#概要
Google App Engine にnext.jsで実装したFrontendサービスをデプロイするための手順とポイントについてまとめます。
また、gcloud SDKはローカル環境で利用可能な状態であることを想定します。
#package.json
最初にpackage.json内に記載のscriptをGCPにデプロイするために編集します。(これは必須ではありませんが開発効率向上のため設定)
{
"scripts": {
"dev": "next",
"build": "rm -rf ./build && NODE_ENV=production next build",
"start": "next start",
"deploy": "npm run build && gcloud app deploy",
"export": "next export"
},
"dependencies":{
'''''''''''''略'''''''''''''''''''
}
}
デプロイのために書き加えた部分はbuildとdeployです。
まずbuildの部分ですが、nextの場合buildすると通常は.nextディレクトリ下にビルドされますが、GAEはこれを認識できないのでbuildフォルダを作成してその中にビルドファイルを入れるようにします。
次にdeployではnom run deploy
を実行してそのまままGAEへのデプロイも行うようにしてあります。
また、たまにstartのスクリプトをnext start -p 8080
としている記事を目にしますが、この記述はパフォーマンスの面で良くありません(スケーリング時、不必要に何度も実行されてしまう。)ので、次のapp.yamlの中のentrypointで記述するようにします。
#app.yaml
service: front
runtime: nodejs12
entrypoint: next start -p $PORT
handlers:
- url: .*
script: auto
今回はfrontendとbackendを分けているのでserviceにforntと記述しておくことでGAE内でのserviceとして独立させています。
entrypointの部分でnext start -p $PORT
と記述することでアプリ起動時のコードを設定できます。
アプリの起動時に entrypoint コマンドを実行することで、デフォルトの起動動作をオーバーライドすることができ、今回の場合だと環境変数PORTにポートを開いてアプリをスタートすることができます。
entorypointの記述が誤っているとHTTP500エラーが出てしまう場合があるので、entrypointに正しく記述をすることで修正できます。
あとはpackage.jsonで設定したnpm run deploy
を実行してあげることで自動的にGAEにデプロイされます。
#終わり
今回の例は自分の実行環境下での1例であり、あくまで参考程度にしていただけたらと思います。
間違っている部分等があればご指摘よろしくお願いします。