本記事は筆者が運営する AI Quotidia の海外ニュース解説記事です。
「EUのAI規制、8月2日に罰則発動。
要点
- 2026年8月2日にEU AI Actの残る規定が適用開始となり、欧州委員会が違反企業に制裁(罰金)を科す権限を得る。EU AI Actは規定ごとに適用時期をずらした段階施行の法律で、「施行された日」「罰せられる日」「本体が実効化する日」は別の日付
- 罰金の上限は最も重い違反(禁止行為・Article 5)で最大3,500万ユーロ(数十億円規模)または全世界売上高の7%のいずれか高い方。GDPRの上限(2,000万ユーロ・4%)を金額でも比率でも上回る
- 8月2日に本格的に効くのは汎用AI(GPAI)の透明性義務が中心で、義務自体は2025年8月2日に施行済み。8月2日に生まれるのは新しい義務ではなく、既存の義務を「罰せる」ようになる執行の歯車。GPAI違反自体の罰金上限は一段低い1,500万ユーロまたは売上3%
- 医療・採用・教育・重要インフラなどの高リスクAI(Annex III)の重い義務は2027年12月へ、別分類(Annex I)は2028年8月へ後ろ倒し(2026年6月合意のDigital Omnibus)
- 「2025年8月まで遡って罰金」という趣旨の報道は出所により食い違いがあり、遡及の有無・範囲は確定情報ではない。上限は違反への天井で、8月2日に全企業が一斉にこの額で罰せられるわけではない
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一次ソース
Quotidia の視点 (抜粋): Quotidiaがこの件で確かめたかったのは、EUがついにAIを厳しく罰しはじめたのかどうか、という善悪の話ではなく、見出しの熱をいったん日付まで冷ましたら何が残るか、ということでした。