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Claude Codeの利用制限をZ.ai(GLM)で解消する代替環境の構築

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Last updated at Posted at 2026-03-21

Claude CodeでZ.ai(GLM)を使う方法

1. はじめに

Claude Codeは強力なAIプログラミングツールとして機能するが、公式サブスクリプション(Claude Pro)の利用制限が厳しい。具体的には、5時間あたり約45メッセージという上限があり1、コンテキストが長くなるとさらに制限に到達しやすくなる。また、週単位での利用制限も設けられており、月額20ドルで長時間のシームレスな開発においては大きなボトルネックとなる1

この課題を解決するため、Anthropic互換エンドポイントを提供する「Z.ai」を導入し、環境変数の切り替えによって公式Claudeと独自モデル(GLM)を使い分けるハイブリッドな運用環境の構築手法を整理する。

Claude Codeの中に入れたGLM-5と文章は書きました。

2. メリット

2.1 コストと利用枠

Z.aiは、中国ZHIPU AI社が提供するLLMプラットフォームである。Claude Proと比較した主なメリットは以下の通り。

指標 公式 Claude Pro Z.ai Lite
5時間あたりの上限 約45メッセージ1 約80プロンプト2
月額料金 $201 $92
週換算の利用目安 約1,500回 約2,700回

これにより、例えばLiteプランの場合は、利用枠を約1.8倍に拡大しながらランニングコストを半額以下に抑えることが可能となる。

(※注意: Z.ai Liteにも週単位の利用上限が存在するほか、先進モデルであるGLM-5を利用する場合は枠の消費レートが2〜3倍に早まる仕様があるため、無制限に使えるわけではない点に留意が必要である)

Screenshot 2026-03-21 at 10.01.12.png
Z.aiの公式HPより引用

2.2 実務性能の維持

コーディング性能の指標である「SWE-bench Verified」におけるモデル比較は以下の通りである3

モデル SWE-bench Verified スコア
Claude 3.5 Opus (推定 4.6) 80.8%
Claude 3.5 Sonnet (推定 4.6) 79.6%
GLM-5 77.8%

GLM-5は、最高峰モデルに該当するClaude 3.5 Opusと比較しても3%程度の差であり、実務的なコード生成や修正において十分な性能を示す。

2.3 処理速度の向上

海外フォーラム(Reddit等)における実測報告による4

「Opus 4.6 と同等のタスクを、GLM-5 は 14分 vs 30分 で処理した」

大規模なリファクタリングやファイルの一括変更を伴うタスクにおいては、約2倍の処理速度向上が期待できる。

3. 手順

3.1 アカウント設定とAPIキーの取得

  1. Z.ai公式サイト(https://z.ai/)にてアカウントを作成する。
    (招待リンク: https://z.ai/subscribe?ic=TUZDDIIFKE - よかったらどうぞ、ここから登録すると、少しお安くなります)
  2. サブスクリプション画面(https://z.ai/subscribe)でプランを購入する。
    • Liteプラン($9/月): 現在はGLM-4.7が提供中。GLM-5は3月末、GLM-5-Turboは4月に対応予定5
    • Proプラン($27/月): GLM-5が即時利用可能となっている。
  3. ダッシュボードよりAPIキーを発行する。

3.2 クレデンシャルのセキュア保存

取得したAPIキーを環境変数ファイルとしてローカルへ安全に保存する。ターミナル上で以下を実行する。

mkdir -p ~/.claude
echo 'export ZAI_API_KEY="取得したAPIキー"' > ~/.claude/.zai_env
chmod 600 ~/.claude/.zai_env

3.3 エイリアスの設定

.bashrc (Mac環境等の場合は .zshrc )の末尾に以下の設定を追加する。

# Z.ai (GLM-5) 経由での起動用
alias claude-glm='source ~/.claude/.zai_env 2>/dev/null; env \
  ANTHROPIC_BASE_URL="https://api.z.ai/api/anthropic" \
  ANTHROPIC_AUTH_TOKEN="$ZAI_API_KEY" \
  ANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODEL="glm-4.7" \
  ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODEL="glm-5" \
  ANTHROPIC_DEFAULT_OPUS_MODEL="glm-5" \
  CLAUDE_CODE_DISABLE_NONESSENTIAL_TRAFFIC=1 \
  claude'

# 公式Claudeでの起動用
alias claude-official='env \
  -u ANTHROPIC_BASE_URL \
  -u ANTHROPIC_AUTH_TOKEN \
  -u ANTHROPIC_API_KEY \
  -u CLAUDE_CODE_DISABLE_EXPERIMENTAL_BETAS \
  claude'

設定を反映するため、追加後に source ~/.bashrc を実行する。

4. 注意・課題

4.1 チャット履歴の切り替えに関する注意

Claude Codeでは、一度Z.aiを使ったチャット履歴をそのまま公式Claudeに切り替えて使うとAPIエラーが発生する(逆は問題ない)。これは両者のエンドポイントが異なるため。

対策: チャット履歴(JSON)からZ.aiを使い始めた箇所まで遡って削除すれば復活する。

4.2 抽象的な指示への対応力不足

GLM-5は、文脈からの意図推論(いわゆる「行間を読む」処理)を不得手とする。そのため、要件を明示的かつ具体的に記述する必要がある。

× 例(非推奨):

「このコードを綺麗にして」

○ 例(推奨):

「この関数から重複ロジックを抽出し、共通関数として切り出すこと。変数名はsnake_caseに統一すること」

4.3 組み込みWebSearchツールの機能不全

Z.ai側のサーバーが中国リージョンに配置されている制約上、Claude Code標準のWeb検索ツールを実行すると、アクセスブロックにより空の結果が返る事象が発生する。
この問題への回避策として、Brave Search MCPサーバーを追加構築し、外部ツールとしてWeb検索を委譲する。詳細な設定手順については次回紹介する。

5. 補足

5.1 切り替えの仕組み

Z.aiの公式で紹介されていた方法では、一度Z.aiをClaude Codeに設定すると、公式のClaudeを使うために手間が必要になる。一方で、本手法では、公式ClaudeとGLMを手軽に切り替えられるように、シェルのエイリアスを活用している。

Claude Codeは、起動時に環境変数 ANTHROPIC_BASE_URL を参照し、リクエストの送信先を決定する。

  • 環境変数未指定時: 自動的に公式のClaude(api.anthropic.com)へ接続する。
  • Z.aiのURL指定時: Z.aiのサーバーへ接続し、GLM-5モデルとして機能する。

5.2 運用方針

設定完了後は、ターミナルで以下のコマンドを使い分けることで適材適所の運用が可能となる。

  • claude-glm
    利用制限を考慮することなく、日常的な実装や大量のコード生成など、試行回数と速度を求めるタスクに用いる。
  • claude-official
    より高度な文脈理解が要求される複雑なアーキテクチャ設計や、デプロイ直前の最終コードレビューなど、精度の極限が求められる重要タスクに用いる。

なお、実行エンドポイントを切り替える際は、保持されている会話コンテキストによる意図しない挙動の破綻を防ぐため、常に新規セッションを立ち上げ直すことを推奨する。

Screenshot 2026-03-21 at 11.54.16.png GLM-5を使っている様子
 

Screenshot 2026-03-21 at 11.57.45.png Claude Sonnet 4.6を使っている様子


関連資料


注釈

  1. Claude Proの利用制限と料金に関する情報源:

    • Northflank Blog - "$20/month - approximately 45 messages every 5 hours"
    • IntuitionLabs - "the Pro plan was observed to cap around 40–45 messages per 5 hours"
  2. Z.ai Liteプランの料金と利用枠に関する情報源:

  3. SWE-bench Verified スコアに関する情報源(2026年2月時点):

  4. 処理速度比較に関する情報源:

  5. LiteプランでのGLM-5提供スケジュールに関する情報源(2026年3月21日時点):

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