日本で働くフランス人エンジニアが考える、残業とチームへのコミットメント
※本記事は英語で執筆し、日本語訳にChatGPTを使用しています。
1. はじめに
「フランス人エンジニアが日本企業で働いてみた」シリーズへようこそ。
(まだ2回目なので、飽きていないことを願っています。)
最近、同僚からこんな質問をされました。
「フランスの会社と日本の会社で、どんな違いを感じますか?」
その場ではうまく答えられませんでした。
そこで今回は、この問いをもう少し掘り下げて考えてみたいと思います。
プロジェクトがうまくいかなくなったとき、その責任は誰にあるのか?
この問いを起点に、フランスと日本における「責任」と「コミットメント」の違い、そしてそれが残業や働き方にどのように影響しているのかを考えていきます。
これは私自身の経験、日本人のパートナーとの会話、そしてこれまでの観察に基づくものです。
また、現在の会社は典型的な日本企業とは言えないため、あくまで一つの視点として読んでいただければと思います。
2. 会社へのコミットメント
責任の捉え方と分離
最も大きな違いの一つは、「責任」の考え方です。
フランスでは、責任の分離がはっきりしています。
プロジェクトが困難な状況に陥ったとしても、それを個人の犠牲で立て直すのは社員の役割ではないと考えられています。
その責任はマネジメントにあります。
納期、人員、採用、優先順位といった制約の中で解決策を見つけるのが彼らの役目です。
エンジニアの視点では、自分の担当範囲をきちんとこなすことが期待されます。
それ以上の会社全体の問題は、会社側が解決すべきものです。
また、こうした考え方の背景には、ある種の前提があります。
なぜ、自分の価値を引き出そうとする存在に対して、そこまで多くを差し出す必要があるのか。
必ずしも自分のことを気にかけてくれるとは限らない存在に対して。
負けてはいけない「戦い」
そのため、多くのフランス人にとって、会社は守ってくれる存在ではありません。
むしろ、過度に従うべきではない相手です。
企業は利益を最大化しようとする存在であり、その過程で従業員を利用しようとする、という前提があります。
だからこそ、自分の権利や時間を守るために「戦う」必要があると考えられています。
これは企業だけでなく、政府に対しても似たような感覚があります。
このような文化の中では、境界線を守ることは「わがまま」ではなく、当然のことです。
残業
この考え方は、残業に対する姿勢にも表れます。
フランスでは、残業は基本的にほとんどありません(契約が異なる一部の管理職を除いて)。
さらに重要なのは、残業が前提として受け入れられていないことです。
残業を求められると、不満を感じる人も多く、実際に断るケースも珍しくありません。
もし追加の労働が必要であれば、それはどこかでマネジメントがうまくいっていないということです。
解決すべきは個人の努力ではなく、仕組みの方だと考えられています。
3. 同僚との関係
プライベートと仕事の分離
もう一つの違いは、人間関係の築き方です。
フランスでは、プライベートと仕事は明確に分けられます。
個人的なことはあまり共有せず、仕事上の関係にとどまることが一般的です。
そのため、同僚と深い関係になることはあまり多くありません。
もしそうなる場合でも、長い時間をかけて、ごく限られた人との間で築かれるものです。
このような背景から、日本のような飲み会文化は基本的に存在しません。
似たようなイベントがあったとしても、参加する人は限られています。
年齢と上下関係
組織の構造にも違いがあります。
フランスには同時入社の文化はなく、人それぞれ異なるタイミングで会社に入ります。
そのため、共通点が少ないメンバーで構成されることも多いです。
また、日本のような強い先輩・後輩の関係もありません。
先輩が後輩の面倒を見る、あるいはミスをカバーすることで関係性が深まる、といった構造はあまり見られません。
もちろん指導やサポートは存在しますが、それはよりフラットな関係の中で行われます。
基本的に重視されるのは役職です。
年齢や社歴に関係なく、同じポジションであれば対等な関係として扱われます。
そのため、若手であっても、必要であれば年上のエンジニアに意見したり、議論したりすることは自然なことです。
キャリアパス
キャリアに対する考え方にも違いがあります。
フランスでは転職は非常に一般的であり、エンジニアに限った話ではありません。
同じ会社に長く留まることを前提としていない人も多いです。
一方で日本では、同じ会社に何十年も勤め続けるケースも珍しくありません。
この違いは、会社との関係性にも影響します。
前提として一時的な所属であれば、コミットメントのあり方も自然と変わってきます。
4. 日本におけるチーム意識
これまで述べてきた違いから、日本の職場で特徴的だと感じる点があります。
それは、強いチーム意識と相互扶助です。
個人ではなくチーム全体で責任を負うという考え方があり、周囲に迷惑をかけないように行動する意識が強くあります。
チームとして前に進むことが重視されます。
フランスでは「報酬に見合った分の仕事をする」という意識が強いのに対し、日本ではチームとして良い成果を出すことにより強くコミットしているように感じます。
これは、協力や支え合いといった面で大きな強みになります。
一方で、そのコミットメントが強くなりすぎると、個人が無理をしてしまうことにもつながります。
結果として、私生活や健康を犠牲にしてしまうケースもあり得ます。
5. 個人的な考え
どちらの働き方が優れているとは思いません。
フランスでは、個人の境界を守る意識が強い一方で、チーム全体への責任感が弱くなることもあります。
日本では、チームへの強いコミットメントがある一方で、それが過度な負担につながる場合もあります。
また、こうした働き方は、それぞれの社会や経済の背景の中で形成されてきたものです。
単純に比較して優劣をつけるものではなく、それぞれの環境に適応した結果とも言えます。
最近では、日本でも若い世代を中心に、従来の働き方を見直そうとする動きが見られるように感じます。
私自身、日本に来る前は、日本の働き方に対してかなりネガティブなイメージを持っていました。
これは私だけでなく、フランスでは多くの人が同じような印象を持っており、日本で働くことを避ける理由の一つにもなっています。
しかし実際に働いてみると、印象はより複雑なものになりました。
外から見ていただけでは分からなかった点や、理解できる部分も多くあります。
最後に、最初の問いに戻ると、
プロジェクトがうまくいかなくなったとき、
フランスでは「マネジメントの責任」と考えられることが多く、
日本では「チーム全体の責任」と捉えられることが多いように感じます。
この違いが、残業や働き方の違いにつながっているのではないでしょうか。
とはいえ、私の理解はまだ限定的です。
個人の経験や周囲の話に基づいているため、誤解や単純化があるかもしれません。
もし日本企業で働いている方がいれば、ぜひ皆さんの視点も聞かせていただけると嬉しいです。