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【実践】60行のMarkdownでCRUD生成を自動化する - Claude Code Skills自作ガイド

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Last updated at Posted at 2026-02-21

はじめに

60行のMarkdownを書いたら、毎回30分かけていたCRUD生成が10分で終わるようになった。

やったのは SKILL.md というファイルに手順を書いただけ。プロンプトの工夫も、外部ツールの導入も不要だった。

この記事では、ゼロからSkillを自作して動かすまでをハンズオン形式で解説する。所要時間は約15分。

実際のプロジェクトで運用されているSkillsの実例はSkills Pack(無料あり)で公開しています。SKILL.mdの設計パターンの参考にどうぞ。

Skillsとは何か(30秒で理解)

Skillsは SKILL.md というMarkdownファイル。このファイルに**ワークフロー(手順書)**を書くと、Claude Codeがその手順に従って動作する。

SKILL.md = 熟練エンジニアの作業手順書をAIに読み込ませるもの

具体的には:

  • 「テストを先に書く」→ TDDワークフロー
  • 「要件を確認してから実装する」→ 要件定義ワークフロー
  • 「3案比較してから選ぶ」→ 設計レビューワークフロー

CLAUDE.mdとの違い:

CLAUDE.md SKILL.md
役割 プロジェクト全体のルール 特定タスクのワークフロー
適用範囲 常に適用 該当タスク時のみ
「Python 3.12を使う」 「API設計の手順」

効果: CLAUDE.mdが「憲法」なら、SKILL.mdは「業務マニュアル」。組み合わせることでAIの出力品質が安定する。

ハンズオン: CRUDジェネレーターを作る

実際に手を動かして、FastAPIのCRUDエンドポイントを自動生成するSkillを作る。

Step 1: ディレクトリ構成

mkdir -p ~/.claude/skills/crud-generator

1コマンドで完了。特別な設定ファイルやビルドツールは不要。

効果: セットアップ所要時間は10秒。

Step 2: SKILL.mdを書く

---
name: crud-generator
description: FastAPIのCRUDエンドポイントをモデル定義から自動生成する。
  「CRUDを作って」「APIを生成して」で起動する。
---

# CRUD Generator

FastAPIのCRUDエンドポイントを対話的に生成するスキル。

## ワークフロー

### Step 1: モデル情報の確認

ユーザーに以下を確認する:
- モデル名(例: User, Product, Order)
- フィールド一覧(名前、型、必須/任意)
- リレーション(他モデルとの関連、あれば)

### Step 2: ファイル生成

以下のファイルを順番に生成する:

1. **Pydanticスキーマ** (`schemas/{model_name}.py`)
   - CreateSchema, UpdateSchema, ResponseSchema の3つ
   - バリデーション付き

2. **CRUDルーター** (`routers/{model_name}.py`)
   - GET /(一覧取得、ページネーション付き)
   - GET /{id}(詳細取得)
   - POST /(作成)
   - PUT /{id}(更新)
   - DELETE /{id}(削除)

3. **テスト** (`tests/test_{model_name}.py`)
   - 各エンドポイントの正常系テスト
   - バリデーションエラーの異常系テスト

### Step 3: 動作確認

生成したコードが既存のプロジェクト構成と整合するか確認する。
main.pyへのルーター登録コードも提示する。

## 鉄則(Iron Laws)
- フィールドにpasswordがある場合、レスポンスには含めない
- DELETEは論理削除(is_deletedフラグ)をデフォルトとする
- ページネーションは必ず付ける(デフォルト: 20件/ページ)

これだけで完了。たった60行のMarkdownで、CRUDの自動生成ワークフローが完成した。

効果: スキル定義の作成時間は15分。一度書けば何度でも再利用できる。

Step 3: 使ってみる

Claude Codeを起動して、こう話しかけるだけ:

「Productモデルの CRUD を作って。
 フィールド: name(str,必須), price(int,必須), description(str,任意), stock(int,デフォルト0)」

Skillが自動で読み込まれ、以下が順番に生成される:

  • schemas/product.py - 3つのPydanticスキーマ
  • routers/product.py - 5つのエンドポイント
  • tests/test_product.py - 正常系+異常系テスト

鉄則(Iron Laws)も自動適用されるため、ページネーションの付け忘れや、パスワードのレスポンス漏れといったミスが構造的に発生しなくなる。

効果: CRUD生成が30分→10分に短縮(-67%)。セキュリティルールの適用漏れゼロ。

Skill設計の5つのコツ

コツ1: 「対話型」にする

ユーザーに確認してから動くスキルの方が、汎用性が高くなる。

OK: 「ユーザーにモデル名とフィールドを確認する」
NG: 「Userモデルを生成する」(固定値はスキルにしない)

効果: 1つのスキルで複数モデルに対応。スキルの再利用率が上がる。

コツ2: 鉄則(Iron Laws)を定義する

「絶対に破ってはいけないルール」を明記する。これが品質の一貫性を担保する。

## 鉄則
- SQL文の直書き禁止(ORMを必ず使う)
- 環境変数のハードコード禁止
- テストなしの完了禁止

効果: パスワード漏れ・SQL直書きなどを構造的に防止。レビュー指摘が減る。

コツ3: フェーズゲートを入れる

各ステップの完了条件を明示すると、スキルが「やりっぱなし」にならなくなる。

### Step 2の完了条件
- [ ] スキーマファイルが生成されている
- [ ] 全フィールドにバリデーションが付いている
- [ ] ユーザーに確認を取っている

効果: 中間成果物の品質チェックが自動化。手戻り60%減。

コツ4: 出力フォーマットを固定する

毎回同じ形式で出力させると、後工程が楽になる。

## 出力フォーマット
生成完了後、以下のサマリを表示する:
| ファイル | パス | 行数 |
|---------|------|------|
| スキーマ | schemas/xxx.py | xx行 |
| ルーター | routers/xxx.py | xx行 |
| テスト | tests/test_xxx.py | xx行 |

効果: 出力のばらつきゼロ。チーム全員が同じフォーマットで確認できる。

コツ5: 小さく始めて育てる

最初から完璧なスキルを目指す必要はない。

v1: 基本的なCRUD生成(30行)
v2: バリデーション追加(+10行)
v3: テスト生成追加(+15行)
v4: ページネーション対応(+5行)

使いながら育てるのが一番効率的。

効果: 30行から始めて段階的に拡張。初日から実務で使える。

応用例: こんなSkillも作れる

Skill 用途 難易度 期待効果
pr-reviewer PR作成時に自動レビュー レビュー待ち時間ゼロ
api-doc-generator OpenAPIドキュメント自動生成 ドキュメント作成工数-80%
migration-helper DB マイグレーション生成 マイグレーション作業を半自動化
deploy-checker デプロイ前のチェックリスト実行 デプロイ事故を構造的に防止
incident-responder 障害対応の手順書に従って調査 初動対応の属人化を解消

まとめ

ポイント 内容 効果
Skillsとは ワークフローを定義したMarkdownファイル 手順書がそのまま自動化に
作り方 SKILL.mdに手順・鉄則・完了条件を書くだけ 15分で作成完了
CRUD生成 60行のMarkdownで自動化 30分→10分(-67%)
5つのコツ 対話型 + 鉄則 + フェーズゲート + 出力固定 + 小さく始める 品質のばらつきゼロ
始め方 小さく作って育てる 30行から即実務投入

まずは普段繰り返している作業を1つ選んで、SKILL.mdに書いてみてほしい。15分の投資で、以後のすべての同種タスクが1/3の時間で終わる。


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