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unmoralの制作を支えたツールたち

Last updated at Posted at 2018-12-21

はじめに

ショートムービー「unmoral」を2019年1月23日に公開します!
この記事ではunmoralの制作で使用した(検討した)サービスやツールを紹介します。

合わせてショートムービー「unmoral」の宣伝もさせてください。
ショートムービー「unmoral」公式サイト
レンダーシーンを構築するツール「msJobPitcher」をリリースしました。

プリプロ/PM関連

milanote

milanoteはブレーンストーミングをする際に情報をまとめたり、情報を整理するのに役立ちます。
オンライン上で複数人による同時編集にも対応しており、整理した情報はpdfなどで出力することができます。
milanote.png

Googleスプレッドシート

Googleスプレッドシートを用いて各カットのタイムコード及び担当と進捗を管理していました。
timecode.png
all.png
Incoming Webhookを使ってslackへ各セクションの進捗を毎日送信しています。

post.gs
function main() {

  var sheet = SpreadsheetApp.openById('your sheet ID');
  var anim = sheet.getSheetByName('all').getRange(21,9).getValue();
  var hair = sheet.getSheetByName('all').getRange(21,10).getValue();
  var effects = sheet.getSheetByName('all').getRange(21,11).getValue();
  var render = sheet.getSheetByName('all').getRange(21,12).getValue();
  var compo = sheet.getSheetByName('all').getRange(21,13).getValue();

  anim = Math.round(anim * 100);
  hair = Math.round(hair * 100);
  effects = Math.round(render * 100);
  render = Math.round(render * 100);
  compo = Math.round(compo * 100);

  var sentence = '本日までの進捗は\nanim : ' + anim + '%\nhair : ' + hair + '%\neffects : ' + effects + '%\nrender : ' + render + '%\ncompo : ' + compo + '%\nでした。'  

  var payload  = {
    'text':sentence,
  };

  var options = {
    'method'      : 'post'                 ,
    'contentType' : 'application/json'     ,
    'payload'     : JSON.stringify(payload),
  };
  var url = 'webhook url';
  UrlFetchApp.fetch(url, options);
}

webhook.png

プロダクション関連

maya

メインのDCCツールはmayaを使用しました。
mayaでの便利ツールもいくつか紹介します。

Studio Library

Studio Libraryはアニメーションやポーズを管理するツールです。
サーバにルートディレクトリを設定することで簡単にアニメーションの共有が可能です。
キー情報のみがmbファイルとしてアップロードされるのでアニメーションを出荷する際にキャラクターごと渡す必要がなくなりました。

mGear

mGearはオープンソースのリギングフレームワークです。リギング作業は大きくスケルトン作成, コントローラ作成, スキニングに分けられますが、このうちのスケルトン作成とコントローラ作成を簡略化することが可能で、リギング作業を短縮するとともにピッカーが用意されているため、アニメーション作業を効率よく進められます。

msJobPitcher

今回、「unmoral」の制作においてレンダーシーンを構築するツールを開発し、リリースしました。
ツールはGitHubで公開しています。
msJobPitcherについては別記事に詳しくまとめましたので、合わせてみて頂けると幸いです。
レンダーシーンを構築するツール「msJobPitcher」をリリースしました。

DAZ Studio

DAZ Studioは人体キャラクターをモーフィングによって、簡単に制作することができます。スキニングされたキャラクターをフェイシャル付き(ブレンドシェイプ)で出力することができます。
mayaとの連携にDAZ to Mayaというプラグインが公式で用意されているので比較的スムーズにデータ移行が行えます。

Autodesk Character Generator

Autodesk Character Generatorはスライダー操作のみでキャラクター制作することが出来ます。HumanIKがセットアップされた状態で出力が可能なので、モブキャラクターの量産に使用しました。

ポスプロ関連

Arnold Denoiser

Arnold Denoiserはexrファイルからノイズを除去してくれます。大量のレンダーイメージを処理しなければならないので、バッチファイルを使用してデノイズを行いました。
連番イメージの先頭ファイルをD&Dすることでデノイズが出来ます。

denoise.bat
echo %1
cd %~p1
"path\noice.exe" ^
-i "%1" ^
-o "%~p1/noice_%~nx1" -f 360 -ef 0 ^

mitsukitan.png

Google Earth Studio

Google Earth StudioはGoogle Earth上でレンダリングを行えるアニメーションツールです。非常に高精細なイメージが得られるため現在、背景のフォトバッシュなどに活用できないか検証中です。

おわりに

様々なツールが毎日のようにリリースされており、情報収集を欠かさず行うことでよりよい制作フローが組めると思います。
今後CG映像制作に取り組む人の手助けになれば幸いです。

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