24
10

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

はじめに

事業部MVPを取った優秀な後輩から
「そろそろゆっくりしたいですね!」
と言われたのでゆっくり記事を書いたのですが、
不意打ちで記事を書いていました。

あまりの不意打ちにウサギとカメのウサギの気分です。
そのため、ウサギさんなりに、今日も書いてみたいと思います。

この記事で書かないこと

報連相の解説は、世の中に無数の記事があるのでそちらにお譲りします。
検索サービスで検索するもよし、ChatGPTに聞くのもよし。
そちらを御覧くださいませ。

"報連相"との出会い

新卒のマナー研修のときや、若手時代に上司や先輩から
「報連相、大事だよ」
と口酸っぱく言われてきました。

マナー研修の講師の方の
「報告上手は出世上手」
というフレーズが、音の響きも相まって、20年近く経った今でも鮮明に覚えています。
"出世"が何かイマイチ理解できていなかった新社会人の自分でも、
「報連相って、とにかく大事なんだな」 と理解し、気をつけようと強く思った記憶があります。

知識も経験も技術力も地頭もすべてが圧倒的劣等生である自分が、
今の会社も含め、これまでの会社で様々なチャレンジをさせてもらえたのは、
究極的には「報連相がしっかりできていたからでは?」と考えてたりします。

「うまくいくか分からないけど、ヤバかったらちゃんと早めに報告上げそうだから、とりあえずやらせてみるか!」
みたいな、安心感を持ってもらうことがてきたからかな〜と。

つまり、報連相って、 周囲に安心を届けるための環境設計 なんじゃないか?
そんなことをぼんやり思っています。

報連相って、“周囲に安心を届けるプロトコル”なんじゃないか説

  • 「報告が届く」だけで、状況が見える。
  • 「連絡がある」だけで、情報が伝わる。
  • 「相談された」だけで、今後の検討など事前に準備ができる。

内容の精度・粒度にもよりますが、“共有されている”という事実が、周囲の不安を静かに溶かしていく気がするんですよね。

周囲に安心を届ける(通信する)ための手段としてのプロトコルが報連相。
そんな気がします。

安心をつくる通信プロトコル"報連相"の再入門

ようやく本題です。お待たせしました。

若手時代は、周囲から口酸っぱく報連相を求められますし、気をつけている人も多いと思います。
ただ、中年・中堅・ベテラン、言い方は様々あれど、年次を重ねていくにつれて、忘れがちになっている人も意外と多い気がします。

これ、黄色信号ですよね。
安心を届ける通信が失敗してしまいます。

組織だったりプロジェクトだったり、何かのマネジメントをする役割の人など、
責任を多く持つ役割の人ほど、報連相をしっかりしたほうが良いと思っています。

特に中堅(≒ 中間管理職)という存在は、メンバーから報連相も受けますし、上司に報連相も行います。
組織のハブとなる人が通信を適切に行えないなんて、こんな不幸なことは無いと思ったりもします。

メンバーのボールは、なるべく早く返そう

返ってこないボールって、案外ストレスなんですよね。

  • 「見てくれてるのかな・・・」
  • 「気づいてないのかも?」
  • 「いや、もしかして忘れられてる!?」

こんな風に、メンバーの頭の中で“余計な脳内会議”が始まってしまう。

「これから見ます!」「あとで確認します!」
たったそれだけでも、メンバーの安心を作ることができる気がします。

特に多くの組織を抱えている人は、意図せずともボールを“持ちっぱなし”にしがちになる瞬間が増えます。
でも実はそれ、 自分の中で解決してるように見えて、相手にはずっと“放置”に見えている かもしれません。

「あの件、どうなってる?」は、負け。というゲーム

言われたこと、ありませんか?

  • 「そういえば、あの件どうなってる?」
  • 「例の件、いまどんな感じ?」

私は、これを上司に言われたら負けと考えるようにしてたりします。
ある意味、一種のゲームのように捉えているかもしれません。

もちろん全部先回りはできません。
でも、「聞かれる前に伝える」って、地味だけどすごく大事なんですよね。

「言わなくても伝わる」は、ただの甘え

年次を重ねてくると、
「この人には言わなくても大丈夫かな」とか、
「察してくれるだろう」と思って、説明を省略したくなる瞬間ってありますよね。

でもそれって、
“信頼の証”じゃなくて“ただの怠慢”になってる
かもしれないって思ったりもします。

"言った" と "伝わった" の間には大きな差がある

この報連相というプロトコルでの通信方法は、通信相手によって無数のカスタマイズが存在します。

  • Slackなどのコミュニケーションツールに随時ほしい人
  • 口頭で必ず聞きたい人
  • 日誌や月報など、特定のファイルで確認したい人

この通信方法をミスしてしまうと、 言ったけど伝わっていない という不幸な通信になってしまいます。

初めての上司と仕事(通信)をするときは、ハンドシェイクをしてプロトコルのカスタマイズ状態を整理するところから始めると良いかもしれません。


まとめ:報連相は、若手だけの仕事じゃないぞ!

若手は研修や上司・先輩からの指導で意外と報連相の重要性を認識しています。
ですが、年次を重ねるほど、ここが曖昧になってくることが少なくないんじゃないかなと思ったりもします。

チームや組織にとって本当に重要なのは、中堅以上の報連相 なんじゃないかと思っています。

  • メンバーの温度感を把握しているか?
  • 外との連携情報を中に共有できているか?
  • 意思決定の背景をちゃんと伝えているか?

中堅の報連相って、単なる情報の“出し入れ”じゃなく、
チームの空気をクリアにして安心をつくる“空気清浄機”みたいな存在 じゃないかって思うんです。

「あの人が話すと、チームが安心できる」
そんな状態をつくる力こそが、中堅の報連相力なんじゃないかなと。

そんな風に思ったりします。

24
10
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
24
10

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?