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APNのアーキテクチャと技術要素について

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はじめに

本記事では、IOWN構想における重要技術である APN(All Photonics Network)のアーキテクチャがどのようになっているかや、そのアーキテクチャ中のコンポーネントにどのようなものがあるかを見ていきたいと思います。

参考資料

本記事では、下記のIOWN Global Forumの活動の成果として公開されている下記のドキュメントを参考にします。
IOWN Global Forum Document: Open APN Functional Architecture

Open APNについて

Open APNは、IOWN Global Forumで提案されたAPNのアーキテクチャで、さまざまな拠点間を光波長パスでダイレクトに接続することを可能としたネットワークです。

下図は参考資料に記載したドキュメントからの引用ですが、Open APNサービスを通じてユーザサイト間に光波長パスをオンデマンドで提供するようなイメージです。
image.png

ここでの詳細は割愛しますが、ドキュメントでは、Open APNのサービスタイプとしては、以下のようなものが挙げられています。

  • Point-to-Point 波長パスサービス
  • Point to Multi-Point 波長パスサービス
  • Point-to-Point ファイバーパスサービス
  • Point to Multi-Point ファイバーパスサービス

Open-APNのアーキテクチャの概要

Open-APNのアーキテクチャは以下のようになっています。
ざっくり、マネジメントプレーン(図の左側)とユーザプレーン(図の右側)に分かれている形です。
image.png

アーキテクチャ中のコンポーネント

アーキテクチャの中には、APN特有のものが幾つか登場します。

正式名称 略称 ハードorソフト 概要 設置場所
Open APN Transceiver APN-T ハードウェア 光信号の送受信を行う、端末・ユーザー側の終端装置 ユーザ拠点
Open APN gateway APN-G ハードウェア 光の交換機として、光信号をまとめる/適切なパスへの振り分け/光パスの多重化などを行う装置 通信局
Open APN Interchange APN-I ハードウェア 光パスの中継機能を行う装置 事業者間の境界
OpenAPN Controller APN-C ソフトウェア コントローラ/マネジメントプレーンを実現する機器 NW管理センターのサーバ

実際の製品イメージ

APN-T

  • OTN Anywhere
    こちらはNTTが開発している製品で、2026/3月時点では、OTN AnywhereOTN Anywhere model-B の2種類があるようです。

  • 1Finity T900
    NTT以外では、1Finity社の上記製品などが該当します。
    https://www.fujitsu.com/jp/products/network/carrier-router/photonicnetwork/1finity/t900/

  • その他
    汎用ハードウェアであるホワイトボックススイッチにNOSを搭載する方向もあるようです。こちらのパターンでは、ハードとソフトが切り分けられているのが一つの特徴です。
    NTTではこのようなNOSとして、Beluganosを開発しています。

APN-G / APN-I

APN-C

  • MSF (Multi-Service Fabric)
    NTTが開発している多様なベンダの装置を統合制御するためのオープンソースベースのソフトウェアです。
    https://journal.ntt.co.jp/article/940

おわりに

本記事では、APNのアーキテクチャから具体的なコンポーネント、そしてそれらを実現する実製品について見ていきました。

これまでのネットワークは垂直統合モデルが主流でしたが、Open APN というオープンな標準仕様が策定されたことで、マルチベンダーによる柔軟なインフラ構築が可能になろうとしています。ホワイトボックス化やNOS(Beluganos等)の進化により、APNは単なる「速い回線」ではなく、ソフトウェアで自由自在に制御できる「次世代の社会基盤」へと進化していくのかなと思います。

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