表示されているのは筆者が一時的に成功した設定方法です。
確実に不具合無しに動作させるには、他の方の記事か、この記事最後尾の折りたたみを参照してください。
なにこれ?
ターミナルとかで英語入力を早くするために違う配列を練習したけど、日本語入力は使い慣れたQwerty配列を使いたいなぁ...
でも、Mozcだと配列が切り替わらないんだよなぁ...
しかもsuper+spaceで切り替えられないし...
もう全部英語で入力するしか...
待ってください。
オタクのラテン語とも言われる日本語を捨てるのですか?
ネイティブなのに?
誉れはどこですか?
浜ですかそうですか。
ということで、第二言語に異なる配列を使うユーザー向けに、入力を簡単に素早く切り替える方法を発見したので共有します。
Mozc? Fcitx?
Mozcとは、Google日本語入力(日本語IME)のオープンソース版のことを指します。これは、インプットメソッドと呼ばれるソフトウェアで、コンピューターに文字を入力するために使用します。
対するFcitxは、インプットメソッドフレームワークというもので、ソフトウェア開発者が似通った目的のプログラムを構築する際の手間を省くための枠組みの集合、所謂テンプレートのことです。
詳しく知りたい方は、以下のURLからリンクを辿って行けばいいことがあるかもしれません。
設定
今回私が試した環境は以下のノートの通りです。
念の為、apt updateをしておくといいかもしれません。
準備ができたら始めましょう!
Ubuntu 24.04.2 LTS
クリーンインストール直後
1.Fcitx-5をインストール
sudo apt install fcitx5-mozc
2.設定->システム->地域と言語->Manage Installed Languages->キーボードに使うIMシステム->Fcitx5
3.再起動
reboot
4.デスクトップ右上のアイコンをクリックして設定に入る
5.Defaultグループに、普段のログイン時にpasswordを入力している配列を入れる
6.入力メソッドタブのグループの横にある+を押して、日本語用のグループを作成
7.作成したグループにMozcのみを入れる
8.Mozcを選択して、ウィンドウ中央のキーボードのアイコンをクリック
9.レイアウトをjapaneseに変更する
10.設定を保存
11.Mozcの設定を開き、キー設定の選択->編集->エントリーを追加。以下のテーブルの内容を追加する。
モード | 入力キー | コマンド |
---|---|---|
入力文字なし | Ctrl Space | IMEを無効化 |
直接入力 | Ctrl Space | IMEを有効化 |
12.再起動
Option
グローバルオプションタブで明らかに不要な項目を削除する
8のアイコンの上にある歯車からInitial modeを変更すると、Mozcに切り替えた直後の入力モードを変更可能
設定は以上になります。
super+spaceで配列の切り替え、Mozc使用時にはctl+spaceで仮名入力の切り替えが可能になっているはずです。
失敗した場合は、もう一度4から手順を確認してください。
無事完了した方は、おめでとうございます!
お疲れ様でした!
終わりに
個人的に日本語が使いにくいことはUbuntu利用における最大の弊害でしたが、これで悩みが一つ減りました。
UbuntuなどのLinux系OSは、Windowsと比較した場合、それだけで選択する理由になるほどの大きなメリットが多数存在します。例えば、OSのシステムリソース使用率が低いことは無視できないメリットの一つです。自分好みにシステムの殆どをカスタマイズできる自由度の高さも好まれる要素です。そして忘れてはいけないのが、OSが無料で手に入るということです!凄くないですか?開発者の方々には頭が上がりません...!
Windows11と殆ど同じ入力操作が可能になるため、眠っている低スペックPCをSNSやブログ執筆などの軽作業専用機として運用することも実用圏内に入るのではないでしょうか?
さぁ、今すぐTwitterへ繰り出して、日本の誇る美しい「文化」を綴り、世界に見せつけよう!
それでは、良いUbuntuライフを!
参考
重要 上記設定の不具合について
6/22追記 再ログイン後にグループの切り替えが不可に。何故かsuperがfcitx5に認識されない。OS側のショートカットをsuper以外に変更しても変わらない。
fcitx5側でグループ変更キーを変更すると正常に動作。x11でも同様に動作。
xev | grep key
を実行してsuperが入力されるか試したが、全く無反応。(使用しているキーボードの右側にあるsuperはkeycode 134として認識した。fcitx5内の設定で組み合わせることはできなかった)
しかし、super単体ではアクティビティの表示をするので、おそらくGNOMEによってfcitx5へ入力が渡されない?ようになっている。
原因はfcitx5より深いレイヤーのソフトウェアがsuperキーを認識しないように制限しているからだった。
以下、一時的な二通りの代替案。
1.Default一つにグループをまとめる。ctrl+spaceで配列の切り替えが可能。
(11.で設定したmozcの追加エントリーを戻さないと稀に全角入力が直接入力になる?)
2.グループ切り替えを別のキーに変更。右shiftなど。
今回の記事はwindows11のような入力をubuntuで簡単に実現できることを目的としていた。
gnome以外の環境であれば実現可能なのかもしれない。
以上です。