はじめに
2026-09-29 の 14:00〜14:59 UTC(日本時間 23:00〜23:59)の約1時間、claude.ai(デスクトップ・モバイルアプリを含む)、Claude Code、Claude Cowork、Claude API でエラー率が上がる障害が起きました。Anthropic Status では 16:27 UTC に解決済み(Resolved)と発表されています。
エラーの増加だけでなく、次のような事象も出ています。
- シングルサインオン(SSO)と Sign in with Apple でサインインできない
- 新しいチャットや音声会話を始められない
- Claude Code / Cowork のセッションを開始できない
- 購入やファイルアップロードができない
📌 影響を受ける人
- claude.ai を業務で使っている人(特に SSO や Sign in with Apple でログインしている人)
- Claude Code / Cowork を常用している開発者
- Claude API を本番システムに組み込んでいる人
- 14:00〜14:59 UTC(日本時間 23:00〜23:59)に Claude 上で作業していた人
⚠️ 注意
14:00〜14:59 UTC に送ったメッセージの一部は保存されていない可能性があると案内されています。この時間帯に長い指示や重要な文章を送っていた場合は、会話履歴を確認してください。
変更の全体像
障害は2段階で進みました。最初はリクエストの失敗などのエラー増加で、その後にサインインや新規セッション開始の不具合が別の問題として見つかっています。
影響範囲は次のとおりです。
変更内容
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 影響時間 | 07:00〜07:59 PT(14:00〜14:59 UTC)、約1時間 |
| 対象 | claude.ai、platform.claude.com、Claude API、Claude Code、Claude Cowork |
| 解決発表 | 16:27 UTC |
| 出典 | Anthropic Status(status.claude.com/incidents/4xvtc2gnq73l) |
経過(UTC)
| 時刻 | 内容 |
|---|---|
| 14:21 | 調査開始。リクエストの失敗、会話の読み込み・送信エラー、再ログインを求められる事象が発生。再試行すれば成功する場合もあると案内 |
| 14:28 | Claude API の一部リクエストでもエラーを確認 |
| 14:30 | platform.claude.com を含むパフォーマンス低下を調査中と発表 |
| 14:36 | 最初のエラーを緩和(14:41 に発表)。エラー率は大きく下がったが、一部のサインイン、アカウント操作、Claude Code / Cowork セッションは失敗が続いた |
| 15:00 | 既存の会話はおおむね復旧。一方で別の問題を発表。多くのユーザーがサインインできず(SSO と Sign in with Apple が使えない)、新規チャット、音声会話、Claude Code / Cowork セッション開始、購入、ファイルアップロードもできなかった。サインイン中のユーザーにはサインアウトしないよう呼びかけ |
| 15:11 | 14:59 時点でほとんどのサービスが復旧したとして監視を開始 |
| 15:30 | 14:59 以降、全サービスが正常と発表 |
| 16:27 | 解決済み(Resolved)と発表 |
ポイント
- 2段階の障害だった: 14:36 に最初のエラーが緩和された後も、サインイン系や新規セッション開始の不具合が続きました。「エラー率が下がった=完全復旧」ではなかった点に注意が必要です。
- 既存セッションと新規の違い: 15:00 の時点で既存の会話はおおむね復旧していました。一方、新規にサインインや開始する操作は失敗していました。
- サインアウトしない: サインイン中のユーザーには、サインアウトしないよう案内が出ました。サインアウトすると再ログインできない恐れがあったためです。
- メッセージ欠落の可能性: 14:00〜14:59 UTC に送ったメッセージの一部は保存されていない可能性があります。
影響と対応
このインシデントは解決済みで、Anthropic 側から利用者に必須の対応(action_required)は示されていません。ただし、次の確認をお勧めします。
今すぐ確認すること
- 日本時間 9/29 23:00〜23:59 に送った会話に、送信済みのメッセージが残っているか
- 欠落していれば、プロンプトを再送する(必要なら元の文面を手元のメモから復元する)
- Claude Code / Cowork で、その時間帯に開始したセッションの作業内容を確認する
- API 経由の処理で、その時間帯に失敗したリクエストがないかログを確認し、必要ならリトライする
今後に備えること
💡 Tips
- 長い指示は手元に控える: 重要なプロンプトはエディタなどに残してから送ると、欠落時に再送できます。
- 障害時はサインアウトしない: サインイン中なら、そのまま使い続けるほうが安全です。
- API 側はリトライ設計を入れる: 一時的なエラーに備え、指数バックオフ付きのリトライを実装しておきます。
- Status を購読する: status.claude.com の通知を購読すれば、障害の初動を早く把握できます。
- SSO 依存を把握する: SSO 障害時に入れない状況に備え、代替手段(別の認証方式など)を運用ルールに入れておくと安心です。
判断フロー
コード例
障害の詳細に API のコード変更はありません。ここでは、一時的なエラーに備えた API 呼び出しのリトライ例を示します。これは今回の障害への公式な推奨対応ではなく、一般的な設計例です。
Before: リトライなし
import anthropic
client = anthropic.Anthropic()
message = client.messages.create(
model="claude-sonnet-5-5",
max_tokens=1024,
messages=[{"role": "user", "content": "要約してください: ..."}],
)
print(message.content[0].text)
After: リトライ回数を設定し、失敗時にも備える
Anthropic の Python SDK には、max_retries でリトライ回数を指定できるオプションがあります。
import anthropic
# 一時的なエラーに備えて SDK のリトライ回数を増やす
client = anthropic.Anthropic(max_retries=5)
try:
message = client.messages.create(
model="claude-sonnet-5-5",
max_tokens=1024,
messages=[{"role": "user", "content": "要約してください: ..."}],
)
print(message.content[0].text)
except anthropic.APIStatusError as e:
# リトライしても失敗した場合は、後で再処理できるようキューに積むなどする
print(f"API error: {e.status_code}")
max_retries などのオプションの正確な仕様は、SDK の最新ドキュメントで確認してください。
まとめ
- 2026-09-29 の 14:00〜14:59 UTC(日本時間 23:00〜23:59)に、claude.ai、Claude Code、Claude Cowork、Claude API でエラー率が上がる障害が起きた。16:27 UTC に解決済みと発表されている。
- 最初のエラーは 14:36 UTC に緩和された。その後、SSO と Sign in with Apple のサインイン不可、新規セッション開始不可、購入・ファイルアップロード不可という別の問題が出て、15:11 UTC に復旧した。
- 14:00〜14:59 UTC に送ったメッセージの一部は、保存されていない可能性がある。該当時間帯に作業していた人は、会話履歴を確認して必要なら再送する。
- 利用者に必須の対応は示されていない。今後に備えて、重要な入力を手元に控える、障害中はサインアウトしない、API にはリトライを入れる、Status を購読する、といった対策が有効。
出典: Anthropic Status - Elevated errors on claude.ai, Claude Code, Claude Cowork and the Claude API