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SORACOM サービス更新情報の裏側をご紹介します

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これは、株式会社ソラコムに在籍するエンジニアによってお届けしている 株式会社ソラコム Advent Calendar 2021 の 15 日目の記事です。

久しぶりの投稿なので自己紹介します。株式会社ソラコムでソフトウェアエンジニア兼プロダクトマネージャーをやっている @pachirel と申します。ソラコムのサービスローンチ当初から、ユーザーコンソールや複数のサービスの開発を担当していました。2021年からプロダクトマネージャーにジョブチェンジしたのですが、ついついコードを書きたくなってしまいます。

今日は、そんな私がプロダクトマネージャーとして最初の仕事としてやった SORACOM サービス更新情報 についてご紹介します。「SORACOM サービス更新情報」はその名の通り、SORACOM プラットフォームが提供するサービスの更新をお届けするためのメディアです。

SORACOM 更新情報のこだわりポイント

このサイトを準備するにあたって、こだわったのは以下の3点です。順番にご紹介します。

  • 機能追加以外にも、さまざまな更新情報を掲載
  • 日本語だけでなく、英語でも提供
  • レビュー・記事公開プロセスの整備

機能追加以外にも、さまざまな更新情報を掲載

ソラコムはサービスローンチ当初から「2週間に1度のペースで機能改善などをリリースすること」に目指しています。
サービスの更新内容はSORACOM 公式ブログに公開してきました。

今でもなるべく公式ブログに更新内容を載せるようにしていますが、いくつかの改善ポイントがありました。

まず、ブログ記事として読み応えのある内容に仕上げるために、機能リリースから記事の公開までにタイムラグが発生してしまうことがあったことです。お客様にいち早く更新内容を届けたいと思う気持ちと、記事として満足していただけるものを出したいという気持ちのジレンマが発生します。また、すべての更新内容を掲載することが、読者の期待とマッチしないのではという懸念もありました。

これらを解決するために、サービス更新情報を「タイムリーに SORACOM サービスの更新内容をお届けするメディア」として独立させることで、読者の期待を調整しつつ、公式ブログとの違いを明確にしました。
まず、サービス更新情報を掲載し、それを活用したブログ記事を後追いで公開したり、更新内容のまとめを紹介するブログ記事を作成することで両立を図っています。

「SORACOM サービス更新情報」の記事カテゴリ分けも、今後、数をなるべく増やさずにすむように工夫しました。

日本語だけでなく、英語でも提供

ソラコムは日本を含む 140 を超える国と地域でご利用いただける通信プラットフォームを提供しています。
そのため、ユーザーコンソールやウェブサイトは日本語と英語でご利用いただけるようになっています。

ブログの内容を英語で公開しようとすると、どうしても文量の多さから翻訳に時間がかかったり、地域によっては利用できないデバイスやサービスを使っていないかといった観点でレビューをする必要があったりします。

サービス更新情報は簡素な表現で端的に情報を伝えることをガイドラインとしています。これを多言語対応することで、言語の壁を越えて、タイムリーな情報提供が可能になりました。

レビュー・記事公開プロセスの整備

サービス更新情報の記事は開発に関わっているエンジニアが書く運用にしています。

バックエンドには AnnounceKit を採用しました。
多言語対応や、ウェブサイトに埋め込むためのガジェット機能、GraphQL による API が提供されていたのが理由です。

AnnounceKit 上のエディタで記事を編集することもできますが、レビューしづらいので別の方法を用意することにしました。
まず、Github に記事を管理するためのリポジトリを用意しました。Markdown で書いた記事を Pull Request 上でレビュー、翻訳まで行います。それらが終わったら AnnounceKit の API を使って記事を追加するスクリプトを実行してから Pull Request をマージするようにしました。

AnnounceKit の API は HTML のみ受け付けるため、スクリプトを使って Markdown を HTML に変換しています。
記事の ID や予約公開日時、ラベルの設定は Markdown の front-matter を使って組み込みました。

この工夫によって、記事のレビュー・公開をスムーズに運用することができています。

まとめ

今回は、SORACOM サービスの更新情報をお届けする仕組みの裏側について紹介しました。
ソラコムのプロダクト開発体制などに興味を持っていただけた方がいらっしゃいましたら、エンジニア向け会社説明会「オープンハウス」の情報もチェックしてみてください。

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