#はじめに
https://storybook.js.org/releases/6.0
2020年8月10日にStorybook6.0がリリースされました。
5.3からアップグレードを行う際に調べた新機能や変更点などを自分なりにおおまかにまとめてみました。
基本的にはドキュメントや公式の記事に書いてある内容になるので詳しく知りたい方はこちらへ
※間違いなどがありましたらご指摘お願いします。
#Storybook 5.3からの主な変更点
##ざっくり
- セットアップが爆速でできるようになった
- ストーリーの再利用性があがった
- 複数のStorybookを一つにまとめられるようになった
- ドキュメントが充実
Zero-config
公式がconfig書かなくていいよ!と言っている通り、セットアップが非常に簡単になりました。
具体的には以下になります。
- Typescriptのサポート
- Storybook Essentialsの登場
Typescriptのサポート
Typescriptサポートが組み込まれました。これにより、プロジェクト内のTS固有のwebpackやbabel構成を削除できるようになりました。指定がない限りは各フレームワークの基本構成を使用するそうです。わかりやすい。
Storybook Essentials
開発チームが厳選した、ほぼ必須アドオン達のよくばりパックです。もちろん面倒な設定を書く必要はありません。
Storybookには公式アドオンの他に多くのサードパーティアドオンがあり、カスタマイズ性がありましたが、ありすぎるが故にセットアップが困難になる可能性がありました。
このEssentialsはinitをしただけで勝手に追加され、よしなに動いてくれます。どれだけわかりやすいんだ。
Storybook Args
ArgsはStorybookの記法であるComponent StoryFormat(CSF)の新しい概念です。
コンポーネントのpropsの初期値の宣言や再利用ができるようになります。
こうかいていたのが
export const Default = () => (
<Button label="hello" backgroundColor="#222222" />
);
export const Disabled = () => (
<Button label="hello" backgroundColor="#222222" disabled={true} />
);
export const Large = () => (
<Button label="hello" backgroundColor="#222222" size="large" />
)
Storybook Argsの場合こうやってかけます
const Template = (args) => <Button {...args} />;
export const Default = Template.bind({});
Default.args = { label: "hello", backgroundColor: "#222222" };
export const Disabled = Template.bind({});
Disabled.args = { ...Default.args, disabled:true };
export const Large = Template.bind({});
Loading.args = { ...Default.args, size: "large" };
propsの数が多くなればなるほど、恩恵を受けることができます。
また、この書き方はもはやStorybookに依存していないためJestやその他ツールなどでも利用できます。
便利です。
Controls
Storybook上からコンポーネントを動的に編集することができる新しいアドオンです。Essentialsに含まれており、特別なセットアップは必要ありません。
Storybook Argsで書いた場合コントロールが自動生成されます。べんり。
Composition
複数のStorybookを1つにまとめる事ができます。
異なるフレームワークを使用したプロジェクト間でも、Storybookを切り替えることなく共通デザインシステムを参照したり、全体感を確認できるようになりました。
筆者はまだ試せていないので、詳細はこちらへ
公式ドキュメント
v6.0に合わせて一新されました。
チュートリアルやガイドが非常に充実していて、わかりやすかったです。
#まとめ
v6.0からの新機能や変更点をおおまかにまとめてみました。
これ以外にも非推奨になったAPIやアドオンがあったり、変更された仕様などがあるので確認したい方は公式マイグレーションガイドを参照してください。
#参考