前提(筆者のスペック)
- ハードウェアエンジニアではなくソフトウェアエンジニア
- エンジニア歴 9年目
- 主にEM・アジャイルコーチとして活動
- 現在採用文脈でのDevRel活動を行っている(現在3ヶ月目)
- 上記コミュニティには初参加
イベント概要
タイムテーブル
19:00 開場
19:15 挨拶&会場紹介&自己紹介
19:40 セッション1 by 古家さん@NVIDIA
19:55 セッション2 by グレさん
20:10 セッション3 by ひげだるまさん@ヒーローズリーグ
20:25 はじめまして、スタックチャン 今までとこれから by ししかわさん
20:40 ミニパネルディスカッション
21:10 懇親会
21:30 終了
現場の雰囲気・状況
参加者はいつメン感のある方々だったらしく、私が到着した時にはすでに雑談が弾んでいるようでした
貸し会議室内には十数人は座れそうな長テーブルが1つあり、プロジェクターへの投影機器と飲料(アルコール/ノンアルコール)、ハンバーガーセットが振る舞われ、もぐもぐごくごくしていたらこの会の説明とセッションが始まりました
セッションを聞いて一言感想
furuyaさん
NVIDIAのDevRelな組織や活動について説明していただき、技術的な点では、GPUに突出した話からCPUからGPUな言語への変換サポートを行っている話など、ソフトウェアエンジニアリングのみに携わっていた身からすると初めましてな用語が目白押しでした
かろうじて私も聞いたことがあるゲーマー御用達なGeForceから、CADなど業務用で用いるRTX/Quadro、データセンター向けのデータセンターGPUと用途に合わせて様々な種類があり、最近だと生成AI向けもあるとか!
グレさん
CHIRIMENというJSでハードウェアを制御するプロトタイピング環境について説明していただきました
活動の三本柱として
- WEBブラウザの技術だけでハードウェアを動かす
- OSSの開発方法・考え方を、ハードウェアに広める
- 先の2つのゴールを多くの人たちに社会に広める
をあげており、特に驚きだったのは2.のOSSの開発方法・考え方である「OSHW」です
ハードウェア業界では競合他社との優位性の観点から製品仕様を秘匿するような文化があるらしいのですが、その中でもOSHWのように、製品仕様を開示しそれをフォークした製品が広まることで、その製品の業界がより豊かになることを目指して活動していることには胸を打たれました!
ひげだるまさん
ヒーローズリーグというものづくりの祭典(私の解釈)についてご説明いただきました!
パケットダンプした情報をブラウザ上でモンスターに変換する可愛い作品から、気泡で絵を表現する水槽という美術的な作品、また波動ティッシュという、ティッシュを出すと某キャラクターが波動を繰り出すというユーモア溢れる作品まで多種多様!
面白かったのが、2018年度での受賞割合が6割ソフトウェア、4割ハードウェアだったことに対して、2022年度では「3Dプリンターの普及」によって受賞割合が逆転し8割ハードウェア、2割ソフトウェアになっているそうです!
他にも作品が見たくなった方は是非ProtoPediaを見てみましょう!
ししかわさん(twitterアカウントが見当たらなかったのでスタックチャンのアカウントのリンクです)
スタックチャンというコミュニケーションロボットの説明から、スタックチャン界隈が盛り上がっていくさまを説明してくださいました。
当時コミュニケーションロボットは大半がクローズドだったため、オープンにしたいということがきっかけで作り始めたそうで、それを体現するようOSHW認証をとっていたりApache2.0ライセンスで公開していたり、メカ・回路・ソフトを自由に拡張できたり、ファームウェアにはModdable SDKを採用していることからJS(ECMAScript)で作れたりと、オープンなだけでなく自由でハードルも低い!
そのオープンさから現在ではコミュニティでは、ChatGPTの登場とともにGUIツールでぽちぽちするとAIスタックチャンを作れるようになったりと、その広がりは勢いを増しているそうです
また「People Powered 遠くへ行きたければ、みんなで行け」の6つの原則である
- 価値のある資産を築く,シンプルなところから始めよう
- 明確で客観的なリーダーシップを持とう
- 文化と期待をハッキリとさせよう
- 人間関係と信頼,関係づくりに集中しよう
- 常に敏感で洞察的で辛抱強くあろう
- 意表を突こう
を大事にしているようで、それぞれについて具体的な活動例もご教示いただけました(ここでは長くなり過ぎてしまうので割愛)
スタックチャンはカワイイ。カワイイは正義。
雑感
- 一言DevRelといっても語る方々それぞれ違う色を持っていて面白かった
- 自身もハードウェア業界に関係する身となったため、こういった環境に身を置き適宜情報をキャッチアップしたいなと感じた
- 自身がDevRel活動をする上で、何を大事にすべきか?を考える良いきっかけとなった
- スタックチャンは可愛い。可愛いは正義。
- Meetupが終わった後の飲み会に行きたかった...