弊社PLAIDでアドベントカレンダーは初ということで、なかなかに苦戦しております。
言い出しっぺの一人 @otolab です。
さて、カレンダーこそ初ですが、日頃からしっかり情報発信とアピールをしていこうということで、持ち回りでエンジニアブログをガッツリ書いています。
二日目はそんなエンジニアブログの記事をピックアップしてご紹介させて頂きたいと思います。(けっしてネタに困っているわけではないのです。ええ、ほんとうです)
まずは、注視時間ランキングのTOP10から。
注視時間からみる人気記事Top10
注視時間はAttention Minutesの亜種で、弊社で開発・実験中の指標です。
Attention Minutesと考え方は同様で、ページ上で発生するDOMイベントを監視し、一定以内の間隔で操作が発生している期間を「本当に見ている時間」と判定して計測します。
まだ実験的に導入しているものですが、どのくらい読者の時間を盗んだのか明らかにするものと考えて良いでしょう。
直近3ヶ月(9月〜11月)の集計値で、単位は分です。
タイトル | UU | 累積注視時間(分) |
---|---|---|
最強のエディタ、ターミナル環境はこれだ!〜PLAIDエンジニアの使っている開発ツール調べてみた〜 | 4,021 | 1,819 |
従来のWebアプリの常識を変える! Service WorkerがもたらすWebの未来 | 2,198 | 1,266 |
MicrosoftのNapa.jsでJavaScriptをマルチスレッド化する | 2,094 | 1,090 |
今Googleで最も熱いサービスFirebaseで、リアルタイムWebアプリをサクッと作ってみた | 2,358 | 1,056 |
コンポーネント指向のUI開発時に起きがちな密結合・複雑化問題をStoreパターンで解決する | 1,076 | 562 |
ランチメンバーを自動でグループ分けしてくれるSlackbotをAWS Lambdaでサクッと作ってみた | 984 | 466 |
AWSとGCPでマルチクラウドインフラを構築した話とそのポイント | 820 | 416 |
日本語を理解するチャットボットに挑戦した話【デモあり】 | 761 | 414 |
AWSとGCPのマルチクラウドインフラにおけるVPN設計のポイント | 694 | 410 |
まだ node.js の依存性解決で消耗してるの? | 897 | 351 |
興味を引く記事はありましたか?
いくつかピックアップしてみたいと思います。
ランキングからピックアップ
最強のエディタ、ターミナル環境はこれだ!〜PLAIDエンジニアの使っている開発ツール調べてみた〜
1,819分、つまり3ヶ月で累計30時間以上の注視時間を叩き出した大泥棒です。曜日別でみるとほぼ唯一土日のアクセスが減らない記事で、UU数で見ると二位を倍近く引き離す人気です。
内容としては表題の通りで、ハードウェアからソフトウェアまで、PLAIDのエンジニア陣が使っているツールを紹介しています。
いろいろ尖ったツールも載っているので、開発環境のアップデートを目指している方や、最近刺激が足りないと思っている方にオススメです。
MicrosoftのNapa.jsでJavaScriptをマルチスレッド化する
10月に公開した人気記事。マイクロソフト社が開発したNapa.jsの検証記事です。
Napa.jsは、Nodeのモジュールとして提供されているライブラリなのですが、内部は独自に(Node本体と同じ)V8エンジンを利用して実装されており、Node.jsそのものを次のステージに進める...あるいは独自の世界観を提供する野心的なプロジェクトになっているようです。
まだ弊社製品には導入されていませんが、注目技術です。
今Googleで最も熱いサービスFirebaseで、リアルタイムWebアプリをサクッと作ってみた
こちらは「はてブ数」トップの記事です。UU数では二位にランクイン。
「Googleの本気」と弊社内で話題になったFirebaseで、「今このページを〜人が見ています」という表示を行えるようにする機能を作成しています。
(今は止めていますが)作成した機能を弊社のKARTEで配信し、記事のページそのものに組み込んでデモを行なったことも話題になったポイントかなと思います。
従来のWebアプリの常識を変える! Service WorkerがもたらすWebの未来
拙著です。長い記事を書くと注視時間が伸びるという現象が証明できました。
ブラウザのプッシュ通知機能の開発経験を元に、Service Workerというブラウザの新機能について紹介した記事です。
ちょっと内容が古くなりつつあるのと、いろいろ書いてないことがある気がするので、今回のアドベントカレンダーで部分的にアップデートを図れたらなぁと考えております。
AWSとGCPでマルチクラウドインフラを構築した話とそのポイント、AWSとGCPのマルチクラウドインフラにおけるVPN設計のポイント
弊社PLAIDはAWS、GCPのヘビーユーザということで、SREチームの記事が2つランクインです。
一日目の記事でも触れましたが、インフラチームの知見は現在CodeZineでも連載中です。また2017年は、Google Cloud Next '17、第2回Google Cloud INSIDE Games & Appsなど、GCP関係での登壇が多い年でもありました。
編集部チョイス
一日目の記事で勉強会資料として登場しているものもありますが、アドベントカレンダー編集部(仮)から、いくつかの記事をご紹介します。
山梨県河口湖に開発合宿へ行ってきました!
開発メンバーでの合宿自体は定期的に行っているのですが、今まではだいたい長期の製品ビジョンについてのMTGが中心になっていました。
今年の合宿はがっつり開発を行うというコンセプトで行われ、個人毎に自由にテーマを選んで超短期の開発にチャレンジしました。
「優勝賞品」はいったい誰の手に...
ストリーム処理を1からKappa Architectreまで学ぶ
弊社KARTEの解析対象は、Webサイト上でのユーザの行動イベントデータです。
この「ストリームデータ」の処理について、そもそもストリームデータとは何者なのか、ストリームデータはどのような特性を持っていて何が大変なのか、また、その課題へのアプローチとしてどのように技術が発展してきたのかを解説しています。
KARTEのリアルタイム解析の秘密に迫る記事です。
Bit Matrixを使って超高速にアグリゲーションする
中・大規模のデータに対してアドホックなクエリをインタラクティブにかけ、集計結果を得るための技法「Bit Matrix」について、弊社CTOが解説。Square社が開発しているCrossfilterが元ネタです。
Crossfilterを応用したビジュアライゼーションライブラリであるdc.jsについては、弊社製品内にも使われ始めています。Bit Matrixの技法そのものを利用した機能も開発しているとかしていないとか?
dc.jsで簡単にダッシュボードを作れるライブラリ、EasyDCについては、アドベントカレンダーで紹介させていただく予定です。
Bigqueryの内部処理について徹底解剖してみた
こちらも弊社CTOによる、Google Cloud PlatformのBigQueryの解説です。公開されている論文からサービス内部の処理構成などを紐解いています。
BigQueryはかなりヘビーに使っているサービスです。お世話になっております。
データの可視化に使えるD3.jsでユーザーのページ遷移を表現してみた
こちらはD3.jsを使ったビジュアライゼーションの実験です。
膨大なリアルタイムデータをどのように可視化し、理解につなげるかは大きな課題の一つです。直近だと、ARによるビジュアライゼーションを行うK∀RT3 GARDENの開発を発表させて頂きましたが、いろいろなレベルでのお試し開発は常に行われています。
コンセプトの説明やコードを交えた解説の後、最終的に完成した表現の楽しさは必見。
結び
さて、如何でしたでしょうか。
今後も気合の入った記事を提供していく予定ですので、楽しみにしていただけると幸いです。
もちろん今年のアドベントカレンダーもね!