IBM Watson Car_Demo サンプルをやってみるその1
■ はじめに
IBMのWatsonサンプルの備忘録を投稿します。
そもそもWatsonとは、IBMの初代社長だよね、IBMの社是が「Think」なのは、このWatsonさんが決めたんです。
コナンドイルのシャーロックホームズシリーズのDr.Watsonではないです。
IBMがAIの名前にWatsonにしたのは、必然のような気がします。
ついに、コンピューターが人間と会話する時代が到来しようとしています。
私もAmazonのAIスピーカーを利用しています。
「アレクサ、おはよう」
「おはようございます、今日は・・・・」的な会話を楽しめます。
2001年宇宙の旅のHALが自在に会話をするのみて、こんな時代がくるのかなと思っていましたが、来ちゃいました。
IBMが力を入れているWatson系のチュートリアルをちゃっかり利用するのが今回の趣旨。
とにかく、習うより慣れるかな。チュートリアルで挫折しないための手引きです。
まだ日本語版がないので...
■ 前提
開発をやるためには、環境を整える必要があります。
ちなみに、私のOS環境はWindows7/10環境です。
ざっと以下をインストールしました。
IBM Cloud ライトアカウントの作成
IBM Cloud CLI cfコマンドをインストール
エディター Visual Studio Code
Node.js
Car_Demo ソース
※1 Car_DemoのgithubにあるREADME.mdの英語版があるのでその手順でやればできます。
■ サンプルを試してみる
Clone or downloadの緑ボタンを押下→Download ZIPを選択
任意のディレクトリに配置→zipファイルを解凍
※2 私の場合、C:\Users\kousei00\basic\IBMSample\
2. .dep.sampleファイルの名前変更
ZIPを解凍後、training\.dep.sampleファイル名を.training\.depに変更します。
3. IBM Cloudeにログイン
VSCode(Visual Studio Code)のターミナルで、
[ターミナル]cf login
4. Watson Assistant Serviceのインスタンス作成
VSCode(Visual Studio Code)のターミナルで、
[ターミナル]cf create-service conversation free my-watson-assistant-service
※3 conversionは作成する会話サービスタイプ
freeはIBM Cloudの料金プラン、もちろん無料はfree
my-watson-assistant-serviceはインスタンス名、任意
5. ワークスペースの作成
IBM Cloudのコンソールにログインします。
4.で作成したインスタンスが作成されています。
赤枠のインスタンスをクリックします。
Watsonインスタンスの管理画面で緑のLaunch toolをクリックします。
Watson Assistant Tool画面でWorkspacesタブを選択します。
↑矢印がImportボタンです。ローカルのCar_DemoをワークスペースにImportします。
クリックすると、ファイル選択のダイアログボックスが表示されます。
赤枠のChoose a Fileをクリックするとファイル選択のダイアログが表示されますので、Car_Demoサンプルの
training/car_workspace.jsonファイルを選択します。
ファイル名を入力すると、Importボタンが活性化されるので、クリックします。
これでワークスペースにCae_DemoのすべてがImportされます。
6. ワークスペースのサービスキー作成とワークスペースID取得
ワークスペースのサービスキーを作成します。
[ターミナル]cf create-service-key my-watson-assistant-service myKey
※4 cf create-service-key ワークスペース サービスキー(任意)
ワークスペースへアクセスするためのユーザとパスワードを作成します。
作成したサービスキーのユーザとパスワードを確認します。
[ターミナル]cf service-key my-watson-assistant-service myKey
取得した,usernameとpasswordをtraining/.depファイルに設定します。
ASSISTANT_USERNAME=上記のusernameを設定
ASSISTANT_PASSWORD=上記のpasswordを設定
※5 .devのデフォルトは<>の間に値が入力されています、=<>の<>を取ってユーザとパスワードを直接設定します。
例
ASSISTANT_USERNAME=ca2905e6-7b5d-4408-9192-e4d54d83e604
ASSISTANT_PASSWORD=87iT7aqpvU7l
次に.depのWORKSPACE_IDを取得します。
IBM Watson Assistant toolのWorkspaces画面よりCar_Demoの・・・(縦)ボタンをクリックすると表示されるドロップリストよりView Detailsを選択します。
View Details画面のWorkspace ID;の下にあるIDコピーボタンをクリックして、Workspace IDをクリップボードにコピーします。
.depのWORKSPACE_ID=の右辺にカーソルを合わせ、Ctrl+vでコピーしたWorkspace IDを貼り付けます。
※6 <>を削除します。
例
WORKSPACE_ID=57cb2d27-xxx-xxx-xxxx-xxxx9cc336a1
これで、.depが完成したので、Ctrl+sで保存します。
7. Nodeのモジュールをディレクトリにインストール
VSCode(Visual Studio Code)のターミナルで、
[ターミナル]npm install
インストールでnode_modulesのディレクトリにnode.jsを動かす環境がインストールされます。
8. サービスの開始
VSCode(Visual Studio Code)のターミナルで、
[ターミナル]npm start
ブラウザーでURLhttp://localhost:3000/を指定します。
アプリが動けばOKです。
下部のType somthingに車に関する操作を英語で指示します。
例:turn on light (ライトを点けて)
Watsonは「I'll turn on the lights for you」と返してきます。(感動!)
とりあえず仕組みは別途検討しましょう。
car_workspace.jsonにヒントがありあそうです。
■ まとめ
Watson使うためには、ワークスペースを作成する必要がある。
ワークスペースにアクセスするためには、.devファイルに設定が必要。
時間があるときに、もう少し内容を深堀しましょう。
最初、cf pushがうまくいかななかったです。
なんとかできましたので次回はそれについて説明します。
以上、おそまつ