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石原さとみショックの裏で東証のシステム障害・一体何が起きたのか

Last updated at Posted at 2020-10-02

どうも乙pyです

昨日、石原さとみショックの裏(て言うか前ですけどね)で
東京証券取引所のシステム障害が発生し
株取引が全面停止になるという事象が発生しました

東証のシステム障害が気になったのでまとめてみました

東京証券取引所にシステム障害発生

東京証券取引所は2020年10月01日
システム障害の影響で取引を終日取りやめ
各拠点の証券取引所も停止

午前9時の取引開始から全銘柄を売買できない
大規模障害は2005年11月以来約15年ぶり

前回は午後1時30分に復旧したので
障害の規模は今回のほうが大きいと見られる

終日売買停止は、全面的にシステム取引に移行した
1999年5月以降で初めて。

その後10月02日には復旧し、取引が再開されている

株式売買システム「arrowhead(アローヘッド)」

今回障害を起こしたと見られているのは
富士通と東証が共同開発した株式売買システム
通称アローヘッド

参考:
富士通 arrowhead

日経XTech

2019年11月5日に刷新し最新のもので運用をしている模様
従来のものとの大きな違いは処理能力が大きく向上している

処理能力 従来システム 新システム
注文応答時間 0.3ミリ秒 0.2ミリ秒
情報配信時間 1.0ミリ秒 0.5ミリ秒

システムには富士通製のサーバーPRIMERGY
400台ほど使っているとみられる

参考:

富士通:東証の株式売買システム「arrowhead」をバージョンアップ

システム障害の原因はどこか?

原因:
1.基本的な情報などを格納するディスク内のメモリーが故障
2.バックアップに切り替えたが切り替わらなかった

アローヘッドでは、銘柄名や基準値などの基本情報を
格納しているディスクが2つあり共有ディスク装置と呼ばれている

今回は午前7時4分に1号機のディスクの故障を検知し
2号機に自動的に切り替わるはずだったがうまくいかなかった

参考:

日経:東証売買停止

どういうシステムなのか

開発の経緯はpublickeyさんのサイトの記事がありました。

2005年くらいから刷新を考え、2007年から本格開発
開発には500名以上のメンバーが関わっているそうです。

2010年1月から本番稼働をしているようですね。

銘柄ごとに機能分散し、ハードディスクを使わず
すべてインメモリデータベースを使うことで
2ミリ秒レベルの高速性を実現しているとあります

また3台のサーバで同期コピーを行うことで
信頼性を確保しているそうです

image.png

arrowheadのシステム概要
(出所:東京証券取引所)

参考:
: publickey

なんでクラウドじゃ無いのか

2010年当時だと、世間的にはクラウドはあまり
一般的ではなかったでしょう

加えてこの東証のシステム要件には
クラウドでは絶望的なハードルがあります

売買の注文の受付を10ミリ秒以下
情報配信のレイテンシを5ミリ秒以下
信頼性は99.999%以上の可用性の確保

株取引の世界では高頻度取引(high-frequency trading,HFT)
が世界中で行われています

この高頻度取引の取引間隔が約1ミリ秒と言われていて
これに対応する取引システムを作るとなると
通常の機材やインフラでは対応出来ないことになります

インメモリ型のデータベースであれば取引データを
数ミリ秒程度に収めることができると分かり
特注で専用のサーバーから設計して開発したと思われます

2010年当時では
注文応答時間を従来の数秒から5ミリ秒へ短縮
株価や気配情報の配信に要する時間を3ミリ秒に短縮

2020年現在は
注文応答時間0.2ミリ秒
情報配信時間0.5ミリ秒
とさらに高速化されています。

直接の開発費130億円
稼働後5年間の費用を含め300億円に達するそうです

参考:

arrowhead─処理速度や拡張性を高めた東証の新株式売買システム

障害の責任は?

東京証券取引所は2020年10月1日夕方に記者会見を開き
システム障害で取引が終日停止した問題について謝罪

東証の宮原幸一郎社長は、この事態について
「責任の所在は、市場運営者としてわれわれに全面的にある」
と述べた

また「富士通に対する損害賠償は現時点で考えていない」
とも述べています

東証のCIO横山隆介氏も会見で
システム障害発生の経緯や原因を答えていました

その受け答えがしっかりとシステムを把握されている受け答えだと
システム業界界隈で絶賛されています

自社のシステムのことをちゃんと理解した上での受け答え
記者に合わせてできるだけ平易な表現で説明

などなど

CIOに関しては完璧な記者会見であるという
意見が多く寄せられています

また東証の社長の富士通に責任はない。責任があるのは我々
という発言も素晴らしく、これがトップのあり方だと思う
という意見もありました

なぜバックアップが切り替わらなかったのかについては
東証側では根本原因は分かっていないようで
富士通側に早期に解析を進めるよう依頼している模様

基本的な障害の責任は東証にあるということですが
調査の過程で、もしシステム側に何らかの不具合が
発見された場合は富士通側にも責任は発生する可能性も有り
今後の調査過程を注視していきたいところです

参考:

日経XTech :

これからどう対処すべきか

障害は起きてしまったことなので悔やんでも仕方ありません
これを教訓にして

1.出来るだけ障害をおこなさい仕組み作り
2.障害から手早く復旧出来る仕組み作り

これが必要なことかと考えます

1.に関してはシステム設計やテストの話です

既にアローヘッドの開発では数百人規模の人数で
数万項目におけるテストなどが実施され
中小規模のシステムテストの域は遥かに超えています

原因が有った箇所の周辺から少しづつ改良を重ね
それを次世代のシステム開発につなげることで
日本全体のIT開発レベルを上げれるのでは無いかと
考えます

是非とも富士通さんには出せる部分については
公開して日本のIT産業に貢献頂けないかなとか
妄想しています

2.に関しては運用面の話だとおもいます
バックアップの定期的なチェック
日頃の監視の強化etc

運用面まで考えて設計はしていると思いますが
防災訓練のようにシステム周りも
運用体制の強化や仕組み作りは必要だとおもいます

そこら辺、運用体勢とかがどうなっていたとかは
東証さん出して欲しいなあとか思ったりしています

感想

アローヘッドのような止めちゃいけないシステム開発とか
自分が責任者だったらと思うとゾッとしますね

HFTシステムの仕組みなども分かり
障害を気に少し勉強が捗りました

東証CIO横山さん

この方について周りの評価が高く
現代の会見での見本となる人材が
いらっしゃるのが分かったことも
大きな収穫でした、見習いたいです

その昔20年位前
F通さんで某最近の話題になった事件のシステム開発
していたのを思い出しました

その時は開発者の規模が多すぎて何人いるか分からないのと
そんな人数が窓のない部屋で一斉に作業
かつ、24時間365日営業中という
素敵な開発現場だったなーという思い出です

まさに開発を止めるなでした
月の労働時間はMAX300時間くらいでしたかねwww

雑談

真の原因は?!?!?!

どうやら芸能人の結婚報道があると
株価が大暴落したりするジンクスがあるそうです。

堀北真希ショック -895円
木村沙織ショック -298円
福山雅治ショック -714円
釈由美子ショック -203円
北川景子ショック -479円
優香ショック   -582円
押切もえショック ー307円
小倉優子ショック(再婚)ー1010円

石原さとみショック ・・・東証物理破壊

ちなみに石原さとみさん(本名:石神国子)
発表前に止めているので他の人より
スケールが大きいですね

どこかのあの宗教ではありませんが
神様はいるのかもしれません

信じるか信じないかは
あなた次第といった所でしょうか

フェイルオーバー

システムなどでで異常事態が発生したとき
自動的に冗長な待機系システムに切り換える機能のことを
フェイルオーバーといいます

本命とセカンド・・などで二股三股をかけておいて
本命と別れたら自動的にセカンドが本命に昇格する

これを人間フェイルオーバーと言うとか言わないとか
さとみんも一般男性にフェイルオーバーしていたのかなぁ・・・

一般男性とかけて
東証のシステムと説きます

その心は

どちらも石原さとみなら
簡単に落とせるでしょう!!!

作者の情報

乙pyのHP:
http://www.otupy.net/

Youtube:
https://www.youtube.com/channel/UCaT7xpeq8n1G_HcJKKSOXMw

Twitter:
https://twitter.com/otupython

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