はじめに
仕事でTwilioを使用することになり、予習として米国電話番号を取得しようとTwilioに課金したところ、課金後に本人確認(免許証)を提出するはめになったので備忘録として残しておきます。
ソフトバンクさんさぁ、商売する気なら注意書きくらい入れといてよ。
https://www.softbank.jp/biz/blog/cloud-technology/articles/202501/twilio-phone-number/
事前にぐぐったら「米国電話番号はコンソールから即買える」という記事ばかりでしたが……
前提
- 2026年9月実施
- 個人アカウント(Individual)
- 用途は音声通話(Voice)のみ。SMS は使わない。
- Console は Twilio が One Console と呼んでいる新UI。ぐぐると出てくる記事と違う箇所が多い。
- 日本の番号(03とか、0120、
うさんくさい0800とか)とかは対象外です。
会社の金や組織で出来る方はブラバしてどうぞ。 - 日本の電話番号は周知の方も多いですがルフィのせいで法人のみ、且つRegulatory Bundle(住所証明など)が要ります。
このへんhttps://takahashifumiki.com/web/programing/5787/でも見て取ってください。
私はさっさとシステム作りたかったので米国電話番号を取ろうとしちゃいました。
全体の流れ
| # | 作業 | 所要 |
|---|---|---|
| 1 | アカウント作成 | 10分 |
| 2 | 有料化(¥2,000分クレジットチャージ) | 10分 |
| 3 | 本人確認(Compliance profile の作成、免許証など必須) | 10分 |
| 4 | 米国電話番号の購入 | 5分 |
| 5 | Geo Permissions(発信先の国の許可) | 5分 |
順番は「有料化 → 本人確認 → 電話番号購入」で、本人確認が出るのは電話番号購入時点です。
電話番号はトライアルだと1個だけ持てるらしいけど、後述しますが制限がそれなりにあるため、自分は有料垢にしました。初期クレジットじゃ足りない上に、構築しようとしているシステムと相性が悪そうだったので。
用意するもの
- 自分の携帯(サインアップ時に SMS で認証コードが届く)
- クレジットカード
- 運転免許証などの顔写真付き身分証と、スマホ(本人確認で表・裏)
※私は免許証でやりましたが、マイナでもいけるかと。
1. アカウントを作る
-
https://www.twilio.com/try-twilio で名前・メールアドレス・パスワードを入力。まぁいつもの。パスワードは8文字以上且つ複雑化必須という最近よくあるやつ。
めんどい
チェックボックスは2つあり、上(Terms of Service と Privacy Notice への同意)は必須、下(宣伝メールの受信)は不要。Continue
- 届いたメールに書いてある認証コードを入力
- 携帯番号を入れ、SMS で届いた認証コードを入力。この番号は「Verified Caller ID」として登録される。つまりMFA必須。
めんどいその2
- 「What are you looking to build?」はなんでもいいと思います。自分は音声しか使わない案件なので Voice だけにチェック、「How would you like to build?」は With code を。こっちもなんでもいいと思う。
Continue
- 「Select a plan to get started」で Pay as you go を選んで Continue
有料垢にした理由は、無料垢だと以下のような制約があるため。
・Verified Caller ID に登録した自分の携帯以外から発着信できない
・通話の冒頭にトライアル案内が流れるので構築システムに不具合が出る
・10分で切れる
他人の携帯にかけて確認してもらいたかったので。
Console に入ると、トップの「Let's get building」の下に Account SID(AC で始まる)が出ます。Auth Token はその横の「API keys and Auth tokens →」の先(Builder tools → API Key & creds → API Keys & auth tokens → AUTH TOKENS タブ)で、Primary auth token がマスクされて表示されます。
ここがみんな使いたいやつ。


Auth Token は Twilio API 操作Token。EC2とかに置くやつ。
ちなみに無料垢→有料垢にしてもAccount SID と Auth Token は変えなくていいらしい(Fableのコピペ)。
私はもともと有料垢だから未確認ですが。
2. 有料化する(されているはず)
アカウント作成時に有料垢にしてるはずなので以下になるはず。無料垢選んじゃった人は Console の左上の Trial バナーを押すか、画面右の「Upgrade your account」ボタンを押すか、Console の検索バーで Upgrade と打って同じページに移動してください(Fableのコピペ)。
手順1の5で Pay as you go を選ぶと、そのまま Upgrade の3画面(Account details → Balance → Payment)に進んでいるはず。日本のアカウントなので請求は円建てです。円安のせいでクソ高い。
Account details
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Individual を選びます。Business にすると法人名が必須なのでこっちで。
-
Legal first name / last name:ローマ字で入れます。あとで本人確認食らうのでZunko Touhokuとかはやめましょう。
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Next を押すと「Unable to verify address」が出ることがあります。Twilio の住所照合が日本語表記に対応していないだけなので Use the address I provided で進みました。

Balance
Balance はクレジットや自動チャージ設定部分。Twilio は後払いじゃなくて、クレジット制でチャージ残高から使った分が引かれていく方式。Starting balance は最初にいくらチャージするかの設定、Auto-recharge は残高が減ったときにクレカから自動チャージ(課金)される設定です。
- Starting balance:¥2,000(選べる最小額。これ以下は選べません。デフォルトは¥8,000)
- Enable auto-recharge:オンのままにします。理由は後述します。
- Auto-recharge amount:Low(¥1,000を切ったら¥2,000まで戻す)。既定は Standard(¥8,000 まで戻す)で、Custom は閾値の下限が ¥2,000 なので、試験発信だけだしそんなに使わねーよ!ってことでLowでいいはず。石油王は好きにしてください。

クレジット残高が尽きると番号が解放され取り直しになります。開発やっている場合Webhookの設定からやり直しになるので、Auto-recharge はオン推奨。
この辺も無料垢非推奨の理由の一つです。未確認ですがクレジット尽きたら垢から取り直しになるのでは? Lowならワンチャンクラックされてもまー¥2,000だから授業料かなーと。開発終わったらオフりましょう。
Payment
- カードを登録します。画像は省略。どこにでもあるフォーマットです。
有料化が終わると、Console 上部のトライアル表示が消えます。
3. 本人確認
米国電話番号は、日本番号のようなRegulatory Bundle(住所証明の書類)は不要です。ただし番号購入の前に Primary compliance profile の作成を求められ、その中で本人確認があります。本人確認は Persona という外部の KYC 業者で、身分証の表・裏をスマホで撮って提出します。ペルペルペル~
私は知らないけどFantiaとかであるやつだよね、いやよく知らないけど。
再三いうけどソフトバンクさぁ……個人垢の場合は購入時に身分証いるって書いといてよ……チャージさせたあとに身分証提示とか後戻りできないじゃん。まぁ企業以外は客じゃないんだろうけどさ。
Twilio の公式ドキュメント(Trust Hub → Profiles)には、Individual profile に Government ID と Selfie verification が要ると書いてあります。私のときは免許証の顔写真を枠に合わせるだけで、自撮りは出ませんでした。ドキュメントの更新日が2025年夏ごろなので、その前後で始まった仕様と思われます。
有料垢作る段階では案内がありませんでした。ここで身分証いるよと言われてたらやってなかった説
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左メニュー Communications → Numbers & senders → Overview → Set up a new phone number

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上部に「To buy a number, you will need a primary compliance profile」と出るので Create a compliance profile

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Get started → Next → Individual Profile
Business は法人書類必須。Individual の「Unbranded voice calls」で音声通話は可能なので、Twilioの電話応答のシステムを開発したいなら個人垢で取れる米国電話番号を使用して開発できます。

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フォームに次の値を入れます。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| Compliance profile friendly name | 任意 |
| First / Last name | 身分証の名前。免許証は漢字だがローマ字で通った。Itako Touhoku のような感じ |
| Email address | サインアップしたアドレス |
| Phone number | 国旗を🇯🇵にして携帯番号(先頭0なし)当然MFAした携帯番号で |
| Business title | Individual |
| Job position | Other |
| Home address | Account detailsの時と同じ自宅住所をローマ字で(番地 / 部屋番号 / 市 / 都道府県 / 郵便番号 の5欄) |
6.「Which country issued your government ID?」で Japan を選ぶと、身分証の種類は Driver License、My Number Card、Passport、Residency Permit、Visa から選べます。
私は Driver Licenseにしました。


7.「Front of driver license」で Continue on another device → QR コードをスマホで読む → スマホで免許証の表・裏を撮ります。顔写真をあわせる項目あり。撮り終わると PC 側が自動で進みます。


8. 「your primary compliance profile has been approved」が出れば完了です。承認は即時でした。

同意画面に、生体情報(顔写真)は Persona が最長3年保存する、とあります。会社に言われたのでしょうがないから事前に確認しとくかーっていう人は2,000円を払う前に決めておいた方がいいです。私はあとで上司に2,000円分飯を奢らせます。
4. 番号を買う
- 「Search all phone numbers」に戻ります。Destination country:United States Capabilities:Voice だけ、Number type:Local で Search
- 一覧はどれも月額 ¥186($1.15)です(画像の番号はマスク済)。エリアコードで料金・品質・税は変わらないので、好きな都市で構いません。大体どの番号も SMS / MMS が付いてきますが、使わなければ課金はありません。
- 1つ選んで Next → Review phone number で「¥186 immediately、以後 ¥186/month」を確認 → Next で購入します。
- 「Manage compliance」で Messaging か Voice かを聞かれるので Voice を選んで Continue
SMSしたい人はここでMessagingなんですかね?
- 「Finish setting up your number」に SHAKEN/STIR、Voice Integrity、Branded Calling、CNAM が並びますが、全部米国内の発信者認証・表示なので、やらずに Close
買った番号は +1 始まりの E.164 形式で控えときましょう。Console の Numbers & senders にて確認可能。

5. Geo Permissions
Geo Permissions は「Twilioからどの国へ発信できるか」の設定です。発信のみで着信には関係ありません。日本の携帯にTwilioから発信するなら、日本を有効にする必要があります。
システムの設計次第だけど、ふつーはTwilioが会社持ちになると思う。実際の運用時はTwilio側から見て着信という案件でも、試験時はTwilioから発信させたほうが会社持ちになるからここは必須かなーと思う。当然残クレから引かれるのでオートチャージ注意。
- 左メニュー Communications → Voice → Settings → 右ペインGEO PERMISSIONS タブを開きます。
-
Low risk で、大陸ごとの「Enable continent」は使わず、Asia を展開して Japan だけオンにします。既定で India・Israel など無関係な国がオンになっていたので、Japan 以外は全部オフにしました。

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High risk タブも見て、オンがあれば全部オフにします(既定では全部オフでした)。
そらハイリスクだしな。どっかの工作員の人はここ気を付けてな - 右上 Check a phone number に自分の携帯(
+81形式)を入れ、「Japan - Low Risk:Enabled」と出れば完了です
日本向けの単価はこの画面に出ます。固定宛 $0.075/分、携帯宛 $0.185/分。
既定でオンになっている国は、Auth Token が漏れたときにそこへ発信されるので、番号を買った直後にオフしときましょう。工作員の人はご自由に
6. 費用
| 項目 | 額 |
|---|---|
| 初回チャージ | ¥2,000(クレ残高。当たり前だが使用した分だけ減る) |
| US Local 番号 | ¥186/月(購入時に即時1回) |
| 着信(US Local) | $0.0085/分 |
| Twilio → 日本の携帯への発信 | $0.185/分(約28円) |
| Twilio → 日本の固定への発信 | $0.075/分 |
| 日本の携帯 → 米国番号 | キャリアの国際通話料(発信者負担) |
| Twilio Voice SDKでAPPから使用 | $0.004/分(発信・受信とも)。国際通話料はかからない |
| Media Streams(通話音声を WebSocket で受け取る) | $0.0044/分(通話料に上乗せ) |
番号を買うまでに Twilio へ払ったのは 初回¥2,000 のチャージ分。そこから番号代の ¥186 が引かれます。その後の試験は無料通話75分でなんとかなるはず。75分使い切っても残クレ(¥2,000-¥186)があるので、私みたいに自分で検証する勢の開発ならこれで足りるんじゃないかなぁ。

項5の冒頭で書いたけど、自分の携帯から米国番号にかけると国際通話料が自分にかかってむかつく ので、開発中の確認は Twilio 側から自分の携帯に発信させて(費用は Twilio 残高から)、着信の確認は最後に1回だけにしました。
参考
-
Twilio 公式:Primary compliance profile(Individual に Government ID と Selfie verification が要る旨記載あり)
https://www.twilio.com/docs/trust-hub/profiles -
ソフトバンク:Twilio での米国番号・日本番号の購入手順(2025年1月。米国番号は即時購入と記載あり。まぁ「本記事はTwilio Japan経由で契約した方は手順の対象外」らしいし、個人でソフトバンクと契約できるかは知らんので直す気はないだろうな)
https://www.softbank.jp/biz/blog/cloud-technology/articles/202501/twilio-phone-number/ -
日本の電話番号(Regulatory Bundle)を取った人の記事その1
https://takahashifumiki.com/web/programing/5787/ -
日本の電話番号を取った人の記事その2
KDDI時代なのでちょい古め。Twilioは2023年5月1日まではKDDIが代理店でした。2023年10月16日からソフトバンクに変わったようです
https://note.com/teyede1972/n/nfa7ef3391e61
https://note.com/teyede1972/n/nebb74cd095c7 -
日本の電話番号を取った人の記事その3
KDDI時代なのであくまで参考です
https://qiita.com/mobilebiz/items/8c51ac4dce7baa49aa36 -
最近の記事で、米国電話番号の取得に本人確認の話が出てこないもの
その1(2026年5月):無料垢のままTwilio CLIで米国電話番号を購入している。本人確認は出てきていない。うちとの違いは時期の問題か、無料垢で買ったからか、Consoleではなく CLIで買ったからか?(未確認)
https://zenn.dev/yuche/articles/twilio-patter-openai-realtime-japanese-voice-agent -
その2(2026年5月):有料化すれば法人書類・住所証明なしで米国電話番号を買えるとしている。ただし公式ページと他の人の体験記事を調べてまとめた記事で、本人が購入したという記述は見当たらない
https://qiita.com/ryoshin0830/items/afc87114544db30d2949


