概要
時代は大AIエージェント時代。
VSCodeの拡張機能として動作するGitHub Copilotやターミナル上で動作するClaude Code, Gemini CLI。CursorやKiroなどAIを組み込んだコードエディターなど、新しいツールがどんどん出てきています。
が、そこでこんな記事をひとつまみ。
そう、実はJetBrainsやEclipse、XCodeのCopilot機能も着実に進歩しており、ちゃんとAgentモードの利用なども可能になっているのです!
私の周りではEclipseを使ってJava開発をしている方が多くいらっしゃり、AIはチャットベースでブラウザから...みたいな人もまだまだいらっしゃります。
エディターを変更せずともちゃんとAI使えるんだぜ!ということを証明すべく、現状のCopilot in Eclipseでできることをまとめてみました。
EclipseへのCopilotの導入
マーケットプレスからインストール
Eclipse 2024-3以降のバージョンが必要です。
他の拡張機能と同様に、Eclipseマーケットプレイスから導入できます。
(2025-07-20時点で0.9.1が最新バージョンでした)
GitHubへのログイン
上のメニューに「Copilot」が追加されているので、まずはログイン
WebブラウザからGitHubにログインすれば、導入完了!
こんな感じでチャットベースにて使えるようになります。
使える機能概要
いわゆるAIのコードエディタに不可欠な機能は一通りそろっています。
コード補完機能
VSCodeでのCopilotと同じように、Tab
キーでコード補完が可能です。
こんな感じでプレビューが出てきます。使用感はほかのAIエディターとほとんど変わりません。
チャット機能
Ask/Agentモードを切り替えて使えます。
Askモードだと現在開いているファイルが読み込まれます。コンテキスト追加することも可能です。今開いているファイルから優先的に選択できます。
コンテキスト全体を読み込みたいときは@Workspace
コマンドで読み込み可能なように設定可能です。が、こちらはまだ実験段階だそうです。
Agentモードであれば、開いているプロジェクトの内容のうち必要なものを自動的に読み込んでくれます。もちろんファイルの作成も可能。
またモデルの選択もできます。このあたりはGitHub Copilotでできることがちゃんと組み込まれている感じです。
スラッシュコマンド
以下のコマンドが使えることを確認しています。公式にはこう記述がありますが、実際は出てくれません。昔は出てたんですけどね...
コマンド | できること |
---|---|
/tests |
現在開いているファイルのテストコードを記述してくれます。 |
/simplify |
現在のコードをシンプルにしてくれるみたいです。あんまりほかのエディターにはない機能かも? |
/fix |
コードのバグを修正してくれます。 |
/doc |
コードのドキュメントを作成してくれます。 |
/explain |
コードの説明をしてくれます。 |
MCPサーバの利用
設定から追加可能です。地味にサンプルがついているのはありがたい。
左下から設定ファイルのインポート/エクスポートも可能です。
commitコメントの自動生成
ステージングしている内容からgitのcommitコメントを自動で生成してくれます。このボタンを押せば勝手にコミットメッセージの枠にコメントを作ってくれます。微妙に英語/日本語がその時によってランダムで出ちゃうのがちょっと難点...
使用感と感想
全体的に基本的な機能は網羅しています!Tab補完しつつチャットで聞きながら...みたいな使い方ならほぼVSCodeと変わらないくらい。なぜか応答が英語になりやすい気はしてるんですが...
とりあえずAI使ってコーディングを楽にしたい!みたいな人に対する最低限の機能はそろっている印象です。意外と更新頻度も高く、月次くらいで新しい機能の追加もされているみたいです。
特にJava製造されている方はなんだかんだEclipse手放せない方って結構いるような印象があるので、気軽に導入できそうなことはいいことです。というかGitHub Copilotの汎用性が高くていいですね...エディターの選択肢がいろいろあるのは助かります。
ぜひ、まだEclipse使っている歴戦の猛者エンジニアの方にも、AIを使える体験としておすすめしてみてはいかがでしょうか?導入して開発工数を下げていきましょう!