参考サイト:
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2018h30_1/2018h30h_fe_pm_qs.pdf
https://www.fe-siken.com/kakomon/30_haru/pm07.html
https://ceruleanart.net/sales
http://www.first-kessan.com/category/1329921.html
まずは問題
収益の検討に関する次の記述を読んで,設問1~3に答えよ。
小規模な部品メーカであるR社は,部品Tだけを生産して大手機械メーカに販売している。
設問1
次の記述中の ( ) に入れる適切な答えを,解答群の中から選べ。
利益計画を策定するために,部品Tの販売数について2通りの検討を行った。表1は,部品Tの販売数を1,000千個見込むケースXと,1,200千個見込むケースYについての収益検討表である。両ケースの,売上高に対する変動費の比率(以下,変動費率という)は等しく,固定費は同額である。
表1から,変動費率は ( a ) %,固定費は ( b ) 千円である。
そもそも……
売上高、利益とは?
売上高とは
本業から得られる収益のこと。
利益とは
収益から費用を引いたものが利益です。
売上高と利益の違い
2つの違いは、こちらの計算式を見れば一目瞭然。
利益 = 売上高 - 費用
どんなにたくさん売上高を稼いだとしても、費用をたくさん使ってしまえば利益は少なくなってしまいます。
変動費とは?
売上高に比例して増えたり減ったりする費用。
変動費 = 売上高に比例して増減する費用
固定費とは?
売上高に関係なく発生する費用のこと。
固定費 = 売上高に関係なく発生する費用のこと
変動比率とは?
変動費率は、変動費を売上高で割ったもの。
変動費率(%) = ( 変動費 ÷ 売上高 ) × 100
損益売上高とは?
損益分岐点売上高(円)= 固定費 ÷ ( 1 - 変動費率 ) × 100
実際に解いてみる
変動比率と固定費を2つの変数とした連立方程式を立てて、値を導くことができる。
変動比率をA、固定費をBとする。
変動費は、売上高に比例して増えたり減ったりする費用であるため、
下記の式を立てることができる。
変動費 = 売上高 × A
下記の式に、ケースX と ケースY それぞれの値を代入し、2つの式を立てる。
200,000 - ( 200,000 × A + B ) = 16,000 ・・・①
240,000 - ( 240,000 × A + B ) = 26,000 ・・・②
①、②の式を A についてまとめる。
A = ( 184,000 - B ) / 200,000 ・・・①'
A = ( 214,000 - B ) / 240,000 ・・・②'
①'のA と ②'のA は等しいため、
( 184,000 - B ) / 200,000 = ( 214,000 - B ) / 240,000
B = 34,000
よって、( b ) は 34,000 となる。
①'に、Bを代入する。
A = ( 184,000 - 34,000 ) / 200,000
A = 0.75
よって、( a ) は 75 となる。