スクラムの軸を顧客に:リモート環境で作る最高のUX
自己紹介
製品紹介: セキュリオ
製品紹介: セキュリオ
顧客視点をUXに反映する3つの観点
- 1.すべてのプロセスを顧客中心に = 顧客名をすべてに載せる
- 2.進化できるフォーマットで、顧客名を載せる
- 3.解釈/意味付けを大事にした設計
よく見るけど!
- 実際にどうやって運用しているのか書いてないこと多い!
- 心構えばっかり!
- ドキュメントとか!
- MTGのやり方とか!
- 今日はその研究と運用成果をお見せしたい!
LRM
神戸・東京 2拠点
リモートでやらざるを得ない
- 2拠点(東京・神戸)
- コロナ
- ベトナムの開発チーム、富山の開発チーム
- エンジニアはリモートが好き
第一期 2022-05まで、PdM: 1名、製品開発: 7名、全体: 20名
当時(2022-05~2023-05)の暗黒期
- 1.スプリントレビューがダメ出し/意見のぶつかり合いの場になり、手戻りが多数発生しツラい(エンジニア)
- 手戻り発生させていたのは自分、手戻りは良いことだと思っている(それは、今も)
- 2.板挟みで事業推進することができないことを苦にPdMが辞める(PdM)
- 「先に調整しておいてください(from エンジニア)」「なんでこんなのがリリースされようとしているの?(from 営業)」「毎回共有してください(from デザイナー)」的な発言が出るように
- 「文書化してほしい」=> 「何を???全部PdMがやる???」
- 3.スピードが遅い問題 or スピードが遅く感じられる問題(全体)
- 実際には、顧客に届く機能が開発されないので、つくってもつくってもなんとなく届いていない感
- 4.優先度がわからないと言われる問題(全体)
- 既存顧客なのか、新規顧客なのか?
- その機能なんで優先になったんですか?
- 開発しても顧客に当たらない
- 5.リモートスクラム向いてない問題(全体)
- 繋いでいる最中1人しか発言できない
- スプリントレビューにステークホルダー全員が参加するべきと書いてある、できる?
- 6.エンプラ注力は決まっていたものの機能開発が進められず(全体)
優先度???
優先度? スピードが遅い?
文書化? 引き継ぎ?
- => 全然顧客情報にタッチする機会を創出できていなかった
- => 顧客中心にすることで、優先度等に関する不満が大幅に減って、ヒアリングの質が向上、アイデアも出てくるように
- => そもそも優先度等の問題ではない
顧客中心?
- すべてのプロセスを顧客中心に = 顧客名をすべてに載せる
- 顧客中心とは、N1 = 具体的な顧客会社名(と個人名)をすべてのプロセスで意識すること
UX?
- 思ったとおりに使える
- アップルのガイドライン
- ユースケースに沿って使える(今日はこちら)
- CSV出力
ユースケース例: CSV出力
CSVDL, importとは?
複数の用途がある
- CSV DLして分析できるようにしたい => 画面表示されている項目は常にDLできるようにしたい
- CSVの雛形で整形したデータをCSV importできるようにしたい => excelやスプレッドシートから出力されるCSVファイルには対応できるようにしたい
- 機能内ユーザーで、CSV DLしたものをCSV importしたい(あんまないかも)
- 機能外ユーザー(引っかかったユーザー)をDLしてほぼ無加工でimportできるようにしたい
- 機能外ユーザー(ユーザー管理でフィルターしたユーザー)をDLしてほぼ無加工でimportできるようにしたい
- 機能内データ(問題,アンケート,管理台帳データ)をCSV DLしたものをCSV importしたい
- ユーザー、グループ、権限に関して、それぞれをCSVで追加、編集、削除したい
- ユーザー、グループ、権限に関して、同時に追加、編集、削除したい
第二期(2023-06~2024-12今) PdM: 4名、製品開発: 20名、全体: 50名
すべてのプロセスを顧客中心に = 顧客名をすべてに載せる
- 2.ユーザーストーリマッピング
- 4.プロダクトロードマップ
- 5.機能トグルで先に出す
- 社内ドッグフーディング(LRM社内で機能を使う)
- 顧客FBの早い収集(ヒアリング時に見せる)
- CompanyID = 1 等でリリース
当時(2022-05~2023-05)の暗黒期の課題は第二期(2023-06~2024-12今)には
- 1.スプリントレビューがダメ出し/意見のぶつかり合いの場になり、手戻りが多数発生しツラい(エンジニア)
- セレブレーションの場になり、ちょっと楽しく
- 2.板挟みで事業推進することができないことを苦にPdMが辞める(PdM)
- 全員がユースケースに向かって走る。他チームのユースケースヒアリング力が上がり、PdMもユースケース<=>ソリューション感の設計力が上がる
- 3.スピードが遅い問題 or スピードが遅く感じられる問題(全体)
- 顧客に届く機能が開発され、「最近なんで欲しいものリリースできるようになったんですか?」の発言が
- 4.優先度がわからないと言われる問題(全体)
- 顧客名が出るので、誰も優先度に関する質問しなくなった(優先度も大事ではあるが、優先度の問題ではないことがほとんど or どの顧客を優先せざるを得ないかの問題になり議論が簡単に)
- お客さんに聞かれる問題は解消出来ていない
- 5.リモートスクラム向いてない問題(全体)
- スプリントレビューを「ステークホルダー全員参加」「同期チャット&1人が喋る」「N1」報告で有意義な場に
- 6.エンプラ注力は決まっていたものの機能開発が進められず(全体)
- 開発中わからなくなったら即ヒアリング、開発後すぐに顧客に当てるフローに
例えば、優先度について
- 既存顧客なのか、新規顧客なのか?
- 顧客名が既存顧客であれば、既存、顧客名が新規顧客であれば新規
- その機能なんで優先になったんですか?
- その顧客が求めているから or その顧客に使ってもらいたいから
=> 優先度に関する質問はかなり減った
まとめ 顧客視点をUXに反映する3つの観点
- 1.すべてのプロセスを顧客中心に = 顧客名をすべてに載せる
- 顧客中心とはN1 = 具体的な顧客会社名(と個人名)
- ユースケースのヒアリング、ユースケースにもとづいた設計
- 2.進化できるフォーマットで、顧客名を載せる
- ユーザーストーリマッピング
- スプリントレビュー
- プロダクトロードマップ
- デザインシステム
- 機能トグル
- 3.解釈/意味付けを大事にした設計
- N1
- ユースケース
道のりは長い
-
ユースケースが顧客まで届けられていない
- ユースケースを事例化する
- 本当は営業時にユースケースを説明
- デモもユースケースに沿って実施
-
顧客問い合わせと社内問い合わせの激増
- Notion AIでなんとかしたい予定
-
エンジニア/マーケ/デザイナーがまだ顧客から遠目
- 同席を推進
-
サポートページの記載もユースケースベースにしたい
Appendix
コツ
- アウトカム = 顧客名(と個人名)
- スプリントレビューから or を改善する
- 同期でのチャットはめちゃくちゃオススメ!!!(当たり前かも)
リモートと言いつつ
出社大好き
訪問大推奨
週一以上出社推奨
元
振り返りやN1分析
センスメーキング (ワイクさん)
N1分析 (西口さん)
好きなもの
顧客中心のUX設計
アジャイル宣言
https://agilemanifesto.org/iso/ja/manifesto.html
スクラムガイド
https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf