この記事はQiita Engineer Festa 2023 参加記事です。
株式会社PE-BANKさんのエンジニアキャリアについてあなたの考えをシェアしよう!キャンペーンへの参加記事になります。
記事の背景
文系出身ながら、新卒からエンジニアとしてキャリアをスタートし、十数年経ちました。
お世辞にも優秀とは言えない自分自身が、「こんなはずじゃなかった」という感情と向き合い、乗り越え、今はなんとかキャリアを形成しています。
そんな恥ずかしくもあるキャリアとの向き合い方を赤裸々にさらけ出すことで、キャリアに悩む「何者にもなれない誰か」の鬱蒼とした気持ちを軽くできるのではないか?と考え書いてみようと思いました。
この記事で書くこと
「何者かになりたい」
そんな思いを持って社会人になった私の「何者にもなれない自分」との向き合い方や生存戦略(キャリアに対する考え方)について書いてみようと思います。
前半は、キモい自分語りです。
本題は、こちらまで読み飛ばしてください。
何者かになりたいと思っていたのに、何者にもなれなかった話。
キャリアの概略
中小SIer→創業期スタートアップベンチャー→医療系事業会社→現職 の4社を経験しています。
(正確には、3社目が在籍中にホールディングス化し、子会社へ在籍出向もしていたので6社目になります。)
新卒時代からエンジニアを軸に仕事をしていますが、兼務としてバックオフィス部門の立ち上げ(人事・総務・経理)、営業、情シス、事業の責任者など、エンジニア以外の職種も経験しています。
つい先日、キャリアの棚卸しをしたので、興味があればこちらを御覧ください。
何者かになれると思っていた新卒時代
新卒で入った会社では、確か同期が15人位いました。
その中で文系出身は私一人。
新卒研修では同期に差をつけられまいと必死に食らいついていました。
実業務に入ってからは短期間の受託開発を数件経験したあと、お客様先へ常駐しての開発に入りました。
コテコテの関西弁のお客様からは「シバくぞ」と「飲み行くか?」しか言われた記憶が残ってないほど、いろいろ教えてもらったりかわいがってもらったりしました。
サブシステムの開発主担当を任せてもらったり、社会人としての自信やエンジニアとしての自信も付き始めた時、別の受託開発プロジェクトへの異動が決まりました。
何者にもなれないと感じた挫折挫折の日々
新しいプロジェクトは少数メンバーかつ周りは圧倒的強者の百戦錬磨のエンジニア。
「こんなはずじゃなかった」「もっとできるはずだ」と自分自身に対して絶望したり、過度のプレッシャーをかけたり気持ちの浮き沈みが激しかったです。
今思い返してみても、当時は「何者にもなれない」と思いながらも、それを認めることができずとにかくがむしゃらに走り続けていた気がします。
社会人人生で一番の苦境
そんながむしゃらに暗中模索で走り続けていた2社目の時、転機が訪れます。
初めての管理職での挫折、これまでの経験が全く活かせない現場、家庭内の問題が重なり、糸がプツンと切れてしまい走り続けることに疲れてしまった時期が来ました。
1ヶ月仕事を休ませてもらい、のんびりとした日々を過ごしました。
「何者にもなれない自分」を受け入れることで得た安堵
仕事というものから一定期間離れることで、「何か成し遂げられるはずだ」というプレッシャーを自分にかけることを抑え、「何者にもなれない自分」を等身大の自分として受け入れることができ、文字通り霧が晴れた爽快な気分になったことを覚えています。
そこからの社会人人生は割りと好転し、圧倒的ポジティブ思考で過ごすことができています。
【本題】何者にもなれない私の生存戦略
「何者かでありたい」という幻想を捨てる
「どうなりたいか?」を考えながら、そこへ向かって進んでいくことはとても大切です。
でも、身の丈にあった目標や努力で近づける目指したい姿にとどめ、現実離れした幻想は早く捨てることが必要だと考えています。
上には上がいます。
自身の位置から見た天上人になれる・ならなければ、という現実離れしすぎた過度なプレッシャーを自分に掛けることを捨てるのです。
まったく運動をしない私が、いきなりベンチプレス100kgをあげようとしたら怪我をします。
物事には順序がありますし、現状からみて到底無理なレベルで過度に自分に負荷を与えるのは自分を苦しめるだけです。
「何者でもない自分」「何者にもなれない自分」を素直に受け止める。
パレートの法則や2:6:2の法則でも言うところの中位や下位だったとしても、ありのままの自分をそのまま受け入れるのです。
生きてるだけですごいんです。普通のことを普通にできるだけでもすごいんです。
まったく運動をしない私が、ベンチプレス1kg(そもそも1kgってあるの?ってレベル)をあげられたら、それだけですごいんです。
まず、現状を理解するために動き出せたことがすごいんです。
100kgあげられないから、自分はもうダメだなんて思う必要はありません。
今、この瞬間「何者であるべきか?」を考えて動く
上には上がいます。
言葉は悪いですが、言い換えれば下には下がいます。
なんでもかんでもできるスーパーマンなんてそうそう存在しません。
愛と勇気だけが友達のあのヒーローだって、頭を作ってくれる人や届けてくれいる人がいなければ水をかけられて終わりです。
人は得意・不得意があり、世の中は役割分担でできているんです。
しかも、その得意・不得意は所属するコミュニティ(業界・会社・部署・チームなど)によって相対的に変化するのです。
その相対的に変化する環境において、自分自身が「今、何者であるべきか?」を考え役割をスイッチしていくことができれば、「何者にもなれなかった私」でも、結果として「何者かになれている」状態を作り出せるのです。
「何者かになれている自分」を作り出せたら、炎の人のように「俺は俺の責務を全うする!」で一生懸命走れば良いのです。
まとめ
- 「何者かでありたい」という幻想(過度なプレッシャー)は捨てよう
- 「何者でもない自分」「何者にもなれない自分」を受け止めよう
- 今、この状況、この環境で「何者であるべきか」を理解し、その役割(責務)を全うしよう