はじめに
スクラム開発をしていると、
- 開発のうちテストにかける時間が長い
- テスト設計が経験頼みになりがち
といった課題を感じませんか?
私も同じような悩みがあり、テストに関して体系的に学びたいと思い、JSTQB Foundation Levelを受けました。
この記事では、
- JSTQBって何?
- 受ける意味はあるの?
- 実務でどう生きるの?
という観点でまとめていきます。
JSTQBって何?
JSTQB(Japanese Software Testing Qualifications Boardは、ソフトウェアテストの国際資格 ISTQBを日本で運営する団体です。
一般的に「JSTQBを受けた」といえば、この団体が提供する認定試験を指します。
テスト系の資格には他にもいくつかあります。
- IVEC(IT検証技術者認定試験)
- JCSQE(ソフトウェア品質技術者資格認定)
その中で JSTQB は、国際標準に沿ってテストの基礎を幅広く学べるのが特徴です。
今回は「現場で使う共通言語や体系的な知識を身につけたい」という目的で、JSTQBを選びました。
何のために受けたのか
テスト設計をしていると、
- あるシナリオを省いてよいのか
- 回帰テストとして残すべきなのか
- どのような観点でシナリオを作るべきなのか
といった議論がよく発生します。
しかし、経験や勘に頼って話すだけでは結論がまとまらなかったり、判断の根拠に欠けることがあります。
さらに、テスト設計でよく使われる用語を自分が知らないと、チーム内の意思疎通に支障を感じることもありました。
こうした課題を解消するために、一般的にソフトウェアテストはどのように考えるかを体系的に学ぶ目的で、JSTQBを受けました。
実務の現場ではテスト設計をきちんと学ぶ機会は少なく、多くの人が“雰囲気で”テストを書いているのではないか、と感じたのも理由のひとつです。
受けてみてどうだったのか
シラバスを通して学ぶ中で、よく耳にする単語もあれば、初めて見る言葉も多くありました。
日本語訳の表現が堅く、理解して納得するまでに時間がかかりました。
一方で、「なぜテストをするのか」という基本的な問いへの整理や、普段なんとなく使っていた用語の正しい意味など、学習を通じて「そういうことだったのか」と納得できる発見が多くあり、当初の目的であった体系的な知識を得ることにはつながったと感じています。
実務で活かせそうなポイント
1. 非機能テストの整理
「非機能テストってどうやってテストケースを書けばいいんだろう?」と疑問に思っていましたが、基本は機能テストと同じ考え方でよいと学びました。
つまり、ある機能が動作しているときに非機能要件を満たしているかどうかを確認すればよいということです。
(例:レスポンス時間が要件内に収まっているかどうかをチェックする)
2. テスト自動化の利点とリスク
シラバスでは、テスト自動化の利点だけでなくリスクにも触れられています。
- 自動化に適さないケースでも「せっかくだから」とツールを使うと、かえってコストが増えるリスク
- 開発現場では「全部自動化したい」という気持ちに駆られることがあるが、手動テストが適切な場面もある
3. ブラックボックステストの意義
私はこれまでホワイトボックステストをしておけばいいという考えだったので、ブラックボックステストを行う意味に疑問を持っていました。
しかし、ブラックボックステストを行うことで、実装の振る舞いに抜けや漏れがないかを確認できることが分かりました。
ブラックボックステストの手法自体は知っていましたが、なぜそれを使うとよいのかまで理解できていなかったため、今回の学習で納得できたのは大きな収穫です。
まとめ
今回 JSTQB Foundation Level を受けてみて、スクラム開発で感じていたテスト設計の課題を整理するきっかけになりました。
学習を通じて、
- よく使われる用語や考え方の整理
- 非機能テストの考え方
- テスト自動化のリスク
- ブラックボックステストの意義
など、実務で意識できるポイントを学べたのは大きな収穫です。
チーム内で共通言語を持ちたい人や、体系的にテストを学びたい人にはおすすめできる資格です。