【AWS】VPCピアリングができない条件・制限まとめ(SAP-C02試験対策)
AWS SAP試験に向けて、VPCピアリングができない条件についてまとめてみました。
Transit Gateway との比較も軽く触れてみます。
本記事は初学者向けです。
1. CIDRブロックの重複
最も基本的かつ強力な制限です。
- 内容: ピアリングを組む2つのVPC間で、IPv4 CIDRブロックが一部でも重複している場合、接続を作成できません。
- 注意点: セカンダリCIDRを追加している場合、そのいずれかが重複していてもアウトです。
- 試験対策: 「既存のオンプレミスとIP体系が被っているVPC同士を繋ぎたい」というシナリオが出たら、ピアリングではなく PrivateLink や Transit Gateway (NAT併用) を検討する必要があります。
2. 推移的ルーティングの禁止
VPCピアリングは1対1の接続であり、他の接続をまたぐことはできません。
- 内容: VPC AとVPC B、VPC BとVPC Cがピアリングされていても、AからBを経由してCに通信することはできません。
- 解決策: AとCの間にも直接ピアリングを貼る(フルメッシュ構成)か、Transit Gatewayを導入する必要があります。
3. エッジツーエッジルーティングの制限
ピアリング先のVPCが持つ「外への出口」を借りることはできません。
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内容: VPC AとVPC Bがピアリングされている場合、VPC Aから以下のリソースを経由して外部へ通信することはできません。
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VPC Bの インターネットゲートウェイ (IGW)
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VPC Bの NATゲートウェイ
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VPC Bの 仮想プライベートゲートウェイ (VGW)(VPN/Direct Connect経由のオンプレ接続)
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VPC Bの VPCエンドポイント (Interface/Gateway型両方)
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試験対策: 「共通のセキュリティVPCにある検査用プロキシやGWを経由してインターネットへ抜けたい」という要件がある場合、ピアリングではなく Transit Gateway が正解になります。
4. リージョン跨ぎ固有の制限
リージョン間ピアリングの場合、以下の点に注意が必要です。
- MTUサイズ: リージョン間ピアリングの最大MTUは 1500バイト です(ジャンボフレーム非対応)。同一リージョン内であれば9001バイトが可能です。
- セキュリティグループ参照: 以前はリージョンを跨ぐとセキュリティグループのID参照ができませんでしたが、現在は主要リージョン間で サポートされています。ただし、古い教材では「できない」とされている場合があるため、最新情報をチェックしてください。
5. その他の運用上の制限
- 接続数制限: 1つのVPCあたりのアクティブなピアリング接続数は、デフォルトで 50(最大125まで緩和可能)です。数千のVPCを繋ぐ必要がある場合はTransit Gateway一択です。
- 重複接続: 同一の2つのVPC間に、複数のピアリング接続を作成することはできません。
- DNS解決: デフォルトではピアリング先のプライベートDNS名は解決できません。「DNS解決のサポート」オプションを有効にする必要があります。
まとめ比較表
| 項目 | VPCピアリング | Transit Gateway |
|---|---|---|
| 推移的ルーティング | × 不可 | ○ 可能 |
| オンプレ共有 | × VPCごとに接続が必要 | ○ 1つの接続を共有可能 |
| 最大接続数 | 125 (要緩和) | 5,000 (1リージョンあたり) |
| データ転送料 | 安価 (リージョン内無料/跨ぎは有料) | 高め (処理料金が発生) |
| 管理の複雑さ | VPC増に伴い指数関数的に増大 | 中央管理でシンプル |
SAP試験でのポイント
- 「コスト最小化」 が最優先、かつ接続数が少ない → VPCピアリング
- 「管理の簡素化」「推移的ルーティングが必要」 → Transit Gateway
- 「IPアドレスが重複している」 → PrivateLink もしくは Transit Gateway + NAT
これで選択肢において消去法が捗るはず・・・!!
この記事がAWS認定試験に挑む方の助けになれば幸いです。
参考資料
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Amazon VPC ピアリング(VPC Peering)制限(VPC peering limitations)
https://docs.aws.amazon.com/vpc/latest/peering/vpc-peering-basics.html [docs.aws.amazon.com] -
What is VPC peering?(概要)
https://docs.aws.amazon.com/vpc/latest/peering/what-is-vpc-peering.html [docs.aws.amazon.com]