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DockerHubのイメージはバージョンのタグが付いてても上書きされている

Last updated at Posted at 2019-07-08

はじめに

  • DockerHubなどのイメージについて「バージョンのタグを指定してればイメージが変わることはない」というのは勘違いです。
  • latestじゃなきゃ大丈夫」ではないです
  • むしろかなりのイメージで上書きが行われています。
    • 公式イメージでも結構変更されてます。
  • この記事では実際に公式イメージの変更履歴を集めているGitHubリポジトリで調べてみます

イメージ変更履歴を集めているGitHubリポジトリで見れます

DockerHubのwebサイトでは変更日時ぐらいしか見れませんが、
docker-library/repo-infoというリポジトリで公式イメージの変更履歴が見れます

変更履歴の見方

  • repo-info/repos/配下から調べたいイメージ名のディレクトリを見つけます
  • その配下のremotelocalの中にあるタグ名のmdファイルを見ます
    • localはpull実行で差分を検知した際に収集したもので、remoteはapiで変更を検知した際のものです。たぶん定期実行でpollingしてるんだと思います。(ほぼ違いはないはず?)
  • 「History」ボタンでコミットログから変更が追えます
    • イメージのshaがmdファイルに記録されているので、それを使って古いものをpullすることもできます。(消されていなければ)

例えば、node:11.15.0-stretch-slimイメージの変更履歴を見てみる

docker-library/repo-infonode/remote/11.15.0-stretch-slim.mdを見てみます。
image.png

  • 思ったよりたくさん更新されてました

image.png

  • Jun5 2019の変更を見てみると、新しくファイル追加やEntrypoint変更がされたようです
    image.png

  • 両方runして追加ファイルを調べてみます
    image.png

    • 追加されたのはdocker-entrypoint.shみたいです
      image.png

    • ちなみに、今回はDockerfile自体が変更されているので、nodeのdockerfileリポジトリでも変更が見れます

他にどんな変更があるのか

完全にイメージに依りますが、次のケースが多そうです。

  • セキュリティアップデート
  • セマンティックバージョンでマイナーバージョンまで指定しているタグの場合、パッチアップデートで上書きされる
    • 2.0タグのイメージの中身が2.0.0から2.0.1に代わる
  • セマンティックバージョンでメジャーバージョンまで指定しているタグの場合、マイナーアップデートで上書きされる
    • 2タグのイメージの中身が2.0.3から2.1.0に代わる

まとめ

  • 「latest以外のタグを指定していればイメージが書き換わることはない」は勘違いです
  • 書き換わって困るのであれば自分のレジストリでイメージ管理したほうがいいでしょう
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