はじめに
私は3社経験しており、1社目がインフラ系、2社目がSES、3社目が事業会社です。
資格の取り扱いについては下記の通りでした。
1社目
海外ベンダー製品のテクニカルヘルプデスク部に配属。
その業務に就くのにそのベンダーの資格が必要で、会社に入って最初にやったことがその資格勉強。
その会社では資格を取るほど、毎月の給与をアップさせるという資格制度を出していたため、
ひたすら資格をとっていた。
2社目
毎年自分の目標を立てて、その目標の達成度を一つの評価指標にしていた。
だいたいどの人も資格取得を目標の中に取り入れていて、資格取得を年1でやっていた。
3社目
資格取得時の受験費用だけ出す。会社としてはそれほど重視してない。
というふうに1社目、2社目では必然的に資格を取らないといけない環境でした。
今振り返ってみて、資格取得について思うところを書いていきます。
資格取得よりも個人開発を優先すべし!
本記事のタイトルにもある通り、これが一番大きいです。
理由を書き連ねていきます。
転職時には資格よりも個人開発のほうが評価される
過去2回(活動だけやって結局今の会社に残る判断をしたこともあるため、実質3回)の転職で、
実際の面接時に聞かれた内容は資格のことよりも個人開発の話でした。
転職エージェントも何度か使ったのですが、毎回アドバイスされることはGitHubのURLを職歴書に書くことでした。
資格についてはとりあえず書いとけぐらいでした・・・
特にインフラエンジニアからWeb系SESに転職する際は開発経験がありませんでしたから、
余計個人で作ったものをアピールする必要がありました。
資格には有効期限があるものが多い
IPAの資格には有効期限はないのですが、ベンダー資格はどれもだいたい有効期限があります。
有効期限はだいたい3年~5年程度です。
最初はこれだけ有効期限があれば大丈夫と思うのですが、時が過ぎ去るのはあっという間です。
有効期限が切れてしまうと資格取得によるアピール自体できなくなったしまいます。
資格取得をするにしても大前提、有効期限がないもの、IPAなどの認知度が大きいものを選択すべきでしょう。
資格は応用が効かない
資格は体系的に学べるというメリットはあるのですが、資格を取った後何をするか悩みがちです。
一方で個人開発は作るまでの過程で、開発環境やデザインカンプなど必要なものを揃えたり、
作成期間の計画を立てるなど、実際の開発業務に近いことを個人でやることができます。
そこから実業務への応用が効くことが多々あります。
資格のコスパについて
資格を取るためには資格勉強が必要で、だいたいの勉強期間は3ヶ月ぐらいという人が多いです。
それだけ時間をかけても受かるかどうかは分からないし、
受かった場合でないと受験費用を出さないという会社がほとんどです。
私の1社目は資格重視の会社だったので、ひたすら資格を取るのに必死でしたが、
それに掛けた時間が今ためになっているかというと、あまり自分のためになっていないと思います。
あとは受からなかった資格もあり、それは自腹というのがかなり痛かったです。
まとめ
資格については体系的に学べるというメリットはあるものの、時間工数、資格の価値の低さ、落ちた場合の自腹リスクなどデメリットも非常に多いものだと感じています。
資格取得を前提にした勉強の仕方よりも、個人開発を前提にした勉強の仕方のほうがはるかに効率が良いと思います。
資格については既に知っている技術について、自分を試す意味で受けてみるとかおまけ程度でいいんじゃないでしょうか。
ここ1年私は資格勉強を一切やらなくなりましたが、それほど困ることはありませんでした。
最後に受けたのはIPAの応用情報ですが、有名だから取っておいたらいいことあるんじゃないかと思ってましたが、
今のところ恩恵は受けていません・・・
そもそも資格をアピールする場って転職時ぐらいしかなくて、しかもその転職時にもあまり評価された覚えがないので、資格取得ってほぼ自己満足なのでは?と最近思っています。