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本記事は Pleasanter(プリザンター) Advent Calendar 2022の9日目の記事です。
書いているのは、中の人です。

はじめに

【前回の記事】 では、今年実装された新機能のうちで特に目玉となる「プロセス」「状況による制御」についてご紹介しました。しかし、追加されたのはそれだけではなく、今年1年で実に多くの新機能が実装されています。「プロセス」「状況による制御」という大型の機能に比べれば機能としては若干小粒ながら、業務アプリにおいては非常に重要な、あるいはとても便利な機能が増えた1年でもあったなあと思います。
本記事では、そんな便利な新機能をいくつか紹介したいと思います。

自動採番

今まで無かったのが不思議なくらいご要望の多かった自動採番がついに実装されました。ご要望は多かったものの、スクリプトや拡張SQLを使って実装できるためなかなか標準機能としての実装には至らなかった自動採番が、ついにノーコードで実現できるようになりました。「コードを書けば実現できる」から「コードを書かなくても実現できる」ようになった代表的な機能のひとつと言えるかもしれません。
書式もかなり自由度が高く、様々な要件に柔軟に対応できる機能となっておりますので、是非ご活用ください。

テーブルの管理:エディタ:項目の詳細設定:自動採番 | Pleasanter
https://pleasanter.org/manual/auto-numbering

インポート時のキー項目指定

こちらもご要望の多かった機能です。今までCSVを取り込む際には、レコードID、タイトルといった項目をキーとして取り込んでいたわけですが、この機能が実装されたお陰で任意の項目をキーとしてデータを取り込めるため、外部システムからの移行や同期における対応の幅が大きく広がりました。
注意事項としては、インデックスが張られていない項目をキーとして大量のデータを取り込む際には処理に時間を要するケースがありますのでその点はご注意ください。

テーブル機能:インポート時のキー項目指定 | Pleasanter
https://pleasanter.org/manual/table-record-import-key

アンカー

こちらは、分類項目にHTMLのAタグ、つまりはリンクを設定する機能です。
内容項目や説明項目などではURLを記載すると自動的にリンクが設定されますが、あれが分類項目でもできるというようなイメージです。それだけ?と思うことなかれ。なんとアンカー機能は、書式を自由に設定することができるで、tel:やmailto:などが使えるようになるのです。つまり、CTI(Computer telephony integration)と連携させることによってプリザンターから電話を掛けたり、プリザンターで指定したアドレス宛にメーラを使ってメールを作成できたりできるわけです。
スマホのブラウザでお店などの情報を見る際に、電話番号をクリックするとそこから電話を掛けられるケースが多いですが、ああいうことがプリザンターからできるようになるわけですね。
プリザンターは、コールセンターなどでもご活用頂いていますのでこの機能は結構重宝されるのではと思っております。

テーブルの管理:エディタ:項目の詳細設定:アンカー | Pleasanter
https://pleasanter.org/manual/table-management-anchor

レコードの否定条件の検索

こちらもご要望の多かった機能です。
よくご要望を頂いていたのは、特定の項目に何らか入力されているもののみ抽出したい、というもの。つまり「空欄以外」を抽出したい、ということです。説明Aに何も入力されていないレコード、というのは抽出できるのですが、それ以外という検索が出来ませんでしたが、この機能が実装されたことにより可能となりました。いわゆるNOT検索ですね。検索欄に「 」(全角・半角のスペースで未入力が検索可能)を入力し否定条件を指定することで検索できます。
例えば状況項目で「実施中」以外を抽出したい場合、フィルタで「実施中」以外(未実施、準備、レビュー、完了、保留)を選択してフィルタすれば可能ではありましたが、この機能を使うことで「実施中」の否定条件で検索できるようになるわけです。とっても簡単。とっても便利。

テーブル機能:レコードの否定条件の検索(フィルタ) | Pleasanter
https://pleasanter.org/manual/table-record-negative-search

おわりに

如何でしたでしょうか。ちょっと小粒だけど便利な機能のご紹介でした。
自動採番のところでも少し触れましたが、ここで上げた4つの新機能のどれもが以前からコードを書くことで実現可能でしたし、これらの機能が実装されるまでは実際にコードを書いて実現していました。
標準機能では出来ないことを僅かなコードで実現できる拡張性、いわゆるローコードの世界。できないことをできるようにする、という手段を用意していることはとても良いことではありますが、コードを書いている以上はコードがわかる人でなければメンテナンスができない、ということにも繋がるわけです。それはつまり、現場で素早く簡単にカスタマイズできる、というポイントに少なからず相反する側面を持つことになります。
インプリムのかかげる「マネジメント快適化」というコンセプトに立ち返れば「コードを書けば実現できる」から「コードを書かなくても実現できる」いわゆるノーコードに歩み寄ることは必然なのかなとも思います。もちろん、それはこれまで注力してきたローコード開発ツールとしての機能強化があってこそのことではありますけれど。

そんなわけで便利なのに結構気づいていない人がいるかもしれない新機能のご紹介でした。是非ご活用ください。
それでは、今回の記事はここまで。最後までお読み頂きありがとうございます。それではまた次の記事でお会いしましょう。

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