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Chrome 拡張機能を作って公開しよう 最終回 〜Web ストアに公開〜

Last updated at Posted at 2021-08-09

この記事は、先日ブログに投稿したものと同じ内容です。ぜひ、ブログの方もご覧ください。


拡張機能を作るシリーズ、最終回!いよいよ、拡張機能を Web ストアに公開していきます!

開発者登録

まずは、Web ストアにアクセスします。

アクセスしたら、拡張機能を公開する Google アカウントにログインし、「デベロッパーダッシュボード」に移動してください。

デベロッパーダッシュボードに移動

本人確認を求められたら、指示に従って本人確認を行ってください。

余談ですが、Google アカウントはサイバー攻撃の対象にされやすいので、複雑なパスワードに加えて2段階認証をかけておくことを強くおすすめします。

デベロッパー登録

このような画面になったら、デベロッパー契約とプライバシー ポリシーを確認し、同意する場合はチェックボックスにチェックを入れてください。

その後、画面右側の「登録料の支払い」をクリックしてください。

登録料の支払い

Web ストアでは、悪意のある開発者の登録を防ぐため、5ドルの登録料が必要になります。この支払いは、登録時の1回のみで、拡張機能をアップデートする際や新たな拡張機能をリリースする際に支払いを求められることはありません。

プロフィール登録

左側のタブ

左側のタブから、「アカウント」をクリックしてください。

プロフィールの登録

そうしたら、「投稿者の表示名」と「メールアドレス」を入力してください。これらは公開されるので、公開しても良い名前(偽名でも OK)・メールアドレス(メールアドレスは正確に)にしてください。

プライバシーポリシーがある場合は、3番目のテキストボックスに、その URL を入力してください。(これは任意です。)

下の方にスクロールしていくと、「通知」という設定項目があります。これをすべてオンにしておくと、拡張機能が公開された時や拡張機能にレビューが付いた時などに通知を受け取れるので便利です。

通知の設定

設定を終えたら、一番下にある 「変更を保存」をクリック してください。

変更を保存

拡張機能のアップロード

「投稿者の設定が正常に更新されました」と表示されたら、左側のタブから「アイテム」をクリックしてください。

ここでは、拡張機能の公開・公開した拡張機能の管理などを行うことができます。

まずは、「新しいアイテム」ボタンをクリックしてください。

新しいアイテム

「ZIP ファイルをここにドロップするか、ファイルを選択します。」とあるので、拡張機能の開発用フォルダを .zip 形式に圧縮したものをこの枠の中にドラッグ&ドロップします。

アップロード

.zip ファイルへの圧縮は、開発用フォルダの中にある8個のファイルを全選択して、右クリック→「送信」→「圧縮 (zip 形式) フォルダー」のように選んでいくと行えます。

Windows での手順

Mac での手順

Chromebook での手順

アップロード後

アップロードが完了すると、拡張機能に関する情報を入力する画面に遷移します。

※「パッケージのタイトル」や「パッケージの概要」が途中までしか表示されていませんが、横にスクロールするとすべて見られます。分かりにくいですね。

必要事項の入力

下書き保存ボタン

画面右上に「下書きとして保存する」ボタンがあるので、こまめに保存しておくとトラブルを回避できます。

また、その左側に「送信できない理由」というボタンがあるので、そこをクリックすると、何が不足しているのかがわかります。

※「送信できない理由」は、下書きとして保存したあとに、最新の状態が反映されます。

image

「プレビュー」をクリックすると、実際のWebストアの画面が開き、どのように拡張機能が公開されるのかがイメージしやすくなります。

それでは、拡張機能を公開する上での必要事項を入力していきます。

どのような感じで書くのかを説明しますが、具体的な内容はご自身でお考えください。

説明

拡張機能に関する説明。できるだけ詳しく書いたほうが良いです。GitHub などでコードを公開している場合は、その URL も入れるとさらに良いです。なお、「パッケージの概要」の内容は公開時に自動で説明欄に追加されるので、同じ内容を説明欄に書く必要はありません。

カテゴリ

この拡張機能がどのカテゴリに属すかを選んでください。Web ストア上の似たような拡張機能を見てみると、「仕事効率化」や「ユーザー補助機能」を選んでいるものが多かったです。

言語

拡張機能で使われている言語。基本的に日本語(?)

ショップアイコン

Web ストアで表示されるアイコン。128ピクセル×128ピクセル。

全言語向けプロモーション動画

プロモーション動画を YouTube にアップロードしている場合は、その URL を入力してください。 任意

スクリーンショット

この拡張機能がどのようなものかがわかる画像。最低1枚、最大5枚まで指定可能。画像サイズに指定があるので、よくご確認ください。

※プロモーション画像のようにするにも、可能な限りスクリーンショットは入れたほうがよいです。

プロモーションタイトル(小)・(大)、マーキープロモーションタイトル

検索結果のページなどに表示される画像。こちらも画像サイズに指定があるので、よくご確認ください。 任意

追加フィールド

ホームページの URL など、必要に応じて入力してください。 任意

ここまで書けたら、下書きとして保存した後、左側のタブから「プライバシーへの取り組み」をクリックしてください。

プライバシーへの取り組み

単一用途の目的

「要するにこの拡張機能の目的はなにか」を書きます。

権限が必要な理由

その権限をどのように利用するのかを書きます。

下に書いてあるものはあくまでも参考程度にし、より詳しく記述するようにしてください。

activeTab

ユーザーが閲覧しているタブのID、タイトル、URLを取得するため

scripting

URLやページタイトル、あるいはその両方をクリップボードにコピーするスクリプトや、各種 SNS の投稿画面をポップアップで開くスクリプトを挿入するため

contextMenus

コンテキストメニューからもページを共有できるようにするため

リモートコード

外部から、JavaScript、CSS、フォントを読み込んでいるか。

1つでも読み込んでいる場合は「はい」を選択し、なぜ外部から読み込む必要があるのかを記述してください。

データ使用

ユーザーのどのようなデータを開発者が得るのか、当てはまるものすべてにチェックを入れてください。

下の方に、3つのチェックボックスがあるので、「デベロッパー プログラム ポリシー」を遵守している場合は、チェックを入れてください。

決済と配布地域

ここまで入力できたら、下書きとして保存した後、左側のタブから「決済と配布地域」をクリックし、課金要素の有無・公開範囲・配布地域を設定してください。

ただ、このブログを見た方が全員「一般公開」にしてしまうと、類似品が複数出回ることになるので「限定公開」か「非公開」にしてください。

もし一般公開したい場合は、アイコンやデザイン、機能に、元がわからない程度のオリジナリティを加えるようお願いします。

「決済と配布地域」の設定も終えたら、もう一度下書きとして保存してください。

最後にもう一度見直して、不備がなければ「審査のため送信」をクリックしてください。

送信確認

送信確認画面が現れます。

また、審査終了後に自動で公開するか否かを選択できます。お好きな方を選んでください。

再度「審査のため送信」をクリックすると、拡張機能が審査に提出されます。

これで、早くてその日のうちに、場合によっては数週間後に拡張機能の審査が終わります。

先程、審査合格後に手動で拡張機能を公開することを選んだ方は、審査合格のメールが来たら30日以内にデベロッパーダッシュボードから拡張機能を公開してください。

おわりに

この連載も、ついに終わりを迎えます。

Chrome 拡張機能づくりの一連の流れがわかっていただけたのであれば、これ以上の喜びはありません。

これにて、連載企画「Chrome 拡張機能を作って公開しよう」を終わります。本当にお疲れさまでした!




【連載一覧】

  1. 環境構築
  2. ポップアップ作成
  3. 仕様に沿って開発
  4. コピー機能実装
  5. 権限を減らす
  6. コンテキストメニューの作成
  7. Webストアに公開 (←今ココ)
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