はじめに
春になると、新人プログラマとして新しい環境に飛び込む人がたくさんいます。
覚えることは多いし、分からないことだらけで不安になることもあると思います。
自分も含めて、これまでいろいろな現場を見てきた中で、新人のうちに特に大切だと感じることが3つあります。
技術そのものの話というより、成長し続けるための姿勢の話です。
これからエンジニアとして歩んでいく人の参考になればうれしいです。
1. 謙虚であれ
新入社員の時期は、ある意味で「ミスしても許される時期」だと思います。
分からないことが多いのは当然ですし、失敗しながら覚えていくのが普通です。
ただし、それを「許されて当たり前」と受け取ってしまうと、周囲との関係は少しずつ崩れていきます。
レビューで何度も指摘をもらったとき。
初歩的なミスで先輩にフォローしてもらったとき。
質問に時間を使ってもらったとき。
そういう場面で大事なのは、知識やスキルより先に、謙虚さだと思います。
謙虚でいる人は、周囲から助けてもらいやすいです。
逆に、開き直った態度や、教えてもらって当然という空気が出てしまうと、相手も人間なので気持ちよく協力できません。
謙虚さは、単なる礼儀ではありません。
チームで仕事を進めるうえで、コミュニケーションを円滑にするための実践的なスキルです。
新人のうちは特に、以下を意識するだけでもかなり印象は変わります。
- 教えてもらったら感謝を伝える
- 指摘されたら素直に受け止める
- 分からないことを分からないと言う
- ミスを隠さず、早めに共有する
2. 常に「なぜ?」という問いを持つ
新人の時期は、本当にたくさんのことを学びます。
言語、フレームワーク、開発フロー、設計、インフラ、レビュー文化、業務知識など、毎日新しい情報が入ってきます。
でも、言われたことを表面的になぞるだけでは、なかなか次のステップには進めません。
大事なのは、常に「なぜ?」を持つことです。
たとえば研修で Java を学ぶとします。
そのときに、こんな疑問が自然に出てくるはずです。
- なぜこの会社は Java を使っているのか
- なぜ最初にこの文法から学ぶのか
- なぜこの書き方が推奨されているのか
- 自分はこの研修で、どのレベルまで身につけることを期待されているのか
この「なぜ?」を持てる人は強いです。
なぜなら、知識が単なる暗記ではなく、構造として頭に入っていくからです。
逆に、「そういうものだから」と流してしまうと、少し条件が変わっただけで応用が効かなくなります。
一方で、「なぜこの設計なのか」「なぜこの運用なのか」を考えている人は、別の場面でも本質をつかみやすくなります。
もちろん、すべての「なぜ」にすぐ答えが出るわけではありません。
でも、その問いを持ち続けること自体に価値があります。
他の人より一つでも多く疑問を見つけて、それに真剣に向き合う。
その積み重ねが、数か月後、数年後の成長速度に大きな差を生みます。
3. 無理はしない
新人の時期は、どうしても頑張りすぎてしまいがちです。
早く一人前になりたい。
期待に応えたい。
迷惑をかけたくない。
そう思うのはとても自然なことです。
でも、社会人人生はこの先 40〜50 年続きます。
最初の 1 年で無理をしすぎて、心身を壊してしまうのは本当にもったいないです。
短距離走のように全力で走るのではなく、長いマラソンを走る前提で、自分の状態を整え続けることの方がずっと大切です。
本当に無理な状況にいるなら、周囲を優先し続けるのではなく、まずは自分自身を守ってください。
- 明らかに睡眠が足りていない
- 心がずっと張りつめている
- 出社や仕事のことを考えるだけでつらい
- 食事や生活が崩れている
- 相談する余裕すらなくなっている
こうした状態は、「気合いで乗り切るべき時期」ではありません。
会社は自分の人生を保証してくれません。
自分の人生の責任を取れるのは、最終的には自分だけです。
だからこそ、自分の限界や状態にちゃんと目を向けることは、甘えではなく責任ある行動だと思います。
長く働くためにも、無理をしないことは大事な技術です。
まとめ
新人プログラマとして大切にしたいことを3つ挙げるなら、自分は次の3つです。
- 謙虚であること
- 常に「なぜ?」という問いを持つこと
- 無理をしないこと
派手なテクニックではないですが、こういう土台の部分が、あとから効いてくると思っています。
新人のうちは、できないことが多くて当たり前です。
だからこそ、焦りすぎず、でも思考は止めず、自分を大切にしながら一歩ずつ進んでいけば十分です。
これから新人としてスタートする方の助けになればうれしいです。