はじめに
趣味で宇宙開発を行う団体「リーマンサット・プロジェクト」がお送りする新春アドベントカレンダー2020です。本記事は7日目です。
リーマンサット・プロジェクトは「普通の人が集まって宇宙開発しよう」を合言葉に活動をしている民間団体です。
他では経験できない「宇宙開発プロジェクト」に誰もが携わることができます。
興味を持たれた方は https://www.rymansat.com/join からお気軽にどうぞ。
この記事は
趣味の宇宙開発団体、リーマンサット・プロジェクトで広報部に所属している、トモエ/もえがお送りします。普段はメーカーの営業部で仕事をしています。趣味は宇宙開発です。
ちなみにマークダウン記法って初めて見た、のプログラミング初心者です。書くにあたり
Qiita書き方メモ - Qiita
https://qiita.com/hiroyuki_hon/items/f2a779bb295fd12646ab
などググりググり書きました。ありがとうqiitaの集合知…!
趣味の一つとしてリーマンサット・プロジェクト(以後リーマンサット)の広報部、主にオウンドメディア課と技術広報課で活動しています。週末は宇宙開発にいそしむ人たちの傍らでぼんやりコーヒーを飲んだり、写真を撮ったり、あとこんなの書いたりしています。
→文系女子が人工衛星開発を追いかけてみた【振動試験編】
→「実はいま、人工衛星よりも溶接のほうが興味あって…」【宇宙開発女子インタビュー vol.02】
「趣味の宇宙開発」ってなに
「宇宙開発って国がやるものでは」「選ばれし一部のエリートが関わる難しいやつでしょ」と思われがちな宇宙開発ですが、私たちリーマンサットはいわゆるフツーのサラリーマンや学生やフリーランスが集まって、「趣味で」週末メインに宇宙開発をしています。
現在開発しているのは、人工衛星、月面探査ローバー、ロケットです。
人工衛星については、2018年秋に、リーマンサット一つ目の超小型衛星RSP-00を宇宙空間に送り出しました。
→RSP-00が宇宙空間へ放出されました!
国、企業、研究室ではない一介の趣味の団体が、宇宙へ人工衛星を飛ばしたのは、日本で初めてです。
人工衛星については、2020年度打ち上げ予定のRSP-01と、次世代機RSP-02を開発中です。
RSP-01→
RSP-02→徹夜を乗り越えて、#超小型人工衛星、RSP-01 "Selfish"フライトモデル、完成!!#リーマンサット の開発はチームプレー。みんながやってきたこと一つ一つが積み重なってここまで来ました。#趣味の宇宙開発
— リーマンサット・プロジェクト (@RymanSat) 2019年10月29日
サラリーマンによる人工衛星を再び……悲願のミッション達成へ!https://t.co/eCdi9kGTHt pic.twitter.com/li1iRWi2Ws
Symbolic like Orion.
— リーマンサット・プロジェクト (@RymanSat) 2019年5月19日
5.26.2019#rymansat #RSP-02 pic.twitter.com/CMq8rfCCne
###エンジニアだけど宇宙開発関係ある?
あります。というか、開発メンバーは、ほぼほぼエンジニアです。
###どんな人がいるの
現在リーマンサットのメンバーは700人弱です。
700人近くもいるので色んな人がいます。宇宙が好きな人、宇宙開発してみたい人、宇宙には全く興味がないけど技術者として仕事ではできない技術を試してみたい人、新しい技術に興味がある人、人が好きな人、天体観測が好きな人、ロケットが好きな人、カメラマニア、飲み会要員、などなど書ききれません。男性女性、中学生から70歳ぐらいまで職種も年齢層も幅広いです。
便宜上、開発をしたい人は「技術部」、広報をしたい人は「広報部」に所属しますが、会社ではないので兼任している人も多数です。趣味の団体なので「一人ひとりがやりたいことができる場にする」「来るもの拒まず、去る者追わす、出戻り大歓迎」をモットーとしています。
###楽しいの?
わたしは楽しいです。自分がかかわったものが宇宙に行くことが胸躍るし、リーマンサットに入っていなかったら関わりがなかったような職種・年代・性別の人と仲良くできることが面白いし、なによりも新しい知識が増えるのはわたしの心の栄養です。
技術向上、知識向上のため、リーマンサット内部での勉強会も頻繁に開かれ、またその内容も「SPI通信の実装」や「カルマンフィルタ勉強会」から「はんだづけ講習」まで多岐にわたります。楽しい!!
広報部として、開発現場での取材も楽しくて、メンバーのこんな笑顔の一コマが切りとれたときはとてもうれしいです。
#リーマンサット 部室、今日は開発メンバーが入れ替わり立ち替わり、最大25人くらいいる時間帯がありました。熱い🔥 pic.twitter.com/xTWALTbseJ
— リーマンサット・プロジェクト (@RymanSat) 2019年2月3日
ここまででリーマンサットに興味を持たれた方は https://www.rymansat.com/join からお気軽にどうぞ!
###会社でもない趣味の活動で「広報部」ってなにやるの
「広報部」は、リーマンサットのあらゆる活動と心意気を世の中に知らしめるためにあります。
また、広報活動を通じて、リーマンサットのみならず、宇宙開発人口を増やすことを目指しています。
###どんなことをやっているか具体的に教えてよ
紹介します!
######イベント課
会いに行けるリーマンサット、それがイベント課。face to faceでリーマンサットの"愉しさ"を内外に知ってもらうべく、様々なイベントの企画・運営を行なっています。
2020年1月は、
1/25(土)26(日)「第8回ロケット交流会」(http://manned-rocket.jp)
1/29(水)星空探検隊 講和会@小学校、
1/31(金)「ベースキャンプ+学び合い交流会合同新年会2020」(https://basecamp-online.com/event/basecamp-new-year-2020/
)
でリーマンサットを紹介します!
イベントを通じて色んな人とお話しできるのが刺激的で楽しい。また「一難去ってまた一難」が起こりがちなイベントを、参加メンバーで乗り越えるのもまた終わってみれば楽しいひと時です。
######オウンドメディア課
リーマンサット自メディアとして、WebサイトやSNSを通じて情報発信をしています。Web記事の作成や編集、SNS投稿など、皆さんの目に触れるところからリーマンサットに辿り着きやすくするよう、あの手この手を考えて試行錯誤しています。解析やWebページの改修や更新など、目に見えづらいところもやっていたりするチームです。
「身近なものを宇宙へ」を、世界に発信しています。
######技術広報課
技術広報課は、"技術部の各プロジェクトは何を開発しているのか""どんな人が開発しているのか""そもそも宇宙で使う技術って何?"ということを伝えているチームです。
自メディアで記事を書いたり→リーマンサットのtechnology寄りの記事達、
寄稿したり→ラズパイ衛星 ラズパイマガジン8月号に登場!
イベント登壇したりします→宇宙VR、誰もが参加できる民間の宇宙開発やイベントなど宇宙をおいしく味わうための取り組み
######ファンド課
趣味とはいえ、ものづくりにはお金がかかります。開発費をはじめとしたリーマンサットの活動に必要な資金を調達します。2019年に行ったクラウドファンディングは、目標金額を大幅に越えて大成功!
サラリーマンによる人工衛星を再び……悲願のミッション達成へ!
######外部メディア課
取材のお問合せなどはこちら!色んなメディアとのつながり、たくらみを画策する課です。
######デザイン課
色んなデザインをします。webページのあれやこれやや、クラウドファンディングのリターンの製作、また技術部としてプロダクトデザイン等も行っています。
######宇宙ポスト課
”みんなの願いごとを、流れ星に”
「宇宙ポスト」は、手書きの願いごとを集めて人工衛星で宇宙に届け、流れ星にするプロジェクトです。子どもからお年寄りまで幅広い方々にご協力いただき、数多くの願いごとを集めています。宇宙ポストが宇宙開発に対する興味・関心のきっかけとなるよう活動しています。
宇宙ポストとは→https://www.rymansat.com/spacepost
###広報部に参加してよかったこと
- 宇宙開発に参加している感
- 実際に手を動かしているのはエンジニアの人たちですが、広報活動によって注目が集まり、人が集まり、お金が集まり、リーマンサットの知名度が上がり、「宇宙開発」という言葉が一般的になり・・・「宇宙開発に一役買っている」手ごたえがあります。手は動かしてないけど。
- 様々なスキルの向上
- 仕事で触ったこともないサイト分析ツールが使えるようになりました、アクセス解析楽しい。
- 複数のプロジェクトのチームビルディングを傍で見ることができ、仕事にフィードバックできました。リーマンサットは趣味で集まっている人たちなので、モチベーションが続かないと活動が続かず、またプロジェクトごとにチームカラーも様々。どのリーダーもチームをうまくまとめていて感心します。どのチームビルディングも全部参考になる・・・!
- 面白そうなことに誘ってもらうことが増えた
- 広報活動の必要上、技術部広報部問わずいろんなグループに出入りしていたら、必然的に人と関わりが増え、面白そうなことに声をかけてもらうことが増えました
- 知識が増えた
- 技術広報課で「取材→調べる→書く→詳しい人にチェック受ける→修正する」のようにインプット・アウトプットを繰り返すうち、一人でちまちま調べたり勉強するより早く色んなことに少し詳しくなれたような気がします。
###リーマンサットに参加してよかったこと
- 知識欲が満たされる
- 複数のプロジェクトへのかかわりや、頻繁に開かれる勉強会への参加で、今まで知らなかった世界が目の前に広がります。楽しい。
- みんな親切
- 本当に皆さん親切で、質問にも丁寧に答えてくれるので「人間っていいな」と思えます。
- 何か始めるときの立ち上がりのスピードが速い
- うだうだしている時間がないのでストレスがない、また突拍子もないように見える意見でもバッサリ否定せずみんなで検討する文化がある(そして実現しちゃう)
- 集団行動苦手なわたしでもリーマンサットの人となら旅行なんかも楽しめちゃう
- もちろん有志
- 有給もぎ取ってリーマンサットの人工衛星を載せたロケットの打ち上げに行ったり→打上げだし、ガチで有給休暇つなげて種子島来てみた【前編】
- オーロラを見に海外に行った人たちも
「そのうち #人工衛星 を日本以外で打ち上げるかもしれない🤔」と、団体旅行の予行演習(!)と称して海外に飛び立った #リーマンサット トラベルサークルから、素敵な写真が送られてきました✨#オーロラ
— リーマンサット・プロジェクト (@RymanSat) 2019年9月26日
🛰初号機クラウドファンディング中です👇悲願のミッション達成へ!https://t.co/eCdi9kYuz1 pic.twitter.com/cxla833W1r
- 仲良し
- 結婚式に参列したりしました
いよいよ開発佳境のRSP-01チーム。…おや?正装🤵で開発している人が。
— リーマンサット・プロジェクト (@RymanSat) 2019年9月30日
実はこの後 #リーマンサット メンバーの結婚式💒があったのです🥰
画像2枚目は花嫁も加わってのアーチとそれをくぐるドローン(#FPV で操作中)⌘
💫悲願のミッション達成へ!クラウドファンディング中https://t.co/eCdi9kYuz1 pic.twitter.com/HFBGvaGqCU
###結局何が言いたいかというと
"早く行きたければ、ひとりで行け。遠くまで行きたければ、みんなで行け"という外国のことわざがあります。一人もいいけど、みんなの知見と挑戦する心があれば、今よりも、遥かに遠くの景色が見られるかもしれません。
こんな「趣味の宇宙開発団体」リーマンサット、面白そうだな、と思ったら https://www.rymansat.com/join からお気軽にどうぞ。
##次回は!
@kohei0302さんの「BluePillのmbed VSCode開発環境を構築してみた」です。
お楽しみに!!