Zabbix 4.2.0がリリースされました。

それではリリースノートを見ていきましょう。
新機能と改良点
前処理
・アイテムの前処理にテストオプションを実装しました
・アイテムの前処理のテストセッションでテスト値を保存する機能を実装しました
・値の前処理でJavaScliptが利用できるようになりました。
・Prometheusエージェントのための前処理を追加しました。
・依存アイテムでlldルールのサポートを追加しました
・lldルールに前処理を実装しました。
・lldマクロでカスタムjsonパスのサポートを実装しました
アイテム
・ZabbixProxyでのアイテムの前処理サポートを追加しました
・「net.dns」「net.dns.record」アイテムでIPv6をサポートしました。
・vmware.eventlogアイテムに "skip"パラメータを追加しました
・vfs.dir.size []およびvfs.dir.count []に新しいオプションパラメータを追加しました。
・Web監視でヘッダのマッチング監視を実装しました。
WEB UI
マップ
・マップでアニメーションGIFサポートを追加しました
・マップ上の[ラベル]、[URL名]、[URL]で複数のマクロのサポートを追加しました
通知
・WEB UIからメディアタイプをテストする機能が追加されました
・オンデマンドでHTML形式で電子メールメッセージを送信する機能を追加しました
表示
・イベント詳細ページにトリガー名のコンテキストメニューを追加しました。
・トリガー一覧ページでホストとホストグループによるフィルター機能を追加しました。
・ホスト名および表示名としてネットワークディスカバリによる文字列を使用する機能が追加されました
・ダッシュボードウィジェットで非破壊的なサイズ変更と並べ替えを追加しました。
ホスト
・ホストおよびテンプレートレベルのタグ機能を追加しました。
・自動登録のための正規表現ベースのマッチングを導入するための変更を追加しました
グラフ
・シングルドットデータセットを実装しました
・svgグラフウィジェットに日時表示を実装しました
ZabbixSender
・zabbix_senderでzabbix_agentd.confを利用して複数のサーバへの送信をサポートしました。
・zabbix_senderの出力に送信先ZabbixServerまたはZabbixProxyのホスト名/IPアドレスを表示するようになりました。
ZabbixServer
・外部のZabbixServer/Proxyから内部メトリクス監視をサポートしました。
DB
・timescaledbのサポートを追加しました
API
・map.create()およびmap.update()メソッドにおける "elementid"のサポートをやめました
・httptest.create()とhttptest.update()メソッドの "headers"と "variables"の文字列フォーマットのサポートをやめました
Zabbixのサポートサイクル
リリース名 | リリース日 | フルサポート終了 | リミテッドサポートの終了 |
---|---|---|---|
Zabbix 4.2 | 2019年4月2日 | 2019年9月30日 | 2019年10月31日 |
Zabbix 4.0 LTS | 2018年10月1日 | 2021年10月31日 | 2023年10月31日 |
Zabbix 3.0 LTS | 2016年2月16日 | 2019年2月28日 | 2021年2月28日 |
Zabbix 2.2 LTS | 2013年11月12日 | 2017年8月31日 | 2019年8月31日 |
今回リリースされたZabbix 4.2はLTSのつかないポイントリリースとなります。
JavaScliptによる前処理など革新的な機能が多いですが、サポート期限が短くなっていますので、次期リリースが出た際には早急なアップグレードが必要となります。
本番環境への導入は、今後のアップデートの可否も含めてご検討ください。
以下のページで紹介しているスクリプトはZabbix 4.2でも問題なく動作します。
2分でZabbix Serverの構築が可能ですので
Zabbix 4.2の新規のを試してみたい方はぜひご利用ください。
Zabbix 4.0 対応 Amazon Linux / Amazon Linux 2 でのZabbix Server自動構築