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パソコンのドライブがC:からはじまる理由

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はじめに

こんにちは。若手社員Hです。初投稿となる今回は、「なぜパソコンのドライブはA:、B:をとばしてC:からはじまるのか」について解説します。間違いや勘違いがあればコメントでご指摘いただけますと幸いです。ご感想もお待ちしております。

今回は主にパソコンの歴史について説明します。少し短いですが、お読みいただけますと嬉しいです。

IBM

1981年に現代のWindows PCの根幹をなすIBM PCがIBM社から登場しました。これはPC/AT互換機の元祖となります。
PC/AT互換機とは、IBM PCがパワーアップしたIBM PC/ATと互換性のあるPCのことです。これらPC/AT互換機にはディスクドライブが2つ装備されていました。当時はハードディスクではなく、フロッピーディスクを使用していたため、HDDではなくFDD(フロッピーディスクドライブ)と呼ばれていました。

IBM PCにはMicrosoft社がOEM契約1した、PC-DOS2という専用のOSがあり、翌年にはMicrosoft社がPC-DOSと同じものをMS-DOS3に名前を変えて販売していました。

PC/AT互換機

PC/AT互換機を動かすためには2つの操作が必要でした。1つはOSのフロッピーディスクの起動、もう1つはソフト用フロッピーディスクの立ち上げです。
このとき、フロッピーディスクを差し込むのに使われていたOS用ドライブがAドライブ、ソフトやデータ保存用のドライブがBドライブでした。
つまり、当時のメインドライブはA:、サブドライブがB:となっていたわけです。

Windows

その後、1993年に、一般普及した初のWindows OSであるWindows3.1までのOSの基盤には、先ほどのMS-DOSが内部的に組み込まれていましたが、Windows95以降にはMS-DOSそのものは排除されましたが、コマンドラインインターフェースはWindowsの一部として残り続けています。
この頃、やっとHDDが導入され始めましたが、10MBで数万円するなど高価かつ、役割もフロッピーディスクの補完装置だったため、ドライブ名がA:、B:に続くC:となったといわれています。

それから1998年にはWindows98が発売され、CD-ROMからのインストールやハードディスクの利用が当たり前になりました。そのため、フロッピーディスクが使われることは徐々に減っていき、FDDは廃れ、PCに搭載されることもなくなりました。

個人の見解

それでもなおHDDがC:ドライブなのには諸説ありですが、昔の名残が大きいのかなと個人的には思います。

さいごに

以上です。お読みいただきありがとうございました。

以下用語解説です。

  1. OEM契約…ほぼライセンス契約と同義。ライセンス契約との違いとして、OEM契約は製造することがメインであるのに対し、ライセンス契約は製品の特許や商標等の知的財産権を利用させることがメインという点がある。

  2. DOS…Disk Operating Systemの略。「ディスク」の操作を主目的としたOS。

  3. MS-DOS…本文にて説明済みだが、PC-DOSと同じ製品を売るために名前だけ変えられたもの。現在ではMS-DOSに互換性のあるFreeDOSもあり、最新バージョンは2025年4月に公開された1.4(投稿日時点)。

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