変更前のファイルと変更を加えるファイルを用意(ファイルは2個で済む)。
      • 両方とも変更履歴を停止する。
    • 変更内容の組み込み機能を用いて変更内容を反映。

環境構築

GitHubアカウントの作成

GitHubデスクトップのインストール・設定

  • インストール方法を参考にインストールを行う。
  • GitHubデスクトップを起動し、認証方法を参考にGitHubアカウントへのログインを行う。

変更履歴を管理するフォルダの指定

  • リポジトリの作成新しいリポジトリの作成を行う(チュートリアルリポジトリの作成とクローンではない)。Local Pathは変更履歴を管理したい卒論の入っているフォルダを指定する。
  • リポジトリのアップロードパート4: リポジトリを GitHub に公開するを参考にして、先ほど作ったリポジトリをGitHub上にアップロードする。
    • Keep this code privateにチェックがついていることを確認する。ついている限りほかの人から見られることはない。

Wordの変更履歴を見れるようにする設定

  • 設定を参考にtikaとJavaのインストールを行う。

変更履歴記録の流れ

  • 添削してもらったWordファイルをコピーしてファイル名_base.docxファイル名.docxの二つのファイルを作る。
    • 編集するのはファイル名.docxである。

Git側

  • Wordである程度変更を加える。
  • GitHubデスクトップを開く
  • Summaryをクリックして今回の変更内容を簡潔に述べる。
    • Changes内の任意のファイルをクリックすると変更内容が表示される。
      • Historyで過去の変更履歴を見れる。
    • Commit to masterで変更内容をPCのリポジトリに保存。
  • 定期的に中央上のPush originでGitHub上に変更履歴をアップロード。
    • Repository>View on GitHubで実際にアップロードされていることを確認できる。
  • 提出できる状態になるまで以上の流れを繰り返す。」

Word側

  • 提出できる状態になったら、Wordの校閲ツールの中からファイルを比較を選び、ファイル名_base.docxファイル名.docxを比較する。
  • これによって変更内容がWordの校閲ツールに反映されたため、提出する。

詳細(おまけ)

gitでできること

  • 変更履歴をCommitの形で管理
  • 変更内容をChanges上で見やすい形で見ることができる
  • 初版からすべての変更履歴を簡単にHistoryからみることができる。
  • Revert Commitで変更履歴の巻き戻しが可能。
  • Branchで複数の方向の変更を行う場合でも対応可能。
  • Mergeで複数人、複数の方向の変更をまとめることが可能。
0
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
2