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DataDog の Synthetics IP range を terraform で WAF に突っ込んで CloudFront を通過させる

Last updated at Posted at 2019-12-05

はじめに

この記事はDatadog Advent Calendar 2019の6日目の記事です。

みんな大好き DataDog の Synthetics で SSL 監視やら API テストやらする時に CloudFront が挟まってると 403 になっちゃうケースがあると思います。
IP アドレスで制限してたり、UserAgentで制限してたり、Geo Match だったり。
面倒なんで DataDog の IP Range を WAF の IP Address に突っ込んでやれば手っ取り早い。ということで。
社内からはOK、社外からはNG、DataDog などは通したい、とかあるあるですね。

前提

代替手段

  • そもそも制限しない(まぁ開発中とか本番以外の環境では閉じるよね)
  • WAF じゃないところ、例えば LB や Web Server で制限
  • UserAgent などの HTTP Header で判断。その場合はこの辺りを参照
  • terraform を使わないなら前述のIP RangeのjsonからIPを取得して何かに登録して許可する

まぁぶっちゃけ通常の手段はそれなりに運用が面倒かなって。

コード(の必要なとこ)

terraform が使えるならこれだけで十分(のはず)

provider_datadog.tf
variable "datadog_api_key" {
  description = "DataDog Integration API Key"
  type        = string
}

variable "datadog_app_key" {
  description = "DataDog Integration Application Key"
  type        = string
}

provider "datadog" {
  api_key = var.datadog_api_key
  app_key = var.datadog_app_key
}

aws_waf.tf
data "datadog_ip_ranges" "this" {}

resource "aws_waf_ipset" "datadog_ip" {
  name = "datadog_ip"

  dynamic "ip_set_descriptors" {
    for_each = data.datadog_ip_ranges.this.synthetics_ipv4

    content {
      type  = "IPV4"
      value = ip_set_descriptors.value
    }
  }
}

DataDog Provider は AWS Provider と違って api/app key を環境変数から自動的に読み込む機能が今の所ないので、いちいち書かないといけないのちょっと面倒。

2019/12/16 修正ここから

provider required なので書かないとダメだと思っていた API_KEYとAPP_KEYについて、ドキュメント内でも DATADOG_API_KEYDATADOG_APP_KEYで環境変数渡しできると書いてあると Twitter で教えてもらいました。
試してみたところ確かにいけたので、prodiver_datadog.tfは書かなくても大丈夫です。
k_bigwheel さん、ありがとうございました。

2019/12/16 修正ここまで

値はいちいち入力するよりも direnv 等を使って適当に export するの楽でおすすめ。
github actions に突っ込んじゃうのも楽で可。

できた WAF の IP Address Conditions は普通に rule に組み込めるので、例えば PATH(/)やPATH(ヘルスチェックパス)と組み合わせてルールにして、ACL にして CloudFront に食わせてから Synthetics はそのパスを見にいくようにすればOK

気になる料金

Condition だけならお金はかからない、はず(なんの意味もないけどw)
WAFの料金は ACL(5USD) と Rule(1USD) と処理量(100万リクエスト辺り0.60USD) のはずなので、適当に計算してください。
WAF料金

最後に

以前の DataDog Provider は対応機能不足や、APIの仕様バグのせいで terraform 使う必要ないなって感じだったけど、このdatadog_ip_range data source ができたのと、 terraform v0.12 で追加された Dynamic blocks のおかげで面倒な IP 管理から解放された。。。。うれしさのあまりつい記事にしてしまいました。

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