homebrewで古いpostgresqlとpostgisをインストールする

課題：何も考えずにbrew reinstall postgresqlしたら壊れた

もともとpostgresql 9.5を使っていた状態で、psqlが認識しなくなったのでbrew reinstall postgresqlを実行したら9.6がインストールされてしまい、pg_upgradeの処理が必要になったけれど、そもそもreinstallしたから9.5ないのでできないし面倒臭いという状態に。もう一度9.5が使いたい。

9.5のインストールに成功。しかしpostgisが…。

brew install postgresql95で9.5は入ったのだけれど、postgisが入ってない。
しかし、brew install postgisを行うと、依存関係にpostgresqlがあると言われて強制的に9.6が入る。

解決：古いバージョンをcheckoutしてインストール

Homebrewで旧バージョンをインストールする方法(brew verionsはもう使えない)を参考に、古いバージョンを使うことにしました。

なお、cd先のディレクトリはhomebrewのインストール先次第では違うと思うので、適宜読み替えてください。

前提

関連するものは全て一旦停止・削除しておきましょう！
以下の命令は必要ないものもあるかもしれないので、適宜実行してください（多分害はないと思うけれど、自己責任で）

brew services stop postgresql
brew services stop postgresql95
brew uninstall postgresql
brew uninstall postgis
brew uninstall postgresql95

postgresql

以下を実行します。

cd /usr/local/Homebrew/Library/Taps/homebrew/homebrew-core/Formula
git log postgresql.rb

すると、

commit db96a14dde07fdd4600d2a8cc3d4a917806d3228
Author: BrewTestBot <[e-mail]>
Date:   Wed Nov 2 08:29:01 2016 +0000

    postgresql: update 9.5.5 bottle.

というコミットが見つかるので、それをcheckoutしました。

git checkout db96a14dde07fdd4600d2a8cc3d4a917806d3228 postgresql.rb

postgis

postgisもcheckoutします。最新のものはpostgresql9.6に対応しているため、9.5ではcreate extension postgis;でエラーになったためです。

git log postgis.rb

すると、こちらも同様に、

commit a1f02e19405897966e7998f917f7c8ab14e6732e
Author: BrewTestBot <[e-mail]>
Date:   Wed Oct 12 23:44:00 2016 +0100

    postgis: update 2.3.0 bottle.

というコミットが見つかったのでそれをcheckoutします。

git checkout a1f02e19405897966e7998f917f7c8ab14e6732e postgis.rb

インストールを実行

brew install postgis

これで、postgresql 9.5, postgis 2.3がインストールされます。

あとは、psqlでposgisが使えるか確認します。
Railsプロジェクトやってる人ならば、プロジェクトのディレクトリでbin/rails dbconsoleを使うと楽です。
そして、以下を実行してpostgisがあるかどうかを確認します。

select * from pg_available_extensions;

あったら、使えるようにしましょう。

create extension postgis;

以上です。

感想

こうなると面倒臭いので、そろそろpostgresqlをDockerで動かしたい…。