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【React.js】Hooks APIを使ったFunctional Component間のデータやイベントのやり取り

Last updated at Posted at 2020-07-31

はじめに

React初級者ぐらいの私が、Functional ComponentでHooks APIを使って以下をどう書くか知らべた結果を書きます。

  • 親と孫でstateを共通管理する
  • 親から孫の関数を呼び出す
  • 子は、上記に関することを何も書かない
  • React-Redux ってどうなる?

以下のHooks APIを使うことで実現できました。

  • useState
  • useContext
  • useReducer

成果物

公式にもよく出てくる、Counterを+や-ボタンで増減させるアプリです。

アプリの動き
sample.gif

ここでコード参照できます。

背景

個々のhooksの機能や1ファイルでの書き方しか見つからず、親子孫がファイル分割された状態でどう書くの?というのが分からなかったので、調べながら実際に実装してみました。

解説

ファイル構成

public/components/以下がメインで、このような構成になっています。

parent.js・・・親component
child.js・・・子component
grand_child.js・・・孫component
(一番知りたかったのは上記3つをどう書くか)
context.js・・・コンテキスト処理の共通化
reducer.js・・・reducer処理

この構成で、親と孫間で、共通のstate参照や、関数を呼び出したいときに
parent.js, grand_child.js に何を書くのか、というのが知りたかったポイントです。

コードの解説

親Component

まずは、関数(コールバック)やstateを共有したいcomponent達の親となるcomponent parent.jsに、useReducerを書きます。

parent.js
export default function ParentComponent() {
  const [state, dispatch] = useReducer(reducer, initialState)

reducerinitialStatereducer.jsに切り出しました。

statedispatchを親component配下のcomponent達で参照できる用contextを用意します。

parent.js
import {ContextAppDispatch, ContextState} from "./context.js"

context.js は、孫でも参照するので外部化しました。

context.js
import React from "react"

export const ContextAppDispatch = React.createContext("AppDispatch");
export const ContextState = React.createContext("state");

定義したものを、配下のcomponentが受け取れるようにします。

parent.js
  return (
    <ContextAppDispatch.Provider value={dispatch}>
      <ContextState.Provider value={state}>
        <h1>ParentComponent</h1>
        <p>Count: {state.count}</p>
                中略
        <ChiledComponent />
      </ContextState.Provider>
    </ContextAppDispatch.Provider>

Contextが2重になっているのは後述します。

孫Componentで呼び出し

useContextで呼び出します。

grand_child.js
import {useContext} from "react"
import {ContextAppDispatch,ContextState} from "./context.js"

export default function GrandChildComponent() {
  const dispatch = useContext(ContextAppDispatch);
  const state = useContext(ContextState);
  return (
    <>
      <h1>GrandChildComponent</h1>
      <p>Count: {state.count}</p>
      <button onClick={() => dispatch({type: 'decrement'})}>-</button>
      <button onClick={() => dispatch({type: 'increment'})}>+</button>
    </>
  );
}

こうすることで、以下ができました。

  • 親で定義したdispatchを孫も呼べる
  • 親で定義したstateを孫も参照できる

このとき、子は何も上記に関与していません。

child.js
import GrandChiledComponent from './grand_child.js'
export default function ChildComponent() {
  return (
    <>
      <h1>ChildComponent</h1>
      <GrandChiledComponent />
    </>
  )
}

複数のcomponent間でのデータやコールバックの受け渡し方法

今回の実装方針として、公式に書かれている方法にできるだけ沿うようにしました。

公式に以下の記載があります.

大きなコンポーネントツリーにおいて我々がお勧めする代替手段は、useReducer で dispatch 関数を作って、それをコンテクスト経由で下の階層に渡す
(中略)
アプリケーションの state については、props として渡していくか(より明示的)、あるいはコンテクスト経由で渡すか(深い更新ではより便利)を選ぶ余地が依然あります。

ということで、(今回は大きなコンポーネントツリーではないですが)コールバックもstateも受け渡しはcontextでまとめることで、コードはすっきりしたと思います。

複数のcontextを使う

そうすると、

  • dispatch用context
  • state用context

の2つが必要になります。1つのcontextでも実装可能ですが、[公式](コンテクストの再レンダーを高速に保つために、React は各コンテクストのコンシューマをツリー内の別々のノードにする必要があります。)には

コンテクストの再レンダーを高速に保つために、React は各コンテクストのコンシューマをツリー内の別々のノードにする必要があります。

とあるので、分けました。

それが以下の部分

context.js
export const ContextAppDispatch = React.createContext("AppDispatch");
export const ContextState = React.createContext("state");
parent.js
    <ContextAppDispatch.Provider value={dispatch}>
      <ContextState.Provider value={state}>
      中略
      </ContextState.Provider>
    </ContextAppDispatch.Provider>

できたことまとめ

  • 親、子、孫をFunctional Componentで実装できた
  • 子に何も書かず、親と孫で共通のstateやactionを呼び出せた

疑問・課題

やり残したことや、新たに出てきた疑問など。React詳しい方のツッコミもらえると幸いです。

  • contextは、 context.js を外部化して共通利用という方法で合ってる?
  • reducer.js とか context.js の保存場所は componentsディレクトリとは別のディレクトリが良さそう
  • action部分 {type: 'increment'} も外部化したほうが良さそう
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