オープンデータを利用
各基地局のエリアごとに所在する携帯電話を周期的に把握する仕組みを利用し、人口(人流)を推計したオープンデータを「Power BI Desktop」に取り込みます。
「NTTドコモ モバイル空間統計」で公開されているデータを利用しました。
携帯電話の台数を集計し、地域ごとにドコモの普及率を加味することで人口を推計しているとのことです。
「Power BI Desktop」で取り込み、日毎の更新をする際に、ちょっとした一工夫が必要だったのでメモとして残しておきます。
データ(csv)をデータ取り込みます。
「データの変換」をクリックし「Power Query エディター」を開いて整形します。
右パネルの「プロパティ」でクエリ(取り込んだデータ)の名前を「人口推計」としておきます。
上部メニューの「変換」から「1行目をヘッダーとして使用」をクリックし、表の1行目を列名と設定します。
毎日更新できるようにするためのTips
通常であれば、翌日以降「ホーム」→「プレビューの更新」とクリックすれば最新の状態に更新されます。
ただ、このデータは更新されませんでした。
データは「日付」の名称の列が右側に追加されます。
「日付」の下に集計データが並びます。
「詳細エディター」を開いてスクリプトを確認します。
2行目を見ると、**「Delimiter=",", Columns=423」**という記述があります。
ソース = Csv.Document(Web.Contents("https://mobaku.jp/covid-19/download/%E5%A2%97%E6%B8%9B%E7%8E%87%E4%B8%80%E8%A6%A7.csv"),
[Delimiter=",", Columns=423, Encoding=932, QuoteStyle=QuoteStyle.None]),
**「, Columns=423」**は「432列目まで」という制限を効かせているようです。
削除します。
ソース = Csv.Document(Web.Contents("https://mobaku.jp/covid-19/download/%E5%A2%97%E6%B8%9B%E7%8E%87%E4%B8%80%E8%A6%A7.csv"),
[Delimiter=",", Encoding=932, QuoteStyle=QuoteStyle.None]),
「ホーム」→「プレビューの更新」で毎日の更新が可能になります。
ピボット解除利用し増減率を可視化
ちなみに、可視化する場合は、もう少し整形します。
「日付」の列以外を選択し、「列のピボット解除」→「その他の列のピボット解除」を選びます。
横に並んでいた「日付」列が縦に並び変わり、少ない列数でデータを収めることができます。
列名とデータの型を変更します。
「ホーム」→「適用」で可視化画面に移ります。
折れ線グラフは下記のように設定、
フィルターは2種類以下のように設定しました。
可視化例です。
了