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プロジェクトマネジメント観点で見るデイリースクラム

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前回記事
スクラム開発におけるプロジェクトマネジメント

はじめに

1月1投稿という計画が早いものであっという間に2月も末になってしまったこともあり
今回は短めにデイリースクラムに関して、前回記事から引き続き読み解いてまとめていきます。

デイリースクラム

デイリースクラムとは、開発チームのための 15 分間のタイムボックスのイベントである。
スプリントでは、毎日デイリースクラムを開催する。開発チームは、次の 24 時間の作業を計画する。
前回のデイリースクラムから行なった作業の検査と今後のスプリント作業の予想をすることで、
チームのコラボレーションやパフォーマンスを最適化するのである。
デイリースクラムは毎日、同じ時間・場所で開催し、複雑にならないようにする。

引用元 : The Scrum Guide

プロジェクトマネジメントの観点に当てはめる

スクラムガイドに即して考えると以下でしょうか。
コストに関してはスプリントあたりのコストはおおよそ固定になるため不要かもしれません。
スプリントゴールの達成できる範囲の中でスコープのコントロールも追加になることもあるでしょう。

  • 次の24時間の作業を計画する
    • スケジュールの作成(タイムマネジメント×計画)
  • 前回のデイリースクラムから行った作業の検査
    • スケジュールのコントロール(タイムマネジメント×監視,統制)
      ->実際に行った作業と前回のデイリースクラムで行った計画との乖離からスケジュールの予測を立てる
    • コストのコントロール(コストマネジメント×監視,統制)
      ->実際に作業に要したコスト(時間)と作業に必要と予想したコストとの乖離からコストの予測を立てる

チームによっては議論や質問を行うケースもあり、スクラムガイドにも記載のある以下の例を使用したとする。

私や開発チームがスプリントゴールを達成する上で、障害となる物を目撃したか?

上記の質問を契機にリスク(顕在化したものを含む)の特定と分析、対応計画を立てることになるため
リスクマネジメントにおける計画と統制,監視の役割を持つこともあるでしょう。

単純にスクラムガイドの最低限の記述のみを当てはめると15分間の軽量なイベントということもあり多くの役割を持つものではないように見えます。
しかし、スプリント内の諸活動におけるモニタリングと最適化を担うことになるため
実際にはスケジュールやコストの検査から阻害要因やリスクを発見し、次の24時間に向けて適正化・対策を実施することが必要になり
その内容によっては上記で挙げた以上の知識エリアの統制を保つことになるかもしれません。

まとめ

知識エリア 立ち上げ 計画 実行 監視,統制 終結
統合
スコープ スプリントプランニング(topic1)
タイム スプリントプランニング(topic2)
デイリースクラム
デイリースクラム
コスト スプリントプランニング(topic2) デイリースクラム
品質
人的資源
コミュニケーション
リスク デイリースクラム
調達
ステークホルダー

最後に

今回は時間に追われてとりとめの無い文章になってしまったかもしれません。この記事を投稿した時点で2月31日(3月3日)なので3月分は充分に構成と考え校正してから投稿するよう反省です。

デイリースクラムは毎日同じ時間に開催し、同じ質問で構成されることが多いため最もマンネリ化しやすいイベントだと感じています。
しかし、アジャイルな開発において日々の検査・適応を行うことでアジャイルな計画作りをしていくは欠かせない活動でもあるため
スクラムガイドの例に固執し惰性でイベントを行うのではなく、イベントが持つ役割や意味をそれぞれのチームが考え
それを全うするために使う構成(質問)を作り、そのチームに合った形でイベント自体が最適化していきたいものです。

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