この記事は何か
タイトルの通りなのですが、Microsoft 365の環境で、サインインを行っているにも関わらず、しばらくすると「お前、サインインしてねーじゃん。365買ってないなら買えよ」みたいな画面が上がってきてしまう、という問題への対処について記載した記事です。以下みたいな画面ですね。
おそらく、以前から現象自体は発生していたと思うのですが、最近(2026年になってから?)この画面が大きくなって鬱陶しくなったのと、これの影響でMicrosoft 365 Coplilot(社内では唯一、通常業務に使えるLLM)が動かなくなるという現象まで発生しまして、さすがに対処しないとマズいな、と。
実は、「Microsoft 365 繰り返し ライセンス認証」でググればそれなりに対処方法は見つかるのですが、私の場合、根本原因が以下でして。
原因:同じメールアドレスに2つのMicrosoftアカウントが紐づいてしまっていた
この場合の対処方法が、あまり見当たらなかったので、今回記事にしてみようと思います。
現象
現象は「この記事は何か」に記載した通り、何度もサインインの画面が上がってきてしまう、というものです。
また、この記事が想定する現象、すなわち以下が発生している場合、
「同じメールアドレスに2つのMicrosoftアカウントが紐づいている」
以下のように、Officeの上部のアカウントボタン(?)をクリックすると、現在ログイン中のユーザの下に、同じメールアドレスのアカウントがもう一つ表示されます。
原因
Microsoft 365のライセンスは、Microsoftアカウントに紐づきます。
また、Microsoft アカウントには、個人アカウントと組織アカウントがあります。
そして、私の場合は、同じメールアドレスで両方のアカウントが登録され、かつ、以下の状態になっていました。
組織アカウント:Microsoft 365のライセンスあり
個人アカウント:Microsoft 365のライセンスなし
この状態だと、以下の機序で現象が発生するようです。
- 組織アカウントで認証してOfficeを使用
- 何かのタイミングで個人アカウントが参照されライセンス無し判定になる(仕様?)
- 認証画面が上がる
当該のメールアドレスには、本来、組織アカウントのみが登録されているはずでした。
なぜ、個人アカウントが登録されていたかはよく分からないのですが、なんとなく、自分自身のオペミス(個人アカウントをうっかり登録してしまった)な気がしています。残念…。
なお、組織アカウントと個人アカウントについては、以下のページが参考になりました。
対処
対処として行ったことは以下の2つです。
- 個人アカウントの削除
- 認証情報のクリア
個人アカウントの削除
手順としては、以下のページの「Microsoftアカウントをオンライン上で完全に削除する方法」が参考になります
重複アカウント(本来無効なアカウント)なので、当該アカウントにサブスクリプションやサービスは登録されていないはずですが、念のため、削除前に確認してください。
また、私の場合、Entraのテナント(?)が紐づいているので削除できない、というエラーが出ました。(画面のコピーは残っていないです。スミマセン)
このため、アカウントの削除の前に以下ページの「組織を削除する」を実施しています。
削除の直後から、いろいろエラーが発生し、Microsoftアカウントにログインできなくなったりしますが、しばらく待っていれば正常に戻ります。(削除の情報が全体に伝達するまで、時間がかかる?)
認証情報のクリア
こちらについては、私の実施した手順も記載しますが、おそらく、以下のページの対処の方がベターな気がします。1
まず、以下のページの手順を実施し、ダメだったら、このページの手順を実施する、という流れが良いかと思います。
以下、私の実施した手順です。作業はMicrosoft 365関連のアプリ(OfficeアプリやOneDrive、Teamsなど)を落とした状態で行ってください。
- OneAuthのキャッシュを削除
以下のフォルダのデータを削除。
%localappdata%\Microsoft\OneAuth\accounts
- 「資格情報マネージャー」から個人の Microsoft アカウントを削除
- スタートメニューで「資格情報マネージャー」と検索
- 資格情報マネージャー(コントロールパネル)」を開く
- Windows 資格情報を選択
- 一覧の中から MicrosoftAccount:user=tanaka.taro@example.com のような項目を探す
- 項目右側の ▼ を開き 削除
- Windows を再起動
- WAM / Broker / Token 系キャッシュを削除
以下のフォルダの中身をすべて削除。
%LOCALAPPDATA%\Packages\Microsoft.AAD.BrokerPlugin_cw5n1h2txyewy\AC\TokenBroker\Accounts
%LOCALAPPDATA%\Packages\Microsoft.Windows.CloudExperienceHost_cw5n1h2txyewy\AC\TokenBroker\Accounts
%LOCALAPPDATA%\Microsoft\TokenBroker\Cache
%LOCALAPPDATA%\Microsoft\IdentityCache
- Office 固有のキャッシュを削除
以下のフォルダの中身をすべて削除。
%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Office\16.0\Licensing
%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Office\Licenses
%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Office\16.0\IdentityCache
- WAM プラグイン(Broker)を 再登録
Powershellから以下を実行。
# AAD 用 WAM プラグイン再登録
Add-AppxPackage -Register "$env:windir\SystemApps\Microsoft.AAD.BrokerPlugin_cw5n1h2txyewy\Appxmanifest.xml" -DisableDevelopmentMode -ForceApplicationShutdown
# コンシューマ MSA(個人アカウント)側の CloudExperienceHost も再登録
Add-AppxPackage -Register "$env:windir\SystemApps\Microsoft.Windows.CloudExperienceHost_cw5n1h2txyewy\Appxmanifest.xml" -DisableDevelopmentMode -ForceApplicationShutdown
最後に
実は、アカウントの二重登録が原因だろうな、というのはなんとなく見当がついていて、OneAuthのキャッシュ削除くらいで直るでしょ、と思って作業を始めたのです。
これが、消しても消しても、個人アカウントの認証情報が復活して、結局半日が吹き飛んでしまいました。
いったい、何重でキャッシュしてるんだよ…。
再起動直後は消えているのに、いつの間にか復活するという、なんかもうゾンビ。
同じ状況の人は、ほとんどいない気はしているのですが、この記事が少しでも誰かのゾンビ退治になればいいなと思っています。
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認証情報の削除は、Copilot先生に指示をもらって進めていたので、Webページ等を見ていなかった。今冷静になって調べなおしてみると、こちらの手順の方がよさそうに見える。 ↩

