8
5

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

【スクラム開発】うちのデイリースクラムはなぜ長いのか?

8
Last updated at Posted at 2025-12-09

デイリースクラムが45分!?

会議は目的がズレた瞬間にコストになります。
その最初の兆候が「デイリースクラムの長文化」だと感じています。

デイリースクラムが長いチームではなんと45分 のチームもありました。
エンジニアとしては「うっ・・」となる人も多いかと思います。

朝会が長引く原因と長引き防止のための対策について
ご紹介していきます。

事象は筆者の体験に基づいた内容になります

デイリースクラムの目的

前提として、何故デイリースクラムをやるのでしょうか?
Scrum Guide 2020 では、デイリースクラムは次のように定義されています。

  • 所要時間:15分
  • 目的:次の24時間の計画を立てる
  • 参加者:開発者(Developers)
  • 進捗報告会ではない
  • 問題を「解決する場」ではなく、「発見する場」

つまり本来は、

チームが今日つまずきそうなポイントを素早く共有する場

そのはずなのに、なぜ現場では長くなってしまうのでしょうか。

朝会を短くする実施例

いくつか事例を紹介していきます。

デイリースクラムは開発者のみにする

参加者:**開発者(Scrum Guide 2020より)

営業、CS、企画などが参加すると、

  • 技術の話を噛み砕く必要がある
  • 説明コストが一気に増える

結果として、
「同期」より「共有・説明・合意」の場に変質していきます。

営業の方が「お客さんに説明したいから、仕組み教えて!」という
朝会が仕様の講義になっている時もありました。


アジェンダを定めること

進捗報告会ではない(Scrum Guide 2020より)

ファシリテーターが、「共有事項ありますかー?」しか聞かない朝会もありました。
これは極端な例かもしれませんが、

  • 「とりあえず順番に進捗共有してもらおう」
  • 「思いついた人から発言しよう」

この状態だと、

話さなくていいことまで話し始める

という現象に繋がるので、長引く原因になります。


朝会を「問題解決の場」にしない

問題を「解決する場」ではなく、「発見する場」(Scrum Guide 2020より)

問題は朝会まで待たず、気づいた瞬間に共有しましょう!

朝会で議論し始めると、
その場で解決しようとして長引いてしまいます。

デイリーは「問題を発見する場」であり、
具体的な議論や相談は朝会後に切り出すのがおすすめです。


作業報告にしない

目的:次の24時間の計画を立てる(Scrum Guide 2020より)

作業報告はタスクボードを見れば分かるため、
口頭で繰り返す必要はありません。

むしろ重要なのは、

  • 今日の作業で詰まりそうな点はあるか?
  • 他メンバーの作業に影響しそうな点はあるか?

というリスクの共有です。


部署横断メンバーで構成しない

複数部署が混ざると、

  • 前提条件がバラバラ
  • 背景説明が常に必要

これもデイリーが情報共有会議化する強い原因になります。


KPIやバッチ結果などの“数値報告”が混ざっている

  • アプリのユーザー数
  • インストール数
  • 定期バッチの結果
  • 売上、CV、達成率など

重要な情報です。
でもこれらは本来、

「今日詰まるかどうか」とは性質が違う情報

のはず。
アジェンダから外すことで、朝会の時間短縮になりました。

それって本当に全部「悪」なのか?

朝会を長引かせないことは大事なことです。
しかし

  • 部署横断でやっている理由
  • 数値共有が必要な背景
  • 非エンジニアがリアルタイムに状況を知る必要性

これらがある以上、
単純に「Scrum Guide通りにやればOK」とも言えません。

ただし問題なのは、

✅ 目的の異なる会議が、1つに混ざってしまっていること

これが、デイリーが破綻する一番の原因だと感じています。

デイリースクラムで「本当に話すべきこと」

繰り返しになりますが

  • ✅ 昨日やったこと
  • ✅ 今日やること
  • ✅ 困っていること(詰まりそうなこと)

言い換えると

「チームとして、今日つまずきそうなポイントはどこか?」

これを共有する場がデイリーの本質だと思っています。

課題がないか定期的に振り返る

理由は以下の通りです。

  • アジェンダに慣れ過ぎてやることが目的になる
  • チームの課題は日々変化する
  • チームメンバーの入れ替わり

また朝会の目的からいつの間にか外れてた!
ということがないか、振り返ってみましょう!

まとめ

  • デイリースクラムが長くなるのは珍しいことではない
  • その多くは「目的の違う会議が混ざっていること」
  • Scrum Guideのベストプラクティスはあくまで“型”
  • 正解は 「自分たちのプロジェクトに合った形」

大事なのは、

✅ 何のためのデイリーなのか
✅ 誰のためのデイリーなのか

これをチームで一度言語化してみることだと思っています。
シンプルのようで難しい議題ですが、デイリーを振り返ってみませんか?

参考文献

  • Scrum Guide 2020

8
5
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
8
5

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?