インスタンスストアとEBSの違いと用途まとめ
AWSのEC2インスタンスを利用する際、ストレージの選択は重要なポイントです。ここでは、インスタンスストアとElastic Block Store (EBS) の違いと、それぞれの使用用途について説明します。
インスタンスストア
説明
インスタンスストアは、EC2インスタンスに直接接続された一時的なストレージです。コンピュータをシャットダウンするとデータが消えるため、長期保存には適していませんが、非常に高速なアクセスが可能です。データにすぐアクセスする必要がある場合に便利です。
使用用途
- 一時的なデータ処理: ビデオ編集やデータ処理の際、編集が完了するまでの一時的な保存に利用。
- キャッシュ: ウェブサイトやアプリケーションのデータを高速に保存し、アクセス時間を短縮するために活用。
- 実験やテスト: 新しいアプリやソフトウェアを試す際に、一時的なデータ保存として利用。
Elastic Block Store (EBS)
説明
EBSは、EC2インスタンスから独立して管理される永続的なストレージです。インスタンスが停止またはシャットダウンされてもデータが失われることはありません。スナップショット機能により、データのバックアップやリストアが可能で、信頼性の高いストレージです。
使用用途
- データベース運用: 常時アクセスが必要な企業のデータベース運用に最適。
- アプリケーションデータ保存: ウェブアプリやサービスが利用するユーザー情報や設定を保存するのに適しています。
- バックアップ: 大切なデータをスナップショットとして定期的に保存し、必要に応じて復元することが可能。
まとめ
- インスタンスストア: 一時的で高速なストレージ。短期間のデータ処理やキャッシュ、実験に適している。
- EBS: 永続的で安全なストレージ。重要なデータの保存やバックアップに最適。
インスタンスストアとEBSはそれぞれに適した用途があるため、状況に応じて使い分けることが重要です。特に長期的にデータを保管したり、重要なバックアップが必要な場合はEBSが推奨されます。一方で、一時的に高速なストレージが必要な場合は、インスタンスストアが有効です。