はじめに
2026年7月31日、Notionのリリースノートに「AI Meeting Notes」から「Custom Agents」を直接トリガーできる新機能が追加されました。これまで会議後の定型作業(ステータス更新、リキャップ投稿、チケット起票)は人手で行う必要がありましたが、今回のアップデートにより「Meeting note summarized(会議ノートの要約完了)」という新しいトリガーを設定するだけで、これらを自動化できるようになります。
会議の運営や社内ワークフローの自動化にNotionを使っているチーム、特に「議事録は取るけど後工程が毎回抜け漏れる」という課題を抱えているチームにとっては、地味ながら効果の大きいアップデートです。
📌 影響を受ける人
Notion上でAI Meeting Notesを日常的に使っているチーム、Custom Agentsで社内ワークフローを構築している管理者・パワーユーザーが対象です。個人利用でNotion AIを使っていない場合は影響ありません。
変更の全体像
今回のアップデートによって、会議終了からアウトプット(トラッカー更新・リキャップ投稿・チケット起票)までの一連の流れが自動化されます。全体の関係性を図にすると以下の通りです。
会議が終わって要約が完成した「その瞬間」を起点に、Custom Agentが3つの後工程を並行して処理できるイメージです。
変更内容
何が変わったのか
| 項目 | 変更前 | 変更後 |
|---|---|---|
| Custom Agentの起動契機 | 手動実行 / 一部の定型トリガーのみ | 「Meeting note summarized」トリガーを追加可能 |
| 会議後の後処理 | 人がトラッカー更新・投稿・起票を実施 | Agentが自動で実行 |
| 対象機能 | AI Meeting Notes と Custom Agents が独立 | 両者が連携し、要約完了をきっかけに連鎖動作 |
Notionが公式に挙げている代表的なユースケースは次の3つです。
- プロジェクトトラッカーの自動更新 — 会議で決まった最新ステータスをデータベースに反映
- リキャップの自動投稿 — 決定事項・ネクストステップをまとめてSlackやメールに送信
- チケットの自動起票 — 会議中に出たフィードバックをエンジニアリングチーム向けのチケットに変換
設定手順
- Custom Agentの設定画面を開く
- トリガーとして「Meeting note summarized」を追加
- どの会議(ミーティング)を起点にするかを選択
- 以降、対象の通話が終わり要約が完成するたびに、Agentが自動的に動作する
トリガーからAgent実行までの流れをシーケンス図で示すと以下のようになります。
💡 Tips
トリガーは「どの会議を起点にするか」を選択式で絞り込めるため、全社の会議すべてで発火させる必要はありません。まずは1つの定例会議に絞ってAgentの挙動を確認してから、対象を広げるのがおすすめです。
影響と対応
すでにCustom Agentsを使ってワークフローを構築しているチームは、以下の対応を検討してください。
- 既存の「会議後に手動で行っていたタスク」を棚卸しし、Agent化できるものを洗い出す
- トラッカー更新・リキャップ投稿・チケット起票のうち、まずは1つだけをAgent化してテスト運用する
- Agentが生成するリキャップやチケットの文面が意図通りかを数回分チェックしてから本格運用に移行する
この変更自体は新機能追加であり、既存のワークフローを壊すものではないため、緊急対応は不要です。ただし自動化を導入する際は、誤った内容がトラッカーやチケットに反映されないよう、初期段階では人によるレビューを挟むことをおすすめします。
補足:関連するリリースノートの表示更新について
同じ差分の中で、2026年5月6日付の「New Custom Agent Directory」(Custom AgentsをLibrary内から一覧・お気に入り登録・新規作成できる機能)のエントリがリリースノート一覧から消えていることも確認されました。これはリリースノートページの表示件数上限による「ローリング更新(古いエントリが押し出される)」と見られ、機能自体が廃止されたことを示す記述はありません。Custom Agent Directory機能そのものは引き続き利用可能と考えられます。
まとめ
- Notion Custom AgentsがAI Meeting Notesの要約完了をトリガーに自動実行できるようになった
- 「Meeting note summarized」トリガーを設定すれば、トラッカー更新・リキャップ投稿・チケット起票を自動化できる
- 会議運営や社内ワークフローの自動化を進めているチームは、既存の手動タスクの棚卸しとAgent化を検討する価値がある
- 併せて確認された「Custom Agent Directory」エントリの一覧からの消失は、表示上限によるものであり機能廃止ではないと考えられる
Custom Agentsまわりの機能拡充は継続しており、今後もトリガーの種類が増えていく可能性があります。ワークフロー自動化を検討しているチームは、この機会に既存の会議運用を見直してみてはいかがでしょうか。