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AWS LambdaでPython外部ライブラリのLayerを作る前に

Last updated at Posted at 2020-02-24

結論

先人によって既に作られてないか、いったん確認してみましょう。
keithrozario/Klayers

使い方

なぜかAWS公式でLayerが提供されていないライブラリ、pandasを例として使います。
(Numpy + Scipyがあるなら、pandasもあってくれていい気がしています)

0. 前準備

image.png
AWS Lambdaにアクセスして、[関数の作成]を押し、適当な名前の関数を作ります。
「ランタイム」はPython3.8を選びます。「アクセス権限」はノータッチでOKです。

1. pandasをインポートし、テストを作成

import pandasを追加し、[保存]を押します。
image.png

[テスト]を押し、「イベント名」に適当な名前を入れます。
下のJSONは特にいじらなくてOKです。
image.png

この時点でもう一度[テスト]を押すと失敗します。pandasが無いよと言われています。
それはそうという感じですね。
image.png

2. pandasのLayerのARNを調べ、Layerを追加

必要な情報は以下の2つです。

  • Lambda実行環境のPythonのバージョン
  • Lambda関数が所属しているリージョン

いま、自分の実行環境はPython3.8でリージョンはus-east-1です。(リージョンが異なる場合は、適宜自分のものに読み替えてください。)
keithrozario/Klayersにアクセスし、[deployments] -> [python3.8] -> [arns] -> [us-east-1.csv]と辿ります。
pandas があるので、該当行のARNをコピーします。pandasのように、複数バージョンのLayerが提供されているライブラリもあります。
ここではpandas1.0.1を選択しました。ほかのバージョンでも特に問題ないです。
image.png

Lambdaに戻り、「Designer」の中の[Layers]を選択します。下に「Layers」というカードが出てくるので、[Layerの追加]を押します。
image.png
[レイヤーバージョン ARN を提供]を選択し、「レイヤーバージョン ARN」に先ほどのARNを貼り付けます。
image.png
[追加]を押して関数の設定ページに戻ります。
きちんと追加されていれば、「Layer」に反映されます。
image.png

[保存]を押します。

3. 確認

さて、これでレイヤーの追加ができたので、pandasを使えるようになっているはずです。
先ほど設定したテストを実行してみましょう。
image.png

pandasがインポートされている状態で、関数が正常終了したことが分かります。

Layerが用意されているライブラリ一覧

  • aiobotocore
  • aiohttp
  • ansible
  • aws-lambda-powertools (Python3.8 only)
  • arrow
  • aws-xray-sdk
  • bcrypt
  • beautifulsoup4
  • boltons
  • boto3
  • construct
  • dynamodb-encryption-sdk (Python3.8 only)
  • elasticsearch
  • envelopes
  • ffmpeg-python
  • flashtext
  • google-auth
  • google-auth-oauthlib
  • grpcio
  • gspread
  • idna
  • itsdangerous
  • kafka-python
  • nltk
  • numpy
  • opencv-python-headless
  • openpyxl
  • pandas
  • parliament (Python3.8 only)
  • Pillow
  • pulp
  • pycryptodome (Python3.8 only)
  • PyJWT
  • pymongo
  • PyMUPDF
  • PyMySQL
  • PyNaCl
  • pyOpenSSL
  • pyparsing
  • pyqldb
  • pytesseract
  • python-docx
  • python-Levenshtein
  • pytz
  • PyYAML
  • reportlab (Python3.8 only)
  • requests
  • simplejson
  • slackclient
  • spacy
  • SQLAlchemy
  • textdistance
  • tinydb
  • tldextract
  • twilio

終わりに

OS依存の関数があったりすると、Lambdaの実行環境と同じOSでzipを作らなければならないのでちょっと面倒です。
外部ライブラリをサクッとLambdaで使いたいだけなら、ありがたく先人が開いてくれた道を通らせていただきましょう。

Lambdaで使える他の言語で、類似のgithubリポジトリ等があれば教えていただければ幸いです。
(ざっと探しましたが見つかりませんでした)

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