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スクラムの軸を顧客に:リモート環境で作る最高のUX

Last updated at Posted at 2024-12-08
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スクラムの軸を顧客に:リモート環境で作る最高のUX


自己紹介

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製品紹介: セキュリオ

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セキュリティ教育ならセキュリオ
大手・IT企業


製品紹介: セキュリオ

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2000社導入頂いています


顧客視点をUXに反映する3つの観点

  • 1.すべてのプロセスを顧客中心に = 顧客名をすべてに載せる
  • 2.進化できるフォーマットで、顧客名を載せる
  • 3.解釈/意味付けを大事にした設計

よく見るけど!

  • 実際にどうやって運用しているのか書いてないこと多い!
  • 心構えばっかり!
  • ドキュメントとか!
  • MTGのやり方とか!
  • 今日はその研究と運用成果をお見せしたい!

LRM

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神戸・東京 2拠点


リモートでやらざるを得ない

  • 2拠点(東京・神戸)
  • コロナ
  • ベトナムの開発チーム、富山の開発チーム
  • エンジニアはリモートが好き

第一期 2022-05まで、PdM: 1名、製品開発: 7名、全体: 20名

  • 1.スプリントレビューのやり方
    • 動くデモをstagingで見せる
    • 動くデモを毎週見せようとすると、CI/CD周りが整っていないと出来ない
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  • 2.ユーザーストーリマッピング
    • フォーマットが大事
    • 「〜が~できるようにしたい。なぜなら~できないという課題があり、それをすることで~できるようになるからだ」
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  • 3.目安箱 = いわゆるVoC
    • 社内メンバーがヒアリングして投稿するパターン
    • かなり長く運用
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当時(2022-05~2023-05)の暗黒期

  • 1.スプリントレビューがダメ出し/意見のぶつかり合いの場になり、手戻りが多数発生しツラい(エンジニア)
    • 手戻り発生させていたのは自分、手戻りは良いことだと思っている(それは、今も)
  • 2.板挟みで事業推進することができないことを苦にPdMが辞める(PdM)
    • 「先に調整しておいてください(from エンジニア)」「なんでこんなのがリリースされようとしているの?(from 営業)」「毎回共有してください(from デザイナー)」的な発言が出るように
    • 「文書化してほしい」=> 「何を???全部PdMがやる???」
  • 3.スピードが遅い問題 or スピードが遅く感じられる問題(全体)
    • 実際には、顧客に届く機能が開発されないので、つくってもつくってもなんとなく届いていない感

  • 4.優先度がわからないと言われる問題(全体)
    • 既存顧客なのか、新規顧客なのか?
    • その機能なんで優先になったんですか?
    • 開発しても顧客に当たらない
  • 5.リモートスクラム向いてない問題(全体)
    • 繋いでいる最中1人しか発言できない
    • スプリントレビューにステークホルダー全員が参加するべきと書いてある、できる?
  • 6.エンプラ注力は決まっていたものの機能開発が進められず(全体)

優先度???

優先度? スピードが遅い?
文書化? 引き継ぎ?


  • => 全然顧客情報にタッチする機会を創出できていなかった
  • => 顧客中心にすることで、優先度等に関する不満が大幅に減って、ヒアリングの質が向上、アイデアも出てくるように
  • => そもそも優先度等の問題ではない

顧客中心?

  • すべてのプロセスを顧客中心に = 顧客名をすべてに載せる
    • 顧客中心とは、N1 = 具体的な顧客会社名(と個人名)をすべてのプロセスで意識すること

UX?

  • 思ったとおりに使える
    • アップルのガイドライン
  • ユースケースに沿って使える(今日はこちら)
    • CSV出力

ユースケース例: CSV出力

CSVDL, importとは?
複数の用途がある

  • CSV DLして分析できるようにしたい => 画面表示されている項目は常にDLできるようにしたい
  • CSVの雛形で整形したデータをCSV importできるようにしたい => excelやスプレッドシートから出力されるCSVファイルには対応できるようにしたい
  • 機能内ユーザーで、CSV DLしたものをCSV importしたい(あんまないかも)
  • 機能外ユーザー(引っかかったユーザー)をDLしてほぼ無加工でimportできるようにしたい
  • 機能外ユーザー(ユーザー管理でフィルターしたユーザー)をDLしてほぼ無加工でimportできるようにしたい
  • 機能内データ(問題,アンケート,管理台帳データ)をCSV DLしたものをCSV importしたい
  • ユーザー、グループ、権限に関して、それぞれをCSVで追加、編集、削除したい
  • ユーザー、グループ、権限に関して、同時に追加、編集、削除したい

第二期(2023-06~2024-12今) PdM: 4名、製品開発: 20名、全体: 50名

すべてのプロセスを顧客中心に = 顧客名をすべてに載せる

  • 1.スプリントレビューのやり方
    • 同期チャット&1人が喋る(事業関係者全員が参加)
    • セレブレーションと機能の深堀りが同時に
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    • N1の共有(営業、CS、IS、マーケ)
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  • 2.ユーザーストーリマッピング
    • ユースケースの追加
      • それっぽい設計がなくなり、意図に沿って動くものがリリースされるように
      • PdM以外のヒアリング力が向上
      • PdM/エンジニアのデモ力が向上
      • 営業のヒアリング力を向上中!!!(これから!)
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  • 3.デザインシステム
    • デザインのリリースが後回しになることが多い
    • 将来的にどのデザインになっていくか理解できるようになった
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  • 4.プロダクトロードマップ
    • PDCAが回る形に(スクラムボードを再現、FigJamで)
    • 顧客名を記載(青のアウトカムの紙、右の赤の顧客名やリリースタイミングの紙)
    • アウトカム = ほぼ顧客名(が、良いという結論に今は行き着いている)
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  • 5.機能トグルで先に出す
    • 社内ドッグフーディング(LRM社内で機能を使う)
    • 顧客FBの早い収集(ヒアリング時に見せる)
    • CompanyID = 1 等でリリース

当時(2022-05~2023-05)の暗黒期の課題は第二期(2023-06~2024-12今)には

  • 1.スプリントレビューがダメ出し/意見のぶつかり合いの場になり、手戻りが多数発生しツラい(エンジニア)
    • セレブレーションの場になり、ちょっと楽しく
  • 2.板挟みで事業推進することができないことを苦にPdMが辞める(PdM)
    • 全員がユースケースに向かって走る。他チームのユースケースヒアリング力が上がり、PdMもユースケース<=>ソリューション感の設計力が上がる
  • 3.スピードが遅い問題 or スピードが遅く感じられる問題(全体)
    • 顧客に届く機能が開発され、「最近なんで欲しいものリリースできるようになったんですか?」の発言が

  • 4.優先度がわからないと言われる問題(全体)
    • 顧客名が出るので、誰も優先度に関する質問しなくなった(優先度も大事ではあるが、優先度の問題ではないことがほとんど or どの顧客を優先せざるを得ないかの問題になり議論が簡単に)
    • お客さんに聞かれる問題は解消出来ていない
  • 5.リモートスクラム向いてない問題(全体)
    • スプリントレビューを「ステークホルダー全員参加」「同期チャット&1人が喋る」「N1」報告で有意義な場に
  • 6.エンプラ注力は決まっていたものの機能開発が進められず(全体)
    • 開発中わからなくなったら即ヒアリング、開発後すぐに顧客に当てるフローに

例えば、優先度について

  • 既存顧客なのか、新規顧客なのか?
    • 顧客名が既存顧客であれば、既存、顧客名が新規顧客であれば新規
  • その機能なんで優先になったんですか?
    • その顧客が求めているから or その顧客に使ってもらいたいから

=> 優先度に関する質問はかなり減った


  • FY2022/2月 20名
    15個のリリース(しかもリリースできたのは半分くらい)
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  • FY2024/10月 50名
    88個のリリース(8割くらいは求めているレベルでリリースされる状態)
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まとめ 顧客視点をUXに反映する3つの観点

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アジャイルソフトウェア宣言

  • 1.すべてのプロセスを顧客中心に = 顧客名をすべてに載せる
    • 顧客中心とはN1 = 具体的な顧客会社名(と個人名)
    • ユースケースのヒアリング、ユースケースにもとづいた設計
  • 2.進化できるフォーマットで、顧客名を載せる
    • ユーザーストーリマッピング
    • スプリントレビュー
    • プロダクトロードマップ
    • デザインシステム
    • 機能トグル
  • 3.解釈/意味付けを大事にした設計
    • N1
    • ユースケース

道のりは長い

  • ユースケースが顧客まで届けられていない

    • ユースケースを事例化する
    • 本当は営業時にユースケースを説明
    • デモもユースケースに沿って実施
  • 顧客問い合わせと社内問い合わせの激増

    • Notion AIでなんとかしたい予定
  • エンジニア/マーケ/デザイナーがまだ顧客から遠目

    • 同席を推進
  • サポートページの記載もユースケースベースにしたい


Appendix

コツ

  • アウトカム = 顧客名(と個人名)
  • スプリントレビューから or を改善する
    • 同期でのチャットはめちゃくちゃオススメ!!!(当たり前かも)

リモートと言いつつ

出社大好き
訪問大推奨
週一以上出社推奨


振り返りやN1分析
センスメーキング (ワイクさん)
N1分析 (西口さん)


好きなもの

顧客中心のUX設計

アジャイル宣言
https://agilemanifesto.org/iso/ja/manifesto.html

スクラムガイド
https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf

ユーザーストーリマッピング
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