0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

ODCのAI Agent Builderを触ってみたら、AIに祝日を考えさせるのが意外と難しかった

0
Posted at

はじめに

前回は「Generate with Mentor」を使い、数分で祝日の土台アプリを作りました。
しかし、Mentorはあくまで開発を助けるAI。今回紹介する 「AI Agent Builder」 は、アプリを使うユーザーに「知能」を提供する、全く別の強力なツールです。

「ただの祝日リスト」を「気の利く祝日コンシェルジュ」に進化させるべく、実際にAIを住まわせるまでの記録をまとめました。

1. AI Agent Builderとは?(RAGの民主化)

一言でいうと、「自分のアプリ専用のAIを、ノーコードで構築できるツール」 です。

最大の特徴は、RAG(検索拡張生成)が驚くほど簡単に実装できる点。
通常、独自のデータ(DBやPDF)をAIに読み込ませるには複雑な開発が必要ですが、ODCなら画面上で「どのEntity(テーブル)を参照するか」を選ぶだけで、AIがその知識を持った状態で回答してくれます。

2. 実装:AIに「知識」を与える

作成は非常にシンプルです。

  1. Agentic Appの作成:SurviceStudioのAgentic appを選択
    image.png
  2. モデルの選択:Claude 3.7 Sonnet などのモデルを選択
    今回はデフォルトで選べるものから決めましたがODCのPortal画面にAIモデルを追加する箇所があったので他のものも利用できそうです
    image.png
  3. 知識(Grounding Data)の紐付け:前回作った Holiday Entityを選択。
    image.png

これだけで、AIはアプリ内の全祝日データを「知っている」状態になります。

3. 検証:AIは意外と「サボる」し「勘違い」する

ここからが本題です。データを渡しただけでは、AIは完璧なコンシェルジュにはなりませんでした。

① 「今日」を知らないAI

「次の3連休は?」と聞くと、今日の日付を無視してリストの一番上(2026年1月12日)を回答してきました。AIにとっては、渡されたデータは単なる「紙のリスト」であり、「基準日(今日)」 という概念がなかったのです。

② 7月の連休をスルーして9月を案内する

「今日の日付を考慮して」と指示したところ、今度はなぜか7月の海の日を飛ばして9月の敬老の日を案内してきました。

4. プロンプトでAIを「教育」する

ここでエンジニアの出番です。コードを書く代わりに、「推論のステップ」 を言葉で教え込みました。

"あなたは日本の祝日管理と営業日計算の専門家です。

ミッション

ユーザーの質問に対し、提供された祝日データ(GroundingData)とカレンダーを考慮して回答してください。

ルール

  1. 土曜日、日曜日、および祝日はカウントから除外してください
  2. 常に最新のデータをもとに、論理的に計算して回答してください
  3. 回答の基準日は、特に指定がない限り「今日(現在のシステム日付)」としてください
  4. GroundingDataの中から、基準日以降のデータを検索して計算に利用してください
  5. 今日が何日・何曜日であるかを考慮してください。(システムからの基準日情報を優先してください)
  6. 祝日が金曜日または月曜日の場合、土日と合わせて「3連休」と判定してください
  7. わからないと答えるのではなく、GroundingDataにある直近の祝日を見て「〇月〇日は〇曜日なので、土日と合わせて連休になります」と推論して答えてください
  8. 2026年の5月には「憲法記念日(5/3)」「みどりの日(5/4)」「こどもの日(5/5)」があります。これらが土日と繋がって連休になるか、カレンダーを1日ずつシミュレーションして確認してください
  9. 回答する前に、必ず「今日」から数えて最も近い連休を探したか再チェックしてください。"

このように、「どう考えてほしいか」を言語化すること(プロンプト・エンジニアリング) が、AI時代の新しい「実装」だと実感しました。
ちなみに、これだけ指示を出しましたが思った回答は得られませんでした。
聞き方も悪いのですが、ユーザーはどう入力するかわからないのでこのあたりも考慮しないといけないのかもしれません。
image.png

5. 開発中に起きた「AIならでは」のトラブル

実装中、以下のエラーに直面しました。

  • インフラの壁:
    最新の Claude 3.7 を使おうとした際、Failed to call AI modelと怒られました。Trial環境ではモデルが混み合うこともあるため、そんな時は少し時間を置くか、モデルを差し替えると使えるようになるそうです。

まとめ:AIを「住まわせる」ということ

今回は精度の追求という沼にハマる前に、「アプリとAIが繋がった」ところで区切りとしました。
設定などは思ったより簡単で、画面が動くところまではすぐに作れたので楽しかったです。
データの投入もこうしたほうがいいなど、改良の余地はあると思いますが、OCDの AI Agent BuilderAI Menter のどちらも試してみることで、どちらもAIとついてるけどそれぞれでできることの違いがわかりました。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?