Linuxではさまざまなシェルを使うことができる。どのシェルも、カーネルとユーザの橋渡しをする
という点で違いはない。
しかし、開発された時代や作者の考え方によって、それぞれのシェルの特徴も違ってくる。
代表的なシェルを以下にて紹介する。
sh
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Bシェル(開発者の名前の「Bourne」が由来)と呼ばれていて、もっとも古くから存在するシェルである。
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Linuxに限らず、FreeBSDやSolaris、HPUXやAIXなど、多くのOSで利用できる。
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古いシェルであるため機能が少なく、特に対話的に使うには不便であるため、ログインシェルとして使われることは現在ではほとんどない。
csh
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Cシェルと呼ばれていて、C言語に似た構文を持っている。
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現在はcsh後継のtcshがあるため、ほとんど使われることはない。
bash
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shを基本として、機能を拡張したシェルである。
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対話型操作を行う上で十分な機能を持ち、多くのLinux環境でデフォルトのログインシェルとして使われている。
tcsh
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cshの後継として開発された、Cシェル系のシェルである。
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cshと同じく、シェルスクリプトを書くには向いていない。
zsh
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比較的新しいシェルで、bashやtcshを初めとした他のシェルの機能を積極的に取り込み、さらに独自の拡張を加えたシェルである。
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非常に多くの機能を持っていて、初心者向けではない。