はじめに
業務でwindows11のセットアップが必要になりました。少し特殊な環境で、DHCPサーバーがなく、IPアドレスやDNS情報が降ってこないネットワーク上でのセットアップでした。
もちろん、IPとDNSの設定ができればNAT経由でインターネットに接続できる環境です。
回避手段を思いつくのに少し時間がかかったので、メモを残しておきます。
(同様の問題を抱える人がどれだけでてくるか、わかりませんが・・・)
結論
netshコマンドでipアドレスとDNSの設定を入れてください。
この1文で納得できる方は以降の文章は読まなくても大丈夫です。
環境
項目 | 詳細 |
---|---|
OS | windows 11 |
バージョン | 24H2 |
セットアップ日 | 2024-11-12 |
具体的な手順
コマンドプロンプトの起動
国を選択した後のネットワークの接続の画面で、shift + F10
でコマンドプロンプトを起動します。
アダプターの確認
下記のコマンドで使用するインターフェースの名前を確認します。
多くの場合は"イーサネット”
になると思います。
netsh interface ip show config
ipアドレスとGWの設定
下記のコマンドでホストのアドレスとGWの情報を設定します。
アダプタ名の前後に"
が必要になります。要注意です。
netsh interface ip set address "アダプタ名" static <サブネット> <デフォルトゲートウェイ>
例)
netsh interface ip set address "イーサネット" static 192.0.2.10 255.255.255.0 192.0.2.1
DNSサーバーの設定
下記のコマンドでDNSサーバーを設定します。
netsh interface ip set dns "アダプタ名" static
例)
netsh interface ip set dns "イーサネット" static 1.1.1.3
確認
下記のコマンドで上記の設定が入っているか、確認してください。
netsh interface ip show config
また、適当なサーバーへpingを打って、インターネットに接続できているか、確認します。
ping www.google.com
問題がなければexit
で抜けてください。
次に進む
ネットワークの接続の画面に戻り、次へ
を選択し、セットアップを続けます。
おわりに
dnsサーバーを設定しなくてもdnsを引けることがあります。
しかし、明示的に設定するまではセットアップを続けることはできませんでした。
このあたりはハマりポイントなのかなと思います。
最近では OOBE/Bypass
を使った、ローカルアカウントでのセットアップもできなくなったという話もちらほら耳にします。
もう少し分かりやすくなってくれれば...