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GCP Cloud ArmorでXSS、SQLインジェクションのWAF導入

Last updated at Posted at 2020-01-05

はじめに

Google Cloud Platform環境で公開するWebサイトに Croud Armorを利用して、クロスサイトスクリプティング(XSS)、SQLインジェクションのセキュリティ対策(WAF)を導入しました。
Cloud ArmorでIPアクセス制限する例は、たくさん見ますが、XSS、SQLインジェクション対策の記事はGCP公式サイト以外では見ないため、導入までの手順を記録として投稿します。

この投稿で扱う内容

  • Croud Armor導入により、WebサイトにWAFを導入する。
  • WAF機能として、XSS、SQLインジェクションのセキュリティ対策ルールを適用する。

本記事は、XSS、SQLインジェクション以外のCroud Armorの機能は扱わない。
(IPルールでのアクセス制限、XSS、SQLインジェクション以外のセキュリティ対策等)
記載手順は、作業後に画面キャプチャ、手順をメモっているため、簡略記載です。

Cloud Armorとは

インターネットに接続されたサービスを DDoS 攻撃から防御する。

GCP公式サイト:Google Cloud Armor

導入の前提事項

GCP環境で、WEBサイトをロードバランサー経由で公開していること。

Cloud Armorの設定呼び出す

サービスのサイドメニューからCloud Armorを呼び出す。

ポリシーを登録する

ポリシー名を入力する。
デフォルトのルールアクションを拒否にする。
拒否ステータスを403にする。

ブロック条件のルール設定

詳細モードを選択する。
一致の欄にルールの条件(XSS、SQLインジェクション)を、OR条件で入力する。
evaluatePreconfiguredExpr('sqli-canary') || evaluatePreconfiguredExpr('xss-canary’)
アクションを拒否にする。
優先度は、ルールが最優先される様に最小の直を入力する。

GCP公式サイト:ポリシールール

evaluatePreconfiguredExprで組み込む、sqli-canary、xss-canaryは、ブロックするポリシールールが多数、組み込まれています。
ポリシールールは、第2引数以降(複数)で指定することで、除外する(ブロックを弱める)ことが可能です。
今後、この辺りのベスト事例が、出揃ってくる事を期待してます。
例 
evaluatePreconfiguredExpr('sqli-canary', ['owasp-crs-v030001-id942421-sqli',
'owasp-crs-v030001-id942432-sqli']
)

許可条件のルール設定

基本モードを選択する。
一致の欄に * を入力する。
アクションを許可にする。
優先度は、ブロックするルールより、優先度が低くなる様に入力する。

ロードバランサー割当

適用するロードバランサーを設定する。

登録完了

Cloud ArmorによるWAF導入検証

XSSのブロック検証

Webサイトの検索入力欄に、Javascriptコードを入力し、検索(Post)すると403エラー画面が表示され、ブロックされることを確認。

StackDriverのログを見ると、ブロックルールと認識されて、403エラーとなっていることが分かる。

SQLインジェクションのブロック検証

Webサイトの検索入力欄に、SQLインジェクションのコードを入力し、検索(Post)すると403エラー画面が表示され、ブロックされることを確認。

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