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[Copilot in Excel] 完全ガイド 10 活用Tips

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執筆している2026/5/7時点の情報ですので、今後変更される可能性も十分ありますので、最新な情報は公開情報などもご確認ください。

対象読者: すべてのユーザー向けに Copilot in Excelを理解したい
目的: Microsoft 365 Copilot in Excel を「明日から自分の仕事で使える」レベルに引き上げる


はじめに

Excel は私たちの業務に欠かせないツールですが、「数式が組めない」「ピボットテーブルが面倒」「データクレンジングに何時間もかかる」といった悩みは尽きません。
Copilot in Excel は、これらの作業を 自然言語の指示だけで自動化 してくれる Microsoft 365 Copilot の機能です。

このブログでは、

  1. 公開情報・社内情報の両方から整理した Copilot in Excel の全体像
  2. 利用にあたっての 前提条件・データ準備のコツ
  3. 私たちのチームで 特に頻繁に使われる 10 個の実践シナリオ

をまとめます。最後まで読めば、今日から Copilot を「便利な部下」として使いこなせるようになります。


1. Copilot in Excel とは

Copilot in Excel は、Excel に組み込まれた 生成 AI アシスタント です。
リボンの ホーム タブ右端 にある Copilot アイコン、または セルを選択した時に出てくる スパークル (✨) アイコン から呼び出せます。

主にできることは次の 4 つです (Microsoft 公式 support.microsoft.com より)。

カテゴリ できること 代表的な指示例
データのインポート Web、OneDrive/SharePoint、Outlook/Teams から表データを取り込む 「OneDrive の Q1売上.xlsx を取り込んで」
強調・並び替え・フィルタ 条件付き書式、並び替え、カスタムフィルタを自動生成 「売上が前月比 10% 減のセルを赤く塗って」
数式 / 計算列の生成と説明 自然言語から数式列を作成、既存数式を解説 「単価×数量で 小計 列を作って」
インサイトの抽出 グラフ、ピボット、要約、トレンド、外れ値を自動生成 「製品別の月次トレンドをグラフで見せて」

さらに 2024 年 9 月から Copilot in Excel with Python が一般提供開始。自然言語だけで Pandas / Matplotlib / Seaborn を使った高度な分析・可視化ができるようになりました。


2. 利用前提(社内ユーザー向け)

社内 (Microsoft) で利用する場合のチェックポイントです。

項目 内容
ライセンス Microsoft 365 Copilot ライセンス (社員は dogfooding 用に基本付与済み)
対応プラットフォーム Excel for Microsoft 365 (Win/Mac), Excel for the Web, Excel for iPad
対応ファイル OneDrive または SharePoint に保存した .xlsx ファイル (自動保存 ON)
※ ローカルファイルでは Copilot ボタンがグレーアウト
データ形式 テーブル化された範囲 (Ctrl+T) または「サポートされる範囲」
1 行目はヘッダー、結合セルなし、空白行で分断しない
言語 日本語の指示も精度高く動作 (英語の方がやや安定するケースあり)
Python 機能 数式バーで =PY( または Copilot から Pythonで分析して と指示

💡 TIP:Copilot ボタンが灰色で押せない時は、ほぼ「ローカル保存」「自動保存 OFF」「テーブル化されていない」のいずれかが原因です。


3. データ準備の 4 原則 — これだけは守ろう

Copilot は 賢いですが、汚れたデータには勝てません。次の 4 点を守るだけで結果の精度が劇的に上がります。

  1. データはテーブル化 (Ctrl+T)。テーブル名は tbl売上 のように分かりやすく。
  2. ヘッダー行を 1 行だけ にし、列名は意味のある日本語/英語で。
  3. 結合セルを使わない。見た目の体裁よりも「機械可読」を優先。
  4. データ型を統一 (日付列は日付型、数値列は数値型に)。

4. よく使われる 10 Tips シナリオ詳細

ここからが本題です。チームメンバーから「毎日のように使う」と聞いた 10 個の鉄板シナリオ を、指示プロンプト・期待結果・コツ つきで解説します。

Tip #1 — 売上データを一瞬で要約する(Summary Insights)

シナリオ:月次売上の生データ (1,000 行以上) から、商品カテゴリ別・地域別の合計と平均をサクッと見たい。

プロンプト例:

「商品カテゴリ別、地域別の売上合計と平均を表にして、トップ 5 を強調表示してください。」

期待結果

  • ピボットテーブルが新規シートに生成される
  • カテゴリ × 地域のクロス集計
  • 上位 5 カテゴリにアイコンセットまたはセル背景色が自動付与

コツ:「トップ 5 を強調」のように 明示的に件数 を入れると外れ値検出に流れにくくなります。


Tip #2 — 自然言語で複雑な数式を生成する(Formula Column)

シナリオ:単価・数量・割引率・税率から税込金額を計算したい。IF と ROUND を組み合わせた数式が苦手。

プロンプト例:

単価 × 数量 × (1 - 割引率) に税率 10% を加算した 税込金額 列を追加してください。割引率が空欄なら 0 とみなし、結果は整数に丸めてください。」

期待結果

=ROUND([@単価]*[@数量]*(1-IFERROR([@割引率],0))*1.1, 0)

税込金額 列として挿入され、「数式の説明」も同時表示 されます。

コツ:「列を追加」と「数式を提案」は別ボタン。列追加 を押すまで反映されないので注意。


Tip #3 — 条件付き書式で「異常値」を可視化する

シナリオ:在庫データで「安全在庫を下回った行」を一目で把握したい。

プロンプト例:

在庫数安全在庫 を下回る行全体を薄い赤色で塗り、在庫数 セルを太字にしてください。」

期待結果:行レベルの条件付き書式 (=$D2<$E2 相当) が自動生成。

コツ:「行全体」と書かないと該当セルだけに適用されることがあります。


Tip #4 — トレンド分析グラフを作る(Charts & Trends)

シナリオ:直近 12 か月の売上推移を、製品ライン別の折れ線グラフで見たい。

プロンプト例:

「直近 12 か月の月次売上を、製品ライン別の折れ線グラフにして、トレンドが下降している製品を文章で説明してください。」

期待結果:折れ線グラフが新シートに作成され、Copilot チャットウィンドウに「製品 X は 3 か月連続で下降傾向」のような自然言語サマリ が表示される。

コツ:チャート種別 (折れ線・棒・散布図) を 指定すると意図通り になります。指定しないと Copilot が自動選択します。


Tip #5 — データクレンジング:表記ゆれを統一する

シナリオ:顧客リストの「株式会社」「(株)」「カブシキガイシャ」がバラバラで集計が崩れる。

プロンプト例:

会社名 列の (株)カブシキガイシャ をすべて 株式会社 に統一した新しい列 会社名_clean を作ってください。」

期待結果SUBSTITUTE をネストした数式列が生成される。元データを壊さず新列を作る のがポイント。

コツ:複雑な置換は Python in Excel に切り替えると正規表現で一括処理できます (Tip #10 参照)。


Tip #6 — ピボットテーブルを「会話で」改修する

シナリオ:すでにあるピボットを「行: 部署 → 担当者」「値: 平均→中央値」に変えたい。

プロンプト例:

「このピボットテーブルの行を 部署 から 担当者 に変更し、値の集計を平均から中央値に変えてください。」

期待結果:既存ピボットが直接更新される (新規作成にならない)。

コツ:ピボット 内のセルを選択した状態 で Copilot を開くこと。範囲外で開くと「新規作成」と解釈されがち。


Tip #7 — Web / 社内データのインポート

シナリオ:SharePoint にあるチームの工数管理 .xlsx を取り込み、自分のシートに統合したい。

プロンプト例:

「SharePoint の M365JP チームサイト > Reports > Weekly_Hours.xlsxHours シートを取り込み、本シートの 担当者 列とマージしてください。」

期待結果:Power Query 経由で接続が確立、シートに新規テーブルとしてロード。

コツ:URL を直接渡すと確実です。社内 SharePoint URL は https://microsoft.sharepoint.com/... の形 で貼り付け。


Tip #8 — 何百行もある自由記述から「カテゴリ分類」する

シナリオ:お問合せ管理表の 本文 列から、お問合せ種別 (権限/同期/UI/その他) を自動分類したい。

プロンプト例:

本文 列の内容を読み取り、権限, 同期, UI, その他 の 4 カテゴリに分類した新しい列 カテゴリ を追加してください。判断基準は本文中のキーワードに基づいてください。」

期待結果:Copilot が IFS + SEARCH を組み合わせた数式列、または Python によるルールベース分類 を生成。

コツ:「判断基準は本文中のキーワード」と書くと安定。AI 推論を強制したい場合は Python モードへ。


Tip #9 — 「この数式の意味を教えて」で属人化を解消

シナリオ:前任者が残した =INDEX(MATCH(MATCH(...))) の入れ子数式が読めない。

プロンプト例(セル選択 → ✨ アイコン → "Explain this formula"):

「この数式の動作をステップバイステップで日本語で説明してください。」

期待結果

  • 数式の各関数の役割
  • 引数の意味
  • 同等の処理を XLOOKUP で書き直した代替案

までを チャット形式で表示

コツ:合わせて「もっとシンプルに書き直して」と頼むと、XLOOKUP / LET を使った可読性の高い数式に書き換えてくれます。


Tip #10 — Python in Excel で「Excel では無理」を超える

シナリオ:複数シートにまたがる過去 3 年分の売上データから、季節性 (Seasonality) を分解したヒートマップを作りたい。

プロンプト例:

「Pythonで、Sales2023, Sales2024, Sales2025 の 3 シートを結合し、月次・曜日別の売上ヒートマップを Seaborn で描画してください。さらに季節性を STL 分解してトレンド/季節成分/残差を別々のグラフにしてください。」

期待結果

  • セル内に Python の出力 (DataFrame / グラフ) が画像として埋め込まれる
  • =PY(...) 数式として保存され、再計算可能

コツ

  • Copilot in Excel with Python は Anaconda 環境がクラウドで動作。インストール不要。
  • 数式バー左端の PY バッジ で Python セルか判別可能。
  • pandas as pd, numpy as np, matplotlib.pyplot as plt, seaborn as sns は最初から import 済み。

5. うまく動かない時のトラブルシューティング

症状 原因 対処
Copilot ボタンが灰色 ローカル保存 / 自動保存 OFF OneDrive / SharePoint に保存し、自動保存 ON
「データを認識できません」 テーブル化されていない / 結合セル Ctrl+T でテーブル化、結合解除
結果が日本語にならない 言語設定 プロンプト末尾に「日本語で出力」と明示
Python が選べない チャネル / ロールアウト未到達 Beta Channel に切り替え、または数日待つ
機密データが心配 データ取り扱い Copilot は組織テナント内に閉じて処理 (詳細: Microsoft 365 Copilot privacy)

6. 参考リンク


7. まとめ

Copilot in Excel は「Excel が苦手な人を救う」だけでなく、「Excel が得意な人をさらに加速」させるツールです。
ポイントは次の 3 点。

  1. データを綺麗にテーブル化 してから呼び出す
  2. 指示はゴール + 制約を具体的に (件数、色、列名、出力先)
  3. 数式が複雑になったら Python に切り替える

まずは今日の業務の中で、Tip #1 〜 #4 のどれか 1 つだけ を試してみてください。
「これなら毎日使える」が必ず見つかるはずです。

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