SAAはうろ覚えでも結構受かる
こんにちは、西村です。
今回は、私がAWS Certified Solutions Architect - Associate(以下、SAA)に合格した経験をもとに、「SAAって、実はそこまで高い壁じゃないのかも?」というお話をしたいと思います。
SAAといえば、AWSエンジニアの登竜門ともいえる資格です。
SNSでも合格報告をよく見かけますし、これから受験する方の中には「自分にはまだ早いかも……」と感じている方もいるのではないでしょうか。
確かに、SAAは簡単な資格ではありません。
ただ、実際に受験してみた私としては、すべてのサービスを完璧に覚えていなくても、合格には十分手が届くと感じました。
今回はその理由と、実際に受験して感じたことをお話しします。
目次
・まずは私の受験結果から
・正直、受験中は完全に落ちたと思っていました
・なぜ受かったのか? 私なりに考えてみた
・なぜ「うろ覚え」でも合格できたのか?
・まとめ:SAAはゴールではなくスタート地点
まずは私の受験結果から
私はAWSの知識がほぼゼロの状態から勉強を始め、約5カ月でSAAを取得しました。
途中でクラウドプラクティショナー(CLF)も取得しているため、SAAだけの勉強期間ではありません。
勉強時間は、ざっくり以下のとおりです。
| 資格 | 勉強時間 |
|---|---|
| CLF | 約30時間 |
| SAA | 約70時間 |
| 合計 | 約100時間 |
SAAの勉強方法は至ってシンプル。
参考書を一周した後、Udemyの問題集をひたすら解いていました。
実際に使用した教材はこちらです。
そして気になる試験結果は……
760点で合格!
合格ラインの720点を40点上回ることができました。
正直、受験中は完全に落ちたと思っていました
これが今回一番伝えたいことかもしれません。
試験中、私は完全に不合格を確信していました。
「落ちるだろうな~」とか、そんなレベルではありません。
完全に戦意喪失状態です。
問題集で見た覚えのない問題が多く、選択肢をある程度絞れても、どれが正解なのか確信が持てませんでした。
体感では300点か400点取れていたら良いほうだとさえ思っていました。
それが、ふたを開けてみれば760点です。
合格通知が来たときは本当に驚きました。
あまりに驚きすぎて、親に向かって「ありえない!ありえない!」と連呼していました。(マジです)
では、なぜそこまで自信がなかったのに合格できたのでしょうか。
なぜ受かったのか? 私なりに考えてみた
もちろん、詳細な正答数が公開されるわけではないので、ここからは私の推測です。
① 65問すべてが採点されるわけではない
まず、SAAの採点方式について少しお話しします。
AWSの公式試験ガイドによると、SAA-C03は全65問のうち、採点対象となるのは50問です。
残りの15問は、今後の試験問題を評価するための採点対象外の問題となっています。
しかも、どの問題が採点対象外なのかは受験者には分かりません。
つまり、自分が間違えたと思っている問題が、そもそも採点対象ではなかった可能性もあるわけです。
ただし、これは「15問間違えても大丈夫」という意味ではありません。
また、SAAのスコアは100〜1,000点の換算スコアなので、720点を単純に72%の正答率と考えることもできません。
そのため、採点対象外の問題が自分の合格にどれほど影響したのかは分かりません。
② 結局、最後は「運」もあったと思う
では、採点対象外の問題以外に理由はあるのでしょうか。
私が思うに、それは……
運です。
私はまじめな話をしています。
本当に、運の要素もあったと思っています。
ただし、完全な当てずっぽうだったわけではありません。
ある程度問題集を解いていると、4択の問題を2択くらいまで絞れるようになってきます。
さらに、問題文の条件や登場するAWSサービス、選択肢の組み合わせなどから、確信はなくても「なんとなくこっちっぽい」という直感が働くことがあります。
例えば、4択から適当に選ぶ場合、正解する確率は単純計算で25%です。
しかし、選択肢を正しく2つに絞れたなら、残った2択から適当に選んでも正解する確率は50%になります。
もちろん、実際の試験には複数選択問題もありますし、すべての問題を正しく2択まで絞れるわけでもありません。
それでも、問題集を通して身につけた知識が、曖昧ながらも選択肢を絞る助けになっていたのではないかと思います。
私が「運」だと思っていたものの中にも、70時間の勉強で身についた知識があったのかもしれません。
なぜ「うろ覚え」でも合格できたのか?
ここで一つ疑問が浮かびます。
なぜ、あれほど自信がなかった私でもSAAに合格できたのでしょうか。
もちろん、AWSが意図的にうろ覚えでも合格できる試験を作っているわけではないと思います。
ただ、私なりに考えてみると、SAAという資格の役割が関係しているように感じます。
SAAは、一人前のソリューションアーキテクトになるためのゴールではなく、その第一歩だからです。
SAAでは、セキュリティ、ネットワーク、ストレージ、データベースなど、AWSの幅広い分野を学びます。
当然、すべてのサービスの仕様を完璧に暗記することは簡単ではありません。
しかも、AWSのサービスは日々進化し続けています。
例えば、Amazon S3に保存できる1オブジェクトの最大サイズは、以前は5TBでした。
しかし、2025年12月には上限が50TBに引き上げられました。
なんと10倍です。
SAAの勉強で覚えるような基本的な仕様でさえ、こうして変わっていくのです。
このように、今年学んだ知識が来年もそのまま通用するとは限りません。
だからこそ、私はSAAでAWSの幅広いサービスを学ぶこと自体に大きな意味があると思っています。
「こういうことを実現したいなら、あのサービスが使えそうだな」
「この分野は面白そうだから、もう少し深く勉強してみようかな」
そんなふうに、今後の学習や実務につながる知識の土台を作る資格なのではないでしょうか。
もちろん、SAAには単なる暗記ではなく、要件に合った構成を選ぶための理解も求められます。
それでも、最初からすべての知識を完璧にする必要はないと思います。
いうなれば、AWS分野の義務教育のようなものですね。
まとめ:SAAはゴールではなくスタート地点
ここまで「SAAはうろ覚えでも受かる」というお話をしてきました。
とはいえ、当然ながら簡単な資格ではありません。
私自身、今振り返れば恥ずかしいくらい準備不足な状態で試験に挑みましたが、それでも70時間は勉強しています。
そして、試験に合格したからといって、AWSのサービスを自由自在に使いこなせるようになったわけでもありません。
ただ、受験前はあれほど高く感じていたSAAの壁も、実際に乗り越えてみると、思っていたほど手の届かないものではありませんでした。
これからSAAに挑戦しようとしている方には、完璧に理解できていないからといって、必要以上に怖がらないでほしいと思います。
SAAに受かることがゴールではありません。
SAAは、AWSエンジニアとしての第一歩。
私自身、まだまだ知らないことばかりですが、これからも少しずつ学んでいきたいと思います。
